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【2024年予想】「X(旧Twitter)」の今後の変化を考察&Threadsとの使い分けは?

Time 2024年3月20日

 

テキスト共有サービスSNSのTwitterは、2023年に「X」に代わりました。

 

親しまれていた青い鳥のロゴも変更され、最高技術責任者(CTO)イーロン・マスク氏や最高経営責任者(CEO)リンダ・ヤッカリーノ氏によると、スーパーアプリ化を目指しているようです。今回はXの今後予測をご紹介します。

 

 

Xが目指す「スーパーアプリ」とは

一つのプラットフォームの中で多岐にわたる機能を持ち合わせたアプリを指します。

 

スーパーアプリではメッセージのやり取り、SNS、支払い、ライドシェア、買い物、フードデリバリーや日用品の配達、エンターテイメントなど、複数のサービスを受けることが可能です。

 

スーパーアプリは日本ではLINE、中国ではWeChatなどが該当しますが、2024年現在、アメリカでは存在していません。そのためXは、消費者の生活に手放せないサービスの立ち位置を目指しスーパーアプリ化を掲げています。昨今のXではそのための改革や仕様変更が相次いでいます。

 

なお、Xについての記事は以下もご参考ください。

 

【2024年最新】X(旧Twitter)で予約投稿する方法や手順は?おすすめのアプリやツールも紹介
X(旧Twitter)マーケティングとは?活用方法と成功に必要なポイントを解説!
Twitter広告のやり方は?Twitter広告出稿の流れ

 

 

【最新情報あり】「Twitter」が「X」になって変わったこと

 

TwitterからXに名称変更がされても、基本的な機能は変わっていません。ですがロゴや機能の呼び方が変更になったり、新機能が追加されたりしています。

 

  1. アイコン変更
  2. ツイート → 「Post」
  3. リツイート → 「Repost」
  4. スマホアプリで音声通話とビデオ通話ができる
  5. 「いいね数」「リポスト数」が非表示に(予定)
  6. UI・UXの変更(予定)

 

1.アイコン変更

Twitterの象徴であった青い鳥アイコンから、黒背景に白抜きで「X」を記したアイコンに変更されました。その後、黒背景に白いかすれを入れたデザインにアップデートされています。

 

2.ツイート → 「Post」

書き込み(メッセージ)を投稿することと、投稿されたメッセージのことはこれまで「ツイート」と呼ばれてきました。Xになった後は「Post」に刷新されています。

 

3.リツイート →「Repost」

ツイートを再びツイートすることを指すリツイートは、「Repost」に変更されました。

 

アプリ上でも名称が変更になっており、リツイートボタンをタップすると「Repost」と「件の引用」と表示されます。「件の引用」は「引用リツイート」を指します。

 

4.スマホアプリで音声通話とビデオ通話ができる

 

2024年2月28日、スマートフォンアプリで音声通話とビデオ通話ができる機能が実装されました(※1)。通話はDM画面右上の「設定」から行えます。

 

通話機能はモバイルアプリの全ユーザーが利用できます。初期設定ではフォローしているすべてのアカウントからの通話を受信できるため、知らないアカウントからの着信が発生する恐れもあります。

 

不用意な着信を防ぐには、スマホアプリの設定画面から通話機能を無効にしたり、通話できるアカウントを設定したりしましょう。「DM」>「メッセージ」画面右上の設定ボタン>「メッセージの設定」画面中央の「音声通話とビデオ通話を有効にする」をオフ で設定できます。

 

 

5.「いいね数」「リポスト数」が非表示に(予定)

 

2024年3月7日、イーロン・マスク氏は自身のXで、他のユーザーからの質問に対し、Xの「いいね数」と「リポスト数」を非表示にする構想を明かしました(※2)。ただし実装時期は明らかになっていません。

 

なお今後は代理の指標として、視聴回数だけがタイムラインに表示されるようになるようです。

 

6.UI・UXの変更(予定)

 

イーロン・マスク氏は自身のXで、今後、ポスト画面のUI・UXが変更になる可能性について言及しています。検討されている変更点は下記のとおりです。

 

  • 右上に時間と表示回数が表示される
  • 下には何も表示されない
  • 右スワイプで返信、左スワイプでお気に入り、タップ&ホールドでその他のアクションを行う

 

 

【考察】今後「X」はどのようなSNSに進化するのか?

 

Xは「スーパーアプリとして進化」することや、「多機能でなくてはならない存在になる」方向を目指しています。具体的にどのような進化を遂げるのかみていきましょう。

 

  1. スーパーアプリ化が加速する?
  2. デジタル銀行化する?
  3. 文字数制限がなくなる?
  4. ブランド力がさらに向上する?

 

1.スーパーアプリ化が加速する?

 

XのCEOであるリンダ・ヤッカリーノ氏は、2023年7月24日に「Xはさらに前進して、グローバルな町の広場(タウンスクエア)へと変革する」ことを宣言しています。ショッピングやフードデリバリー、決済等さまざまな機能を実装したスーパーアプリ化についてはマスク氏も言及しており、グローバルな町の広場=スーパーアプリ化を示すことが推察できます。

 

リンダ氏のみならずマスク氏も含めXは言論の自由やコンテンツの安全性についても兼ねてより掲げており、町の広場ではそれらを実現しながら、コンテンツ管理や認証手法変更、有料サービスの拡充などを今後も行うと考えられます。

 

また、Xでは収益を得ることができます。Xで得た収益を街の支払いに充てるなどの機能実装にも期待が持てます。

 

2.デジタル銀行化する?

マスク氏は1999年に立ち上げたオンラインバンキングプラットフォーム「Xドットコム」社で、銀行業務、デジタル決済、小切手の決済、クレジットカード、投資、融資と金融系のニーズをすべて満たすワンストップサービス展開の構想を持っていました(※3)。

 

さらに同氏は2023年7月時点で「今後数カ月以内に、包括的なコミュニケーションと金融業界全体を管理する機能を追加」すると宣言しています。さらに同社CEOのリンダ・ヤッカリーノ氏は、支払い/銀行サービスを実装する未来について述べています。

 

つまりXは、コミュニケーションプラットフォームでありながらも金融業界全体を管理する機能を持つサービスに進化し、デジタル銀行化する可能性があります。なおAI活用についても触れられており、サービスや機能面をユーザー毎にカスタマイズしたり、使用利便性が向上したりなども期待できるかもしれません。

 

3.文字数制限がなくなる?

Twitterは、イーロンマスク氏が保有する子会社のXCorpに買収されています。イーロンマスク氏はTwitter買収時に「Twitter上の言論の自由を確保する」と声明をあげていました。

 

また、以前のTwitterは、1投稿あたりの140文字の短文投稿が主でした。しかし現在では複数の画像や長尺動画なども投稿することができ、さらに、サブスクリプションである「Twitter Blue」へ加入していれば140文字以上の投稿も可能です。

 

つまり、条件により140文字の制限を撤廃することで言論の自由をさらに確保し、表現手段の拡大も見据えているとみて取れます。

 

4.ブランド力がさらに向上する?

イーロン・マスク氏には「X」という文字への愛着があります。事業名(Xcorp、スペースX、xAI Corp等)や商品名(テスラのモデルX)のほか、息子や娘の名前などに「X」を盛り込んでいます。

 

今後「X」の名のもとに築かれる可能性のある経済圏や文化圏の発生可能性に際し、ブランドを統合することで、さらに強大な影響力を獲得することもゴールの一つとみなしているのかもしれません。

 

 

Meta社「Threads (スレッズ)」との使い分けはどうする?

 

Threads(スレッズ)は、2023年7月5日にMeta社が発表したテキストベースのSNSです。サービスを公開してから5日で登録者数1億人を達成するなど、話題になりました。

 

▼Threadsの特徴

  • 無料で使えるテキストSNS
  • 1投稿あたりの文字数は最大500文字
  • 画像や動画も一緒に投稿できる
  • 対応言語は英語のほか、日本語など30カ国語
  • 検索方法が少ない

 

また弊社の肌感になりますが、ThreadsはXと比べるとエンゲージメントを獲得しやすい/空気感が穏やか(静か)/炎上しづらい などの傾向があるようです。

 

タレントやインフルエンサーなどによっては、メインコンテンツはInstagram、ビジネストークはX、裏話やつぶやきをThreadsで使い分けているアカウントもあります。

 

Threadsについてはこちらの記事も合わせてご確認ください。

【初心者向け】テキストSNS「Threads(スレッズ)」使いこなし術。始め方・使い方を徹底解剖【2024年3月】

 

 

まとめ

本記事では、2024年におけるXの将来について予想し、また「Threads」との使い分けについて考察しました。

 

Xは日進月歩しており新機能や方向性の変化に期待と不安がありますが、これからの変容を注目していきましょう。

 

ただしSNSのアカウント運用においては、日々の変化への対応が難しいこともあります。弊社ではSNS関連業務やマーケティング、SNS広告運用等でリソースやアイデアをご提供しています。是非こちらからお気軽にお問い合わせください

 

 

【参考・引用】
※1…日本経済新聞「Xの音声とビデオ通話機能、利用者全員に提供拡大
※2…ITmedia NEWS「Xの“いいね数”と“リポスト数”が非表示に──イーロン・マスク氏が予告 「どうしてもやりたかった」
※3…文春オンライン「イーロン・マスクはなぜ“X”という文字が好きなのか? 「ポルノサイトみたい」と批判されてもこだわる「5つの理由」

 

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