【2024年最新】Instagram広告の推奨画像サイズや規定は？解像度やテキスト量なども徹底解説！

Instagramではプラットフォーム内のさまざまな場所に広告が出稿でき、それぞれに推奨される画像のサイズが異なります。

本記事ではInstagram広告の推奨画像サイズを解説。また、最適なテキスト量や成果が出るクリエイティブのポイントも紹介します。

Instagramの基本情報

引用：株式会社ガイアックス「2023年12月更新！性別・年齢別 SNSユーザー数（X（Twitter）、Instagram、TikTokなど13媒体） 」

Instagramは現在3,300万人の国内ユーザーを保有しており、10・20代を中心にさまざまな年代の方が利用しています。

またInstagramは実名制SNSであるFacebook傘下のプラットフォームで、Facebookは膨大なユーザーデータを保有しています。Facebookのターゲット設定はFacebook・Instagram広告と統合されており、Facebookのデータや機械学習を活用して広告のターゲティングが行われ、関連性の高いコンテンツ内でターゲットに広告を配信します。

つまりInstagram広告のターゲティングは精度が高く、特定のユーザーセグメントにリーチしやすい特徴を持ちます。

Instagram広告の掲載場所・基本フォーマット

Instagram広告はMeta社が提供している広告サービスで、Instagram内に画像・動画を用いた広告を出稿できるものです。

広告を出稿するには、アカウントを「ビジネスアカウント」に変更する必要があります。

なお広告の見え方は、広告掲載場所（フィードまたはストーリーズ）および広告フォーマットによって異なります。使用するクリエイティブは新規に用意したものを使用するほか、これまでにアカウントに投稿していたものを流用することも可能です。

▼広告掲載場所

•  フィード：Instagramアプリを開いたときに表示される部分。フォローしている相手やおすすめアカウントの投稿を閲覧できる場所
• ストーリーズ：フィードの最上部で、フォローしている相手のアイコンをタップすると閲覧できる

▼広告フォーマット別の概要

参考：Meta「Instagram広告」

セーフゾーンについて

リール動画及びストーリー広告では、重要なクリエイティブ要素はセーフゾーン内に配置することが大切です。

Instagramの画面レイアウトの都合上、動画の最上部にはプロフィールアイコンが、最下部や両側にはコメントやいいねなどのアクションボタンが配置されます。これら画面レイアウトにかぶらない領域をセーフゾーンといいます。

テキストやロゴ、商品名などは、画面レイアウトにかぶらないよう、セーフゾーン内に配置することをおすすめします。

▼セーフゾーン外の範囲

• リール：動画の最上部から約14%（250 px）、最下部から約35%、両側の約6%の範囲
• ストーリーズ：画像の最上部から約14%（250 px）および最下部から約20%（340 px）の範囲内

【フォーマット別】Instagram広告の画像サイズ・入稿規定

Instagramの広告出稿枠は複数あり、出稿枠によりフォーマットやサイズ、入稿規定が異なります

写真（画像／シングル）広告

写真（画像／シングル）広告は、画像1枚を用いる広告です。

Instagramのみならず、Facebook、Messenger、Audience Networkといった複数の媒体に表示させることが可能です。

▼写真（画像／シングル）広告のポイント

• ブランドやサービスへの関心を高める
• 商品の認知度を高める
• メッセージをシンプルに伝える

▼デザイン推奨事項・技術的要件

参考：Meta「Facebook広告ガイド Meta広告マネージャの目的のアップデート 画像 Instagramフィード」、Meta「Metaビジネスヘルプセンター 画像広告について」

動画広告

動画は静止画の30倍の情報量を持つといわれており（※1）、静止画や文字と比較すると、はるかに多くの情報をユーザーに伝えることができます。

つまり動画広告では、これまでのテキスト・画像のクリエイティブではできなかったアプローチを行うことができます。動的な見た目でユーザーの関心を引きつけたり、1つに絞ったメッセージを伝えたりと利用用途が広いことも特徴です。

またInstagramのみならず、Facebook、Messenger、Audience Networkといった複数の媒体に表示させることもできます。

▼動画広告のポイント

• 広告想起、ブランドリフト、購入意向増加を促進する
• 商品やサービスの魅力・強みをリアルに伝える
• 視覚・聴覚のどちらにも訴求する

▼デザイン推奨事項・技術的要件

参考：Meta「Facebook広告ガイド Meta広告マネージャの目的のアップデート 動画 Instagramフィード」、Meta「Metaビジネスヘルプセンター 動画広告について」

リール広告

リール広告は、スマホで閲覧しやすいショート動画です。

リール広告は、オーガニックなリール投稿の間に挿入されます。ユーザーがリールをタップすると、縦方向にスクロールするリール動画専用のビューアが出現し動画を閲覧できます。

なお、2021年10月15日より前に公開されたリール動画は広告として出稿することはできません。またビジネスアカウントではライセンス音楽を使用することはできませんが、オリジナル音源や、Metaサウンドコレクション（使用料無料）の音楽を使用することが可能です。

▼リール広告のポイント

• トレンドのチャレンジなどとマッチする
• ユーザーの関心を引き付ける
• 商品やサービスの魅力・強みをリアルに伝える
• 視覚・聴覚のどちらにも訴求する

▼デザイン推奨事項・技術的要件

参考：Meta「Facebook広告ガイド Meta広告マネージャの目的のアップデート 動画 Instagramリール」、Meta「Instagramヘルプセンター Meta広告マネージャでInstagramリール広告を作成する」

ストーリーズ広告

ストーリーズは、スライドショーのような形式で画像や動画を投稿できる部分です。

ストーリーズ広告はフォローしている相手のストーリーズとストーリーズの間に掲載され、5～16秒間表示されるか、ユーザーが広告をスワイプして終了するまで表示されます。

また商品タグをつけることも可能ですが、商品のタグ付けには、承認済みのビジネスがInstagram内でショップを開設している必要があります。

なおオーガニックのストーリーズは通常24時間経過すると消失しますが、ストーリーズ広告は消えることがありません。

▼ストーリーズ広告のポイント

• ブランド認知度の向上（価格情報を含まないほうが高い効果あり）
• 期間限定などの演出に最適
• 「リンクスタンプ」機能で指定リンク先の埋め込みが可能
• 最大5個の商品タグをつけられる

▼デザイン推奨事項・技術的要件

引用：Meta「Facebook広告ガイド Meta広告マネージャの目的のアップデート 画像 Instagramストーリーズ」、Meta「Facebook広告ガイド Meta広告マネージャの目的のアップデート 動画 Instagramストーリーズ」、Metaビジネスヘルプセンター「ストーリーズ用クリエイティブのベストプラクティス」

カルーセル広告

カルーセル広告とは、画像や動画をスライドショーのように横並びに複数表示できる広告です。

1つの広告で最大10点の画像や動画を表示することができ、ユーザーは手動でスワイプすることにより、複数の画像や動画を閲覧します。

画像や動画それぞれに別のリンクを付けたり、見出しやキャプション、CTAボタンを配置することが可能です。

▼カルーセル広告のポイント

• サービスや商品を多角的、カタログ的に見せられる
• 指定リンク先の埋め込みが可能
• 手順の説明やメリットのアピールにも向く

▼デザイン推奨事項・技術的要件

参考：Meta「Facebook広告ガイド Meta広告マネージャの目的のアップデート カルーセル Instagramフィード」、Meta「Metaビジネスヘルプセンター カルーセル広告について」

発見タブ広告

ユーザーの興味関心に応じてパーソナライズされた投稿が表示される「発見タブ」で展開される広告です。

アカウントをフォローしていないユーザーにもおすすめとして表示されるため、非フォロワーにもリーチしやすい性質があります。

▼発見タブ広告のポイント

• フォロワー以外のユーザーが投稿を見つけやすい
• アクティブユーザーにリーチしやすい

▼デザイン推奨事項・技術的要件

参考：Meta「Facebook広告ガイド Meta広告マネージャの目的のアップデート 画像 Instagram発見タブ」、Meta「Facebook広告ガイド Meta広告マネージャの目的のアップデート 動画 Instagram発見タブ」、Meta「Facebook広告ガイド Meta広告マネージャの目的のアップデート カルーセル Instagram発見タブ」

ショップ（コレクション）広告

ショップ（コレクション）広告はInstagram内の以下の場所で出稿可能です。

フィードのコレクション広告にはメインビジュアルと呼ばれるカバー画像や動画（またはカバー動画）を設定します。ユーザーが広告をタップすると、フルスクリーンで表示されるフォーマット（インスタントエクスペリエンス）が表示されます。

メインビジュアル以外にも、フィードでは3点、ストーリーズでは2点の商品画像を設定でき、ユーザーのスワイプ無しで、画面全体でカタログのような見せ方ができます。

商品画像をタップすると任意の商品販売ページにリンクでき、それぞれの商品画像では、商品名や情報・価格を記載することも可能です。

▼ショップ（コレクション）広告のポイント

• サービスや商品を多角的、カタログ的に見せられる
• インスタントエクスペリエンスを利用できる（テンプレートあり）
• 指定リンク先の埋め込みが可能

▼デザイン推奨事項・技術的要件

参考：Meta「Facebook広告ガイド Meta広告マネージャの目的のアップデート コレクション Instagramフィード」、Meta「Facebook広告ガイド Meta広告マネージャの目的のアップデート コレクション Instagramストーリーズ」

Instagram広告の推奨画像サイズ一覧

Instagram広告で推奨されているサイズは4つあり、それぞれの最小・最大解像度も定義されています。

参考：Meta「Metaビジネスヘルプセンター Instagramフィード広告のデザイン要件」

正方形（1：1）

画像引用：Meta「アスペクト比のベストプラクティス」

1：1（1080 px × 1080 px）はInstagram広告内で、フィードやショップへ出稿する際に推奨されているサイズです。カルーセル広告内の動画にも1：1のサイズが推奨されています。

Instagramのほか、FacebookやMessenger広告においても利用される場面が多い画像サイズです。

横長（1.91：1）

画像引用：Meta「アスペクト比のベストプラクティス」

1.91：1（1,200 px × 628 px）は横長の画像サイズで、Instagram広告ではフィード・ストーリーズ・発見タブに対応しています。

FacebookやMessengerのほか、Googlel広告やYahoo!広告でも規定サイズに定められており、さまざまな媒体に流用することができます。

縦長（4：5）

画像引用：Meta「アスペクト比のベストプラクティス」

4：5（1080 px × 1350 px）はInstagram内でフィードに写真・動画を出稿する際に推奨されているサイズです。

フィードでは1：1が推奨サイズでもありますが、4：5を用いることで画面の占有率が高まり、視聴率やCTAの推移率が高まる傾向にあります。

縦長（9：16）

画像引用：Meta「アスペクト比のベストプラクティス」

9：16（1080 px × 1920 px）の画像サイズは、ストーリーズやリールで、画像・動画どちらでも推奨されているサイズです。

ほぼ全てのユーザーはInstagramを利用する際にスマートフォンを縦向きで使用するため、画面全体に表示される縦長の9：16が適しており、スマホファーストなサイズです。

Instagram広告の推奨テキスト量とは？

Instagramの広告では推奨テキスト量も定義されています。テキストを挿入できる箇所は3つあります。

• メインテキスト
• 見出し
• 説明文

メインテキスト

メインテキストは、広告において一番読まれる可能性が高い部分です。メインテキストにはクリエイティブを説明する文章を挿入します。

表示の仕組みの関係上、長文は途中で途切れる可能性があるため、リールでは72文字以内、それ以外のフォーマットでは125文字以内が推奨されています。

見出し

見出しはクリエイティブの下部に表示されるテキストです。見出しにはクリエイティブを端的に表す文章を挿入しましょう。

文字量は発見タブ（カルーセル）は32文字以内、それ以外のフォーマットでは40文字以内に収めることが推奨されています。

説明文（キャプション）

説明文（キャプション）は見出しの下部に表示されるテキストです。文章が途中で途切れないようにするためにも、30字以内を目安に設定することをおすすめします。

ショップ（コレクション広告）に説明文はなく、それ以外のフォーマットでは最大2,200文字まで記載可能です。ただし30~40字が推奨されています。

まとめ

Instagram広告では、広告のフォーマット・掲載箇所ごとに推奨されるサイズ・解像度などの要件が異なります。適切なクリエイティブ準備を行い、広告効果を高める一助としましょう。

なおママ向け広告クリエイティブ制作にあたっては、以下の記事もぜひご参考ください。

「ママ向けの広告クリエイティブのコツは？媒体・広告の基礎知識と制作のポイントを解説」
「ママ向けのキャッチコピーとは？子育てママに響く言葉や選ばれる工夫を紹介」
「ママ向けの販促戦略で必要なこと10個＆マーケティングプロセスの基礎知識」
「ママ向けのデザインはこう作る！制作のポイントと流れ・成功事例を紹介」

参考・引用
※1…愛知大学リポジトリ 愛知大学情報メディアセンター／愛知大学 法科大学院 教授 伊藤 博文「文字から画像，そして動画へ」