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【2023年版】メールマーケティングツールを比較!選び方とおすすめツールも紹介
2023年7月19日
「メールマーケティングとは?」、「メールマーケティングにおすすめのツールはある?」など、マーケティング担当者の方の中には、上記のような悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、メールマーケティングとはという疑問からおすすめのツールまでを紹介します。メールを利用して、自社のマーケティングを最適化したいという方はぜひご覧ください。
目次
メールマーケティングとは?
メールマーケティングはWebマーケティング手法の1つで、メールを利用して売り上げの向上などを目指す方法です。
現代ではSNSの普及や日々膨大に届くメールの中から、顧客にアクションを起こしてもらうことは容易ではありません。
そのためメールマーケティングでは、単なる商品の宣伝ではなく継続的に有益な情報を顧客に対して発信することが求められます。
メルマガとは異なり一斉に同じ内容を送信するわけではないため、顧客一人一人に合わせて内容を最適化する必要もあります。
ただ、自社ブランドやサービス・製品の訴求に成功できれば、ファンを獲得でき売り上げアップも見込めます。
また開封率やメール内URLのクリック率などを計測することで、ユーザーの反応を集計・管理できる点はメールマーケティングのメリットです。
効果測定から改善を繰り返すことで、マーケティングにおける自社の目的を達成できる可能性は高まるでしょう。
メールマーケティングツールとは?
メールマーケティングツールとは、顧客のリスト管理からメールの作成・配信・分析までを自動化できるツールです。
メールマーケティングは手動でもできますが、効率化にはメールマーケティングツールが欠かせないでしょう。
そんなメールマーケティングツールは、大きくメール配信ツールとMA(マーケティングオートメーション)ツールに分けることができます。
以下では、それぞれの特徴と違いを解説します。
メール配信ツールについて
メール配信ツールとは、メールマーケティングにのみ特化したツールです。そのため、メールマーケティング以外のマーケティング手法には活かせません。
主な機能として、メールの配信・配信スケジュールの管理などが搭載されており、メールマーケティングの効率化が見込めます。
<そのほかの主な機能>
- HTMLメール作成
- テンプレート管理
- ABテスト
- レポート・グラフ作成 など
メールマーケティングのみに注力したいという場合には、メール配信ツールが最適といえるでしょう。
MAツールについて
MAツールは、マーケティングの自動化によって効率化を実現できるツールです。主な機能として、顧客情報の管理や分析・営業活動の情報管理などが搭載されています。
また、LP(ランディングページ)の作成や広告の管理機能などWebマーケティングに関する機能も利用できます。
Webマーケティング全体を効率化したいという場合には、MAツールが最適といえるでしょう。
メール配信ツールとMAツールの違い
端的に表すと、MAツールという大きな枠組みの中の1つの機能として、メール配信ツールがあります。
Webマーケティングにはさまざまな手法が存在しますが、それらにすべて対応できるものがMAツール。
マーケティングのなかでも、特にメールマーケティングのみに特化したものがメール配信ツールです。
自社の課題を整理したうえで、どんな機能が必要なのかを明確化し最適なツールを選択しましょう。
メールマーケティングを成功させるポイント
メールマーケティングを成功させるためには、下記4つのポイントを意識することが大切です。
- 目的を明確にする
- セグメントを設定する
- メールの開封率が上がる件名にする
- ターゲットに刺さるコンテンツを配信する
それぞれのポイントがなぜ大切なのかを理解し、メールマーケティングを成功させましょう。
目的を明確にする
メールマーケティングを行う場合には、必ず目的を明確化しましょう。目的が明確になっていないと、メールのなかで何を訴求するべきなのかが不明確になります。
その結果配信する内容に一貫性がなくなり、顧客に全く刺さらないメールになってしまいます。
企業がマーケティングを行う目的としては、主に下記のようなものが挙げられるでしょう。
- 売り上げを向上させたい
- 見込み顧客を獲得したい
- 自社・サービスの認知度を向上させたい
- 見込み顧客のナーチャリング
- 問い合わせ・申し込みの増加 など
目的を設定する場合には、まず自社の抱えている課題を明確に整理することが必要です。
そしてその課題を解決するためには、どのような目的を達成する必要があるのかを考えて目的を明確にするといいでしょう。
セグメントを設定する
メールマーケティングを行う場合には、セグメントを設定しましょう。セグメントとは、ある集団やまとまり・区分のことです。
ビジネスにおいては、ニーズや購買意欲、サービスの認知度などの共通する項目で区分した顧客集団を指します。
顧客にはそれぞれの特性があり、一人ひとりニーズも段階も異なります。
そのため重要な観点からセグメントを行い、そのセグメントに合わせてマーケティングを行うことで効果の向上・効率化が期待できます。
たとえば、購買意欲が低い人にいきなり購入の案内を送ってもあまり意味がありませんが、高い顧客の場合には購入につながる可能性があります。
上記の例では購買意欲を元にセグメントを行いましたが、サービスの認知度やニーズの内容によってもまた違ったアプローチが実現できるでしょう。
メールの開封率が上がる件名にする
見落とされがちですが、メールマーケティングでは件名がとても重要といわれています。
なぜならどれだけ質のいい内容のメールを作成できたとしても、開封してもらえなければ意味がないからです。
現代のインターネットが発達した社会では、日々膨大なメール数のメールが届きます。
そのメールのなかで自社のメールを開封してもらうためには、目を惹く件名が必要です。
件名を考える際には、下記のことを意識するといいでしょう。
- 件名の前半で勝負する
- 件名に有益な情報を盛り込む
- 緊急性を煽る
- 数値で具体化
- 意外性を盛り込む
- 記号や感嘆符・疑問文を使う
4Uの原則と呼ばれる、Urgent(緊急性)、Unique(独自性)、Ultra-specific(超具体的)、Useful(有益性)を盛り込むことで開封率の向上が期待できます。
ターゲットに刺さるコンテンツを配信する
メールマーケティングを行う際には、ターゲットに合わせて刺さるコンテンツを配信することが必要です。
ターゲットに対して、このメールは自分に関連するものだと思わせることができなければマーケティングは成功しません。
ターゲットに自分ごととして捉えてもらうためにも、配信するコンテンツはターゲット像に即したものにしましょう。
たとえば、購買意欲は高いけど購入には至っていないというターゲットには、割引やキャンペーンの案内を送るなど。
ターゲットは何を欲しているのか、どのような情報があれば行動してくれそうなのかを考えてコンテンツを作成するといいでしょう。
メールマーケティングツールを選ぶコツ
メールマーケティングツールにはさまざまなツールがあるため、選ぶ際には下記5つのコツを意識しましょう。
- 導入コストや予算が適正
- 目的に合った機能がある
- 効果測定が簡単にできる
- サポート体制がある
- 万全なセキュリティ
それぞれのコツを理解し、最適なメールマーケティングツールを選びましょう。
導入コストと予算が適正
メールマーケティングツールに限らず、ツールを選ぶ際には導入コストと予算が適正か判断しましょう。
メールマーケティングツールは、ツールによって機能も大きく異なるため導入コストもピンキリです。
そのため、自社がメールマーケティングに対して投資できる予算と導入コストが見合っているかを見極めましょう。
目的に合った機能がある
メールマーケティングの成功には目的の明確化が大切なため、その目的にあった機能があるのか必ず確認しましょう。
たとえば顧客の分析を行ってマーケティング効果を高めたいという目的があった場合に、メール配信機能しか搭載されていないツールはほとんど役立ちません。
逆もまた同様に、自動でメールを配信したいのにその機能がないという場合には、ツールを導入した意味がなくなってしまいます。
必ず導入前に、自社の目的にあった機能がツールに搭載されているのか確認しましょう。
効果測定が簡単にできる
メールマーケティングにおいては、PDCAを回して施策を最適化していくことがとても重要です。
そのため実施施策に対しての結果を測定し、問題点を見つけることが求められます。
手動でも計測は可能ですが、送ったメール1つ1つに対して開封率やクリック率を計測することはあまり現実的ではありません。
PDCAサイクルのスピードはそのまま結果の向上にも直結するため、効果測定ができるツールを選ぶといいでしょう。
サポート体制がある
ツールを選ぶ際にはサポート体制の有無も確認しましょう。ツールの中には、メールマーケティングだけでなくデジタルマーケティング全体に応用できる機能を備えたツールもあります。
説明はある程度整えられているが、機能が多すぎるという場合にはサポートがついていると安心です。
また、メンテナンスや機能のアップデートサポートなどもついているといいでしょう。特に、はじめてメールマーケティングツールを導入する場合には、サポート面もツールを選択する判断材料にすることがおすすめです。
万全なセキュリティ
メールマーケティングでは顧客の個人情報を利用するため、それを管理するツールには万全なセキュリティが求められます。
個人情報が漏洩してしまうリスクを回避するためにも、ツール自体のセキュリティ体制を確認しましょう。
現代のマーケティングでは情報がとても大きな価値を持ちますが、同時に企業の管理責任も大きいです。
思わぬ点で足元を救われないよう、ツールを選ぶ際にはセキュリティ面も考慮しましょう。
導入をおすすめしたいメールマーケティングツール5選
メールマーケティングにおいて、導入をおすすめしたいツールを5つ紹介します。
- blastmail
- Cuenote FC
- 配配メール
- WiLL Mail
- MailPublisher
それぞれのツールの価格や特徴を理解し、自社に最適なツールを選びましょう。
blastmail
プラン | 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス |
無料 Light Standard Pro | 0円 3,000円〜 6,000円〜 30,000円 〜 | 0円 10,000円 10,000円 50,000円 | 100件まで 7,000件まで 50,000件まで 50,001件以上 |
ブラストメールは、定番のメールマーケティングツールで、大手から中小企業・官公庁までさまざまな場面で活用されています。
シンプルな料金プラン・使いやすさなどから顧客導入シェア数11年連続1位を獲得している、信頼度の高いツールです。
はじめてメール配信ツールを導入するという企業はブラストメールを検討してみてはいかがでしょうか。
Cuenote FC
出典:Cuenote公式サイト
プラン | 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス |
Premium 専用ASPプラン オンプレミスプラン | 30,000円~50,000円 200,000円~ 3,250,000円~ | 5,000円〜 150,000円~ 54,000円~ | 2,000件以上 無制限 無制限 |
Cuenote FCは、業界最高レベルの配信速度が特徴的なメールマーケティングツールです。
国内トップクラスの配信実績を誇り、月間配信数は76億通ととても膨大。
CSVのインポート機能も搭載しているため、データの分析もしやすいツールです。
一点、最低契約期間が6ヶ月となっている点には注意が必要でしょう。
大量のメールを配信したいという企業におすすめのツールです。
配配メール
出典:配配メール公式サイト
プラン | 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス |
要問い合わせ |
配配メールは、メール配信機能だけでなくABテストやステップメール・HTMLメールの作成など、メールマーケティングに必要な機能が網羅されているツールです。
価格はほかのツールに比べやや高めですが、マーケティング全体の最適化も目指せるツールとなっています。
メールの配信だけでなく、メールマーケティングを最適化したいという企業におすすめのツールです。
プラン料金は契約する内容や規模感によって異なるため、利用を検討している場合には問い合わせが必要になります。
WiLL Mail
プラン | 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス |
シンプル プレミアム | 0円 0円 | 4,000円〜 10,000円〜 | 個別に設定 |
WiLL Mailは、初期費用が無料なことにくわえ最低1ヶ月から利用できるなど、低コストを実現しているツールです。
機能面も充実しており、スマホへの完全対応・ヒートマップによる分析などより高いレベルでPDCAを回せる機能が充実しています。
導入コストを抑え、メールマーケティングツールを利用したいという場合にはWiLL Mailを検討しましょう。
MailPublisher
MailPublisherは、大手企業や金融機関・官公庁など導入実績が豊富な、国内トップクラスのメールマーケティングツールです。
MAツールやCMS・BIツールなど、さまざまな外部ツールとの連携が可能な点が特徴。
MailPublisher単体でもメールマーケティングには十分な機能が搭載されていますが、外部連携することでより質の高いマーケティングが実現できます。
社内でさまざまなツールを利用しており、互換性の高いツールを探しているという場合にはMailPublisherがおすすめです。
まとめ
ここまでメールマーケティングとはという点から、おすすめのツールまで紹介しました。
メールマーケティングは、メルマガとは異なり顧客1人1人に対してカスタマイズ可能なマーケティング手法です。
その分、管理・整理しなければならない情報も多いため、マーケティングの効率化にはツールが欠かせません。
本記事を参考に、最適なツールを見つけメールマーケティングの最適化にお役立てください。