ノウハウ
LP(ランディングページ)もSEO対策をするべき?上位表示を狙う方法を解説
2023年5月26日
LP(ランディングページ)とは、Web広告などを経由して、ユーザーがアクセスするWebページのことを指します。LPは、商品やサービスに特化したWebサイトになっており、コンバージョン率を向上させることを目的として制作されています。
そんな特徴をもったLPですが、実はSEO対策の面では弱い傾向にあります。なぜなら、特定の商品・サービスに特化しているLPは、検索ブラウザ側で評価されにくいページ構成になっているからです。
しかし、ページの構成上、SEOに弱いとしても、SEO対策を行えば上位表示することは叶うのでしょうか?
本記事では、LPのSEO対策の方法やLP運用のコツについて解説します。上位表示ができれば、広告宣伝費の削減にもつながりますので、ぜひ参考にしてください。
目次
LP(ランディングページ)はSEO対策すべき?
LP(ランディングページ)は、特定の情報に特化したWebページです。LPにユーザーを誘導させるためには、Web広告などを経由してページに流入させることが主流となっています。
LPはページの構成上、SEOに弱いです。しかし、実際にSEO対策を行うかどうかは、LPの種類によって異なります。後ほどくわしく解説しますが、LPには2つの種類があります。「サイト一体型」のLPと、「1ページ完結型」のLPです。
「サイト一体型」のLPは、コーポレートサイトなどの下層ページに備わっているLPです。1ページ完結型とは違い、複数のWebページで構成されています。反対に「1ページ完結型」のLPは、名前の通り1ページで構成されているLPです。ページ数が少ないことから、SEOには不向きとされています。
そのため、SEO対策を行うのであれば、サイト一体型LPの方が向いています。
LP(ランディングページ)2つの種類と違い
SEO対策を行う前に、まずはLPの種類と特徴について知っておく必要があります。なぜなら、LPの種類によってSEO対策の向き・不向きがあるからです。
ここからは、「サイト一体型」LPと「1ページ完結型」LPの違いについて説明します。
サイト一体型
「サイト一体型」LPは、前述した通り、コーポレートサイトなどの下層ページに備わっているLPです。LPはコンバージョン率の向上など、ユーザーに行動を起こさせることを目的として制作されています。しかし、サイト一体型は1ページ完結型のLPに比べて、即時の行動を求めていないことが特徴です。
コーポレートサイトなどの下層にあるLPなので、多くのユーザーの集客・ページ内回遊を狙っています。そのため、1ページ完結型のLPとは違って多様な情報が掲載されています。また、サイト一体型LPは、SEO対策に向いているといわれており、理由は以下のとおりです。
- ページ数が多い
- サイトと一体型のため、運用期間が長くなる傾向にある
- 集客が目的なのでアクセス数が多い
自然検索でのアクセス数も見込めることから、サイト全体の評価の向上が期待できます。
1ページ完結型
「1ページ完結型」LPは、名前の通り1ページで構成されているLPを指します。1ページに対して1つの商品を掲載しているケースが多いです。他にページがないことが多いので、ページ内の回遊は見込めない構成になっています。
1ページ完結型LPは、サイト一体型LPに比べるとSEOに不向きとされており、理由は以下のとおりです。
- ページ数が少ない
- デザイン性に優れているページが多く、テキスト量が少ない
- 運用期間が短い傾向にある
1ページ完結型LPは、ページ数が少ないだけではありません。画像やイラストなどを多く活用し、デザイン性に優れている構成が多いです。そのため、テキスト量が少ないページになりやすいことも、SEOに不向きとされています。
1ページ完結型LPは、基本的にWeb広告などから流入させる手法が一般的となっています。SEOに注力するよりも、Web広告運用などに力を入れた方が、効果的な運用ができる可能性が高いです。
LP(ランディングページ)が上位表示されにくい3つの理由
ここまで、LPの種類について解説してきました。SEO対策の向き・不向きがあることも分かってきましたが、なぜ、LPは上位表示されにくいのでしょうか。それは、以下3つの原因が考えられます。
- ページ数
- 文字数
- 運用期間
ここからは、LPが上位表示されにくい理由について説明します。原因を知ることは、効果的なSEO対策を行うことにつながりますので、参考にしてください。
ページ数
上位表示されにくい原因のひとつ目は、「ページ数」です。
LPは、基本的には特定の商品・サービスを掲載し、ユーザーに購入や問い合わせなどの行動を起こさせることを目的として作成されています。基本的に1ページで構成されることが多く、自社Webサイトなどの内部リンクを設定することは、ほとんどありません。
ユーザーが求めている情報にたどり着きやすくすることも、SEO対策のひとつです。ページ数が少なく、内部リンクを設定することがないLPの場合は、上位表示されにくいでしょう。
ちなみに、Googleでは「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」を公開しています。SEO対策を行う際は、必ず目を通すようにしましょう。
———————————————————————
参考:Google「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」
———————————————————————
文字数
文字数が少ないことも、SEOに不向きな理由のひとつです。画像やイラストなどのグラフィックを多様し、ビジュアル重視のWebサイトが多いLPは、どうしても文字数が少なくなってしまいます。Googleなどの検索エンジンに評価されるためには、どんな内容なのかを理解してもらうことが必要です。
しかし、LPの場合はどうしても画像やイラストが多いため、文字数が少なく、クロールされにくい場合があります。また、情報量が乏しいと判断される場合もあるため、上位表示されにくいです。
運用期間
上位表示するためには、Webサイトの運用期間の長さも関わってきます。サイト一体型LPの場合は、コーポレートサイトなどに備わっているケースが多いです。そのため、必然的に運用期間が長くなります。対して、1ページ完結型LPの場合は、特定の商品やサービスについて訴求しています。キャンペーンなどの内容によっては、短期間での運用になるケースもあります。
上位表示されるためには、中長期的な運用が必要です。短期間でクローズしてしまうLPの場合は、検索エンジン側に認識される前に、Webページを閉じてしまう可能性があります。そのため、運用期間の短いLPの場合は、SEOとの相性がよくありません。
LP(ランディングページ)のSEO施策方法
上位表示されにくいLPを改善するためには、以下の方法があります。
ここからは、具体的なSEO施策について、説明します。
サイト型LPを作成する
制作するLPの形式としては、「サイト一体型LP」を作成するようにしましょう。ページの構成上、どうしても1ページ完結型LPの場合は、SEO対策に不向きです。
ページ数や文字数が多く構成できる「サイト一体型LP」の方が、効果的なSEO対策を行うことができます。
また、サイト一体型LPを制作する際は、スマートフォンにも対応したページ制作をすることをおすすめします。最近は、パソコンからだけでなく、スマートフォンやタブレットなどで閲覧しているユーザーが多いです。
ユーザーが閲覧している画面に合わせて表示できる「レスポンシブ」対応などを検討することで、使い勝手の良いWebサイトにつながります。
PV数を増やす記事コンテンツの作成
検索エンジン側に評価されるためには、サイト内のコンテンツを充実させる必要があります。なぜなら、Googleの理念に「ユーザーファーストであること」が第一に掲げられているからです。
———————————————————————
参考:Google「Google が掲げる 10 の事実」
———————————————————————
そのため、ユーザーの立場に立ち、ユーザーを意識してコンテンツを作る必要があります。PV数を増やすために、良質な記事コンテンツの作成をすることも、効果的なSEO対策のひとつです。
また、コンテンツを作成したら、被リンクを獲得するのも効果的です。被リンクとは、外部サイトに自社ページのリンクを貼ってもらうことです。シェアボタンなどを設置し、自然とリンクされることでSEOの評価に良い影響を与えます。
ABテストを行いCV率増を目指す
サイト一体型LPを制作しただけでは、成果を出すことはできません。制作したサイトが本当に効果があったかどうかは、検証を行う必要があります。
また、LPはコンバージョン率(CV率)をアップさせることも目的のひとつです。コンバージョン率を上げるためにも、データ分析は欠かせません。そのためには、ABテストを行って課題の改善を行うことも重要です。
効果的なキャッチコピーやビジュアルへのブラッシュアップができれば、アクセス数を増やすだけでなく、離脱率を下げたり、商品やサービスの売上にも貢献できます。
上位表示を狙う!LP運用のコツと方法
上位表示を狙うためには、中長期的な運用を行わなければいけません。効果的なLPの運用には、3つのコツがあります。
3つのコツについて、くわしく解説します。
流入検索ワードを見える化する
効果的なLP運用を行うには、ユーザーがどのような検索ワードで流入しているのかを知る必要があります。
流入検索ワードを確認するためには、「Google Search Console」を活用するのがおすすめです。Google Search Consoleとは、Googleが提供しているツールです。自社のWebサイトが、どんなキーワードで表示されたかなどの情報を取得できます。
キーワードを把握することで、ユーザーが求めている情報がわかります。すでに作成したコンテンツの改善や、新規コンテンツの内容などの分析にも役立ちます。
また、GoogleAnalyticsと連携することで、より詳細なアクセス解析が可能です。LPを制作したら、分析・改善を行うためにも活用するのをおすすめします。
ちなみに、他記事では、Google Search Consoleの使い方やGoogleAnalyticsの設定方法について紹介しています。くわしく知りたい方は、以下の記事も参考にご覧ください。
———————————————————————
参考:【2022年10月更新】Google Search Console(サーチコンソール)とは?基本の使い方や登録方法をご紹介!
———————————————————————
———————————————————————
参考:【わかりやすい】GoogleAnalyticsの設定・設置方法
———————————————————————
ユーザーの動きを見える化する
LPの改善をするために、アクセスしたユーザーの動きを見える化するのもおすすめです。ユーザーの動きを見える化するには、ヒートマップツールを活用します。
ヒートマップツールとは、ユーザーがどこをクリックしているのかなどの動向を、色を用いて可視化してくれるツールです。
ツールの活用により、記事内でよく読まれている所や、離脱されている場所などを把握できます。一番宣伝したい場所がきちんとユーザーに読まれているのか、閲覧されていない場所はどこなのかを視覚的に捉えられます。
動向を把握することは、改善策を立てることに役立ちます。ユーザーの細かな行動を参考に、より効果的な運用を行うことが可能です。
コンテンツや内部動線の見直し
アクセスの解析やユーザーの動向が把握できれば、自然と現状の課題や解決策が見えてきます。効果的な運用を行うためには、定期的に分析し、ユーザーの動線を踏まえて見直しを行うことがポイントです。
たとえば、流入キーワードを参考に、新規コンテンツを作成するのも効果的な見直しのひとつです。また、ヒートマップの結果から、ページ構成やコンテンツの配置を見直すのも良いでしょう。
定期的に分析を行い、問題点をすぐに改善することで、成果を出すLPの運用を目指していきましょう。
まとめ
本記事では、LPのSEO対策方法や運用のコツについて紹介しました。SEO対策を行うのであれば、サイト一体型LPを制作するのがおすすめです。Webページのデザインやコンテンツのブラッシュアップをしながら、効率よく集客できるよう分析を行いましょう。
また、上位表示を狙うには、中長期的な運用が欠かせません。どのようなキーワードで流入してきているのかなど、ユーザーの動きを可視化することも重要です。
うまく運用し、LPも上位表示ができれば、多くのユーザーに閲覧される機会が増えます。広告宣伝費の削減などにも効果が期待できるので、本記事を参考に効果的なLP運用を目指しましょう。