ノウハウ

LP(ランディングページ)とホームページの違いは?メリットやデメリットを解説

Time 2023年5月25日

 

LP(ランディングページ)もHP(ホームページ)も、Webページには変わりありませんが、実は目的が大幅に違います。

 

LPは、購入や申込みなどの行動をユーザーに起こしてもらうのが目的です。しかし、HPは自社商品やサービスに関する内容を、多くの人に周知することが目的です。

 

同じWebページだからといって、どちらを作っても良いわけではありません。LPとHPのそれぞれに、メリット・デメリットがあります。

 

本記事では、LPとHPの違いから、両方のメリット・デメリットを解説します。何のためにWebページを作りたいのかを整理して、Webページ制作の参考にしてください。

 

 

【比較】LP(ランディングページ)とHP(ホームページ)の5つの違い

 

LPとHPには、大きく5つの違いがあります。

 

 

LPとHPの違い

 

前述しましたが、LPとHPは、同じWebページだからといって、どちらを制作しても良いわけではありません。

 

LPにはLPの、HPにはHPの良さがあります。Webページに掲載する内容も違うため、達成したい目的によって使い分けることが必要です。

 

また、5つの違いについて、一覧にまとめたのが以下の表です。

 

 

2つの違いLP(ランディングページ)HP(ホームページ)
①ページ数基本的に単一ページ複数ページ
②制作費用10万円程度〜20万円程度〜
※内容によって100万円を超える場合もあり
③目的・達成目標ユーザーに行動させる多くの人に情報提供する
④性質や性能●商品の紹介
●利用者の口コミ
●メリットやベネフィット
●FAQ
●コンバージョンボタン
●問い合わせフォーム
●事業内容
●会社概要
●商品・サービスの紹介
●IR情報
●ニュース(プレスページ)
●採用情報
●問い合わせフォーム
⑤ターゲットの違い特定のターゲット幅広いターゲット

 

ここからは、それぞれの違いを具体的に解説します。

 

 

ページ数

 

一目でわかる違いとしては、ページ数が挙げられます。LPは基本的に単一ページで構成されていますが、HPは複数のページで制作されています。

 

くわしくは後述しますが、LPはユーザーに行動を起こさせることが目的です。そのため、特定の商品やサービスに特化したWebページになっています。

 

基本的には1ページで商品やサービスの概要、口コミ、FAQ、問い合わせフォームなどが配置されています。商品やサービスなどの情報提供だけでなく、販売や申込みなどの目的を達成するための仕組みに力を入れています。

 

反対に、HPは情報を多くの人に周知させることが目的です。そのため、企業のホームページの場合は事業内容や会社概要、ニュースなどのコンテンツを配置します。1ページでは情報過多になってしまうため、複数のページで構成されることが多いです。

 

 

制作費用

 

LPはHPと比べてページ数が少ないため、制作費用が大幅に下がると思われがちです。しかし、Webページに入れ込む内容やデザイン性によって制作費が変わります。

 

制作費は、Webページに入れ込む内容や依頼する制作会社によって変わります。そのため、一概には言えませんが、LPは10万円〜50万円程度の制作費がかかります。

 

HPは、LPに比べてページ数が多いことから、20万円程度から依頼することが可能です。ですが、内容によっては100万円を超える場合もあります。

 

Webページに入れ込みたい内容が多かったり、デザイン性の高いWebページを制作したい場合は、どうしても費用が高まってしまいます。しっかりと見積もりをもらうようにしましょう。

 

また、制作費は依頼する制作会社によっても変動します。実際に業者を通して制作を行う場合は、まずは見積もりの依頼を行いましょう。

 

制作したいWebページのデザインや掲載内容などの詳細を伝えることで、比較的精密な見積もりを出してくれます。制作するWebサイトの内容に未定の部分が多いと、概算の見積もりになりがちですので、気をつけましょう。

 

 

目的・達成目標

 

LPとHPは、制作する目的や達成目標が違うことが特徴です。

 

LPの場合、ユーザーに行動させることが目的です。購入や申込みなど、コンバージョン率(CVR)をアップさせるために制作します。そのため、特定の商品やサービスの詳細に特化したWebサイトの構成になっています。

 

反対に、HPの場合は、多くのユーザーに情報を提供することが目的です。企業のWebサイト(コーポレートサイト)などでは、商品やサービスの内容だけでなく、企業情報や企業理念、採用情報などが掲載されています。商品やサービスとしての情報だけでなく、企業として認知度を向上させることを目的に制作されます。

 

 

性質や性能

 

LPとHPの目的が違う分、Webページに持たせる性質や性能が異なります。

 

 

LPとHPに持たせる性質や性能

 

 

LPの場合は、特定の商品・サービスに特化したWebサイトになるため、商品の紹介だけでなく、利用者の口コミ、メリットやベネフィットなどが掲載されているケースが多いです。

 

LPを見るだけで、不明点なども解消できるように、よくある質問(FAQ)や問い合わせフォームなども設置されています。

 

HPの場合は、企業自体の認知度やブランド力のアップを目指すため、事業内容や会社概要、商品・サービスの紹介などを掲載しています。IR情報やニュース(プレスページ)など、企業がどのような取り組みを行っているのかが分かる情報も公開している場合が多いです。

 

 

ターゲットの違い

 

LPとHPは、制作する目的が違うため、訴求しやすいターゲット層も異なります。LPは、特定の商品・サービスに絞って宣伝していることから、特定のユーザーへの訴求をしやすいです。

 

反対に、情報提供の目的を持つHPには、多様な目的を持ったユーザーがアクセスします。認知度向上のために、さまざまな情報を掲載しているため、幅広いユーザーがターゲットの対象です。

 

 

LP(ランディングページ)のメリット・デメリット

 

LPは特定の商品やサービスに特化したWebサイトのため、購入などのコンバージョン率を狙いやすいなどのメリットがあります。

 

しかし、単一のWebページで構成されることや、デザイン性重視のページのため、SEO対策の面では弱いというデメリットがあります。

 

メリットだけでなく、デメリットも把握しなければ、せっかくLPを制作しても効果の薄いWebページになってしまいます。

 

ここからは、LPにまつわるメリット・デメリットを解説します。

 

 

LP(ランディングページ)のメリット

 

LPのメリットとしては、以下の事項が挙げられます。

 

 

  1. 購入などの成約や申込みなどの成果を狙いやすい
  2. ユーザーが求める情報を1ページに集約できる
  3. 伝えたい順番で商品やサービスを訴求できる
  4. HPに比べて改善点が分かりやすいため、PDCAサイクルを回しやすい

 

 

LPは、単一のWebページで構成されているため、ユーザーが求めている情報を1ページに集約して情報を発信できます。商品・サービスの詳細やベネフィット、口コミなどの内容を知って欲しい順番で構成できるため、伝えたい順番に訴求できることもメリットのひとつです。

 

そのため、購入や申込みなどの成果を狙いやすいWebページとなっています。

 

また、LPはHPとは違い、単一ページで構成されています。HPの場合は、複数のページを分析しなければいけません。しかし、LPの場合は分析する対象のWebページは1ページのみです。そのため、分析・改善がしやすく、PDCAサイクルを回しやすいこともメリットです。

 

 

LP(ランディングページ)のデメリット

 

反対に、LPのデメリットは、以下の事項が挙げられます。

 

 

  1. 直帰される可能性が高い
  2. サイト内の回遊率は少ない
  3. SEO対策には弱い傾向にある
  4. 商品・サービスごとに制作が必要なためコストがかかる

 

 

LPは、ユーザーに行動を起こさせることに特化していますが、実は直帰率が高いWebページでもあります。なぜなら、ユーザーにとってLPは、購入か直帰の二択しかないページ構成になっているからです。そのため、サイト内の回遊率は少なく、直帰される可能性が高いです。

 

また、LPは、SEO対策の面でも弱い傾向にあります。LPは、コンバージョン率の向上を目的として、単一ページで構成されています。このページ構成が、ユーザーの問題解決につながりにくいと検索エンジン側に判断されることが多いです。そのため、SEOが効きにくいと言われています。LPの場合は、Web広告から集客することが一般的です。

 

そして、LPは特定の商品・サービスに特化していることから、他の商品を宣伝したい場合は別のページを作り直さなければいけません。また、デザイン性の高いWebページが多いことからも、デザイン費などのコストが高い傾向があります。

 

 

HP(ホームページ)のメリット・デメリット

 

HPは、商品やサービスなどの認知度の向上を目的に制作されます。そのため、インターネット上で集客できることがメリットのひとつです。

 

しかし、効果的な運用を行うためには、ノウハウが必要だったり、ランニングコストがかかるなどのデメリットもあります。

 

ですが、うまく活用できれば、HPは企業にとって名刺代わりにもなります。メリット・デメリットを把握し、効果的な運用を目指しましょう。

 

 

HP(ホームページ)のメリット

 

HPのメリットとしては、以下の事項が挙げられます。

 

 

  1. 複数ページの構成で伝えたい内容をすべて記載できる
  2. 商品やサービス、企業の認知度向上が狙える
  3. インターネット上で集客ができる
  4. SEO対策を行うことで検索上位を狙うことも可能

 

 

LPは単一ページでの構成でしたが、HPは複数のページで構成されています。そのため、自社商品やサービスなどの事業内容をもらさず掲載できます。商品やサービス、企業の認知度の向上を狙えることが、HPのメリットのひとつです。

 

また、HPを開設することで、インターネット上で集客を行うことが可能です。多様な目的を持ってHPにアクセスするユーザーが多いことから、新規顧客の集客にも貢献できる場合があります。しっかり制作することで、HPが企業の名刺代わりになることも多いです。

 

LPは、SEO対策の面では弱い傾向にありますが、HPはきちんと対策を行うことで、上位表示を狙うこともできます。上位表示ができれば、企業に対する安心感が向上するだけでなく、集客コストの削減にもつながります。

 

 

HP(ホームページ)のデメリット

 

反対に、HPのデメリットは、以下の事項が挙げられます。

 

 

  1. ランニングコストがかかる
  2. 運用ノウハウが必要になる場合がある
  3. 長期的な視点で運用することが重要

 

HPを維持するためには、サーバーやドメインなどの固定費用がかかります。サーバーとは、ネットワーク上にあるデータの保管場所のことを指します。Webサイト上のデータを管理するために必要です。ちなみに、ドメインはインターネット上のどこにWebサイトがあるのかを示すアドレスのことです。

 

サーバーやドメイン料金は、HPの制作費とは別の費用として発生します。どちらも必要経費なため、どうしてもランニングコストがかかってしまいます。

 

また、HPは制作したからといって自動的に売上が上がるわけではありません。成果を出すためには、定期的な分析と更新を行わなければいけません。そのため、効果的なHPの運用を行うためには、ノウハウを身につけることも必要です。

 

社内にHP運用のノウハウがあるスタッフがいない場合は、制作費に追加で更新料がかかるケースもあります。上位表示を狙うためにSEO対策を行う場合も、知識がなければ難しいので制作会社に依頼をした方が無難です。

 

HPの運用には時間やコストがかかるので、長期的な視点を持って運用を続けることが重要です。

 

 

LP(ランディングページ)やHP(ホームページ)制作におすすめのツール

 

LPやHPは、制作会社に依頼することで、クオリティの高いWebページの制作ができます。しかし、比較的簡単にクオリティの高いWebページを制作できるツールもあります。自社での制作や運用を考えている場合は、これから紹介するツールを活用する方法も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

WordPress

 

WordPressとは、ブログや大規模なサイトなど、さまざまなWebサイトの構築ができるソフトウェアです。世界中で使われており、高性能なWebサイトを作ることができます。

 

自分でサーバーを契約して設定しなければいけないため、多少の知識が必要です。しかし、WordpressはHTMLなどの知識がなくても、直感で操作できます。そのため、初心者でも比較的扱いやすい制作ツールのひとつです。

 

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参考:WordPress
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ペライチ

ペライチとは、テンプレートを選ぶだけで、簡単に自分だけのHPの制作ができるツールです。ペライチは、ページ数などによって料金プランが変動します。しかし、1ページであれば無料で制作できます。

 

30日間無料のキャンペーンも行っているので、LPやHPの制作を迷っている方は、お試しで制作してみてはいかがでしょうか。

 

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参考:ペライチ
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ferret One

 

ferret Oneは、BtoBマーケティングに強いCMSです。CMSとは、Webサイト内のコンテンツ作成に関するデータを管理してくれるシステムを指します。そのため、ノーコードでLPやHPの更新が可能です。

 

マーケティングについても、相談しながら施策を行えるサポート体制が充実しています。運用が初めての場合でも、安心して制作に注力できるツールです。

 

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参考:ferret One
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Wix

 

Wixとは、Webサイトの構築に関する知識がなくても、簡単に本格的なWebサイトの制作ができるツールです。

 

Wixでは、さまざまなアプリケーションが開発されています。Webサイトに特定の機能を持たせたい場合は、アプリを追加するだけで簡単に機能を組み込むことができます。

 

独自のドメインを取得する場合は、月額料金がかかってしまいます。しかし、基本的な機能は無料で利用できるため、コストをかけずにWebサイトの制作が可能です。

 

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参考:Wix.com
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まとめ

 

LPもHPも、どちらもWebページには変わりありません。しかし、それぞれ制作する目的や達成目標、Webページに持たせる機能性が大きく異なります。

 

LPは、特定の商品やサービスに特化し、ユーザーに行動を起こさせるのが目的のWebページです。対して、HPは幅広いユーザーへ情報発信を行い、認知度の向上などを狙うのが目的です。

 

LPもHPも、それぞれメリット・デメリットがあります。どちらのWebページを制作するのかは、達成したい目的によって変わります。ただし、LPもHPも、制作したからといって成果がすぐに出るわけではありません。定期的な見直しや分析、更新作業が必要です。

 

何のためにWebサイトを制作するのかを今一度整理して、Webページ制作の参考にしていただければと思います。

 

 

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