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ママに効果的な広告とは?ライフスタイルを意識したネット集客の方法や特徴を解説
2023年6月3日
ファミリー層に対する商品やサービスを宣伝する際に、WebメディアやSNS、ECサイトで商品を告知したり、プロモーション動画をインターネット上で配信したりする企業は多く存在します。なかでも、ママ目線で商品をアピールするものは非常に目立っており、ママに対して効果的な広告を考えることで商品やサービスの売上がアップするものと考えられていることが想定されます。
しかし、どのようにすればママのニーズに合った広告を掲載できるのか、また忙しいなかで手軽に見てもらうにはどのような工夫が必要かなど、マーケティング手法を考えなければ販売促進につながりません。
この記事では、家事・育児・仕事と多忙に過ごすママに向けた広告の特徴に関し、主にインターネット上で見られるWeb広告に注目しながら解説していきます。
目次
ママ向けの広告出稿が多い商品と配信するメリット
そもそもファミリー向けの商品を宣伝する際、ママをターゲットにするとどのようなメリットを得られるのでしょうか。その理由や、ママに対して広告出稿するのがよいとされるジャンルを解説していきます。
ママ向けの広告が効果的な理由
ママに向けた広告を表示するのが効果的な理由としては、以下のようなことが想定されます。
- ママが家庭内の商品購入における決定権を持っているため
- ママは家族を優先にした消費・投資に活発であるため
出産後、家事や育児を分担する夫婦が増えつつある一方、子育てに関するものや食品・日用品などの家庭に必要な商品における消費の決定権は、ママが持っている家庭は多いでしょう。その決定権は、ときに家電製品や投資などの大型の消費に及ぶケースもあります。
なお、女性はライフステージの変化によって思考が大きく変化するものです。とくにF2層と呼ばれる子育てママ世代は、家庭内で重要ポジションを担っており、出産によって「子ども・家族のため」を思った消費に興味がシフトする傾向があります。そうした背景を考えると、ママ向けの広告は効率のよい方法と言えるでしょう。
ママに向けた広告を打ち出すべき商品
子どもや家族を考えた消費を選択するママに対し、どのようなジャンルの広告を打ち出せば興味をもってもらえるのでしょうか。以下は、ママ向けの広告が多い商品の一例です。
- 食料品・通販食品・健康食品
- ベビー・マタニティー用品
- 通信教育・習い事
- キッズ玩具
- 通販化粧品
- 保険
これらの商品はテレビCMやチラシの折り込みでもよく見られますが、より効果的に打ち出すならWeb広告を活用するのがよいと思われます。理由としては、スマートフォンの普及で気になることをすぐインターネット検索するママが増加しているためで、ママがよく目にするメディアに広告を掲載するのが、商品をよりアプローチできる方法と考えてよいでしょう。
Web広告の種類・特徴
そもそも「Web広告」とは、インターネット上のメディアに掲載される広告全般のことです。Googleなどでの検索結果ページや各種Webサイト、InstagramやFacebookなどのSNSに設けられた広告枠を活用することにより、商品やサービスの認知拡大や売り上げの向上を図ります。
Web広告にはいくつもの種類があり、その特徴について以下にまとめました。
種類 | 特徴 |
リスティング広告 | キーワードに応じて検索エンジンの検索結果に表示される広告 |
アフィリエイト広告 | ブログやSNSに設置し、直接的な売り上げをねらう広告 |
リターゲティング広告 | サイトに訪れたユーザーに対して、離脱後も追跡して表示される広告 |
ディスプレイ広告 | Webサイトやアプリの広告枠に表示される広告 |
ネイティブ広告 | Webメディアの記事や投稿であるかのように見せる広告 |
純広告・バナー広告 | 特定のメディアに対して一定期間表示される広告 |
リワード広告 | 動画視聴やアンケートの回答でユーザーに報酬が支払われる広告 |
記事広告 | Webサイト内のコンテンツで商品をPRしてもらう広告 |
動画広告 | 動画を活用してストーリー仕立てにした広告 |
SNS広告 | 各種SNSのプラットフォームに配信する広告 |
デジタル音声広告 | 音楽配信サイトやインターネットラジオで流れる広告 |
メール広告 | メールに掲載して配信する広告 |
なかでもママに向けた広告を表示するなら、SNS広告が効果的です。育児や仕事の合間にSNSから情報収集するママは特に多く、すきま時間でも効果的に商品をアピールできるため、活用している企業は多いようです。その他、リターゲティング広告や記事広告なども、ママのなかでもターゲットを絞って活用できるとより効果の高い広告施策を打てるでしょう。
ママに効果的なWeb広告を運用する6つのコツ
ここからは、ママ向けのWeb広告に関して効果を高めるコツを6つほど挙げて解説していきます。自社の広告に取り入れるためにも、参考にしてみましょう。
1.ママのライフスタイルを意識する
大前提として、ママのライフスタイルを意識した広告戦略は不可欠です。とくに近年における共働き世帯の増加を踏まえ、家事・育児・仕事を担うママのすきま時間にアプローチできる方法を検討するのがよいとされます。
2022年に厚生労働省が公表したデータによると、共働き世帯の数は年々増加しており、2021年の時点で妻が専業主婦という家庭は566万世帯に対し、共働きは1,247万世帯と倍以上の数値となりました
以上のような現状を考えると、ママをターゲットにする広告は、すきま時間にサッと閲覧できるような広告媒体を選定する必要があります。例えば、パソコンではなくスマートフォンに特化した告配信を選んだり、情報量を調整してひと目で内容を把握できる工夫を施したりするのも一つの方法です。さらにママのライフスタイルをイメージして配信する時間帯まで考えられると、より最適な施策を打てると思われます。
2.ママのなかでもターゲットを絞る
広告を打つ際は「誰に向けたものか」を明確に設定し、ターゲットを絞るのが大切です。ママのなかでも以下のような属性を整理することで、より広告の内容も明確にできます。
- 働くママ
- 主婦ママ
- マタニティーママ
- 育児期ママ など
上記以外に、ママの年齢層や家族構成なども考えられるとよいかもしれません。方向性が決まれば打ち出す広告のイメージや用いるフレーズも定まってくるため、広告制がスムーズになるはずです。
3.ママの利用率の高いメディアへ出稿する
ママの属性が明確になれば、そのターゲット層がどのようなメディアに多く集まるかを分析し、利用率の高いプラットフォームへの広告出稿を検討しましょう。例えばママがよく閲覧するものには、以下のメディアが挙げられます。
- Webサイト
- アプリ
- LINE
それぞれの特徴を解説していきます。
Webサイト
インターネット上には「ママメディア」と呼ばれる育児期のママが集うWebサイトが数多く存在しています。サイトに応じてターゲット層が異なり、新米ママに向けた情報を配信するメディアや育児期の注意点やトレンドを配信するメディア、マタニティー期向けのメディアなどさまざまです。
子育て情報以外にも生活やお金に関する情報を掲載し、ユーザー同士がコミュニケーションとれる仕組みを採用しているケースもあります。上記のママメディアには随時あらゆる属性のママが集まるため、ママに向けた広告を出稿するには最適な場所と言えるでしょう。ただし、大型サイトになるほど掲載費用もかかると予想されるため、どのサイトに出稿するかは慎重に検討する必要がありそうです。
ママの情報収集ツールとして欠かせないものになっているのがInstagramです。Instagramは画像や動画を掲載するだけでなく、今や広告機能やショッピング機能を活用して販売促進を行えるプラットフォームとなっています。情報収集では、ハッシュタグ検索によって商品・サービスのリアルな使用感や感想などのレビューをチェックできるため、ママからの信頼が寄せられています。
また直感的に「良い」と感じた情報は他者へシェアできるなど、利便性の高いツールとして活用されているのもポイント。Instagram広告を利用すれば細かいターゲティングが可能なため、商品・サービスに興味を抱きそうな特定層に対して効率よくアプローチできるようになります。
アプリ
ママの利用率が高い媒体にはアプリも挙げられます。ママ層のなかにはクーポンアプリやチラシ掲載アプリを活用している方も多く、そのようなプラットフォームへ広告を出稿できると高い効果が期待できます。
またアプリはデザイン性が高く情報が見やすいため、すきま時間に閲覧するには最適な環境です。利用時はアカウント登録を求められることも多く、一度登録して利用環境に慣れると、他のアプリに乗り換える人が少ない点も特徴と言えるかもしれません。そのためママ向けの広告をアプリに打ち出す際は、ダウンロード数なども参考にしながら出稿先を慎重に選ぶのがよいでしょう。
LINE
LINEは無料のコミュニケーションツールとして、今やママだけでなくあらゆる年齢層の方が日常的に使用しているサービスです。仮に企業がアカウントを取得すれば、友だちに追加してもらうことで自動的に情報提供できる仕組みを作れます。
その他、自社の商品をLINEニュースでPRをするなど、LINEそのものを広告媒体として活用するのもおすすめです。ママ向けの無料LINEスタンプを配布すると、友だち追加による公式アカウントへの自然流入が期待できるなど、LINEの仕組みを活用した広告施策も立てられます。
4.ママに響くキーワードを選定する
ママに向けた広告を出稿するなら、ターゲットに響くキーワード選定も必要です。「ママに響く=ママの要望」と考えるのもよいかもしれません。例えばリスティング広告を出稿するなら、ママの悩み・要望を分析し、検索しそうなキーワードで広告が表示されるよう仕向けるのも一つの方法です。
このとき、あまりにも検索ボリュームの大きなキーワードだと、ママのニーズに対して的確に商品をアピールできない可能性があります。例えば、子ども用サッカーシューズを宣伝する際「子ども サッカーシューズ」よりも「子ども サッカーシューズ 軽い」をねらった方がママの要望が明確のため、広告へのアクセスが見込めるようになります。
5.子どもの年齢を考慮してアプローチする
ママに向けた広告を表示する際、考えておきたいのが「子どもの年齢」です。例えば新しくできた施設を宣伝する際、0歳~2歳の子どもをもつファミリーには、広くて段差のない安全なスペースや、おむつ替えやミルクをあげるのに困らない空間をアピールするのがおすすめです。また3歳~5歳くらいの子どもがいるファミリー層には、体を用いて活発に遊べる空間や、親子が一緒に楽しめるモノを掲載できると、ママの興味を引けるかもしれません。
以上のように、ファミリー層に対するマーケティングは子どもの年齢に応じたサービスを宣伝できると、ママに支持されると思ってよいでしょう。
6.インフルエンサーを起用する
商品をPRする際は、フォロワー数が1万人を超えるインフルエンサーを起用できると、ユーザーの購買意欲がアップする傾向にあります。とくに育児・家事のリアルな様子をアップするママインフルエンサーは多くの人に支持されているため、企業に代わって商品・サービスを投稿してもらえば、フォロワーのママ層へ効果的なアプローチが可能になるのです。
上記のようなインフルエンサーの起用は、Instagramやツイッター、YouTubeなどの拡散力のある媒体を活用すると、ヒットしやすくなるでしょう。
まとめ
以上、家事・育児・仕事と多忙に過ごすママに向けた広告の特徴に関してご紹介しました。
ファミリー層をターゲットにした商品・サービスを販売する際は、家庭で消費の決定権を握るママに向けた広告を出稿するのが有効です。ママのなかでも属性を絞って戦略を立てられると、期待以上の効果を得られる可能性があります。本記事で紹介したポイントを参考に、広告効果の高い運用を目指してみましょう。