ノウハウ
SNSマーケティングならインスタは外せない!実践方法をくわしく紹介
2023年6月3日
商品の販売戦略において、今やインスタグラム(Instagram)を活用したSNSマーケティングは、欠かせないものとなっています。
しかしSNS運用に慣れていないと、インスタグラムをどのように利用するのが良いかわからないケースもあるでしょう。また、SNSにはインスタグラム以外にTwitterやYouTube、TikTokなどもあり、運用するなら特徴を活かした方法を試みたいものです。
この記事では、インスタグラムを用いたSNSマーケティングに関して、メリット・デメリットにも触れながらくわしく解説していきます。これからSNSマーケティングを開始する担当者様はもちろん、現在の運用方法を見直したいという方も参考にしてください。
目次
SNSマーケティングとは?
そもそも「SNSマーケティング」とは、企業がソーシャル・ネットワーキング・サービスを利用して、消費者とコミュニケーションを図ることを指します。ブランドの認知度を拡大させたり商品の理解を促したりしながら、購買につなげていくマーケティング手法です。
「SNSマーケティング」といってもその方法はいくつかあり、主なやり方には以下が挙げられます。
- インフルエンサーマーケティング
- ソーシャルリスニング
- SNSのアカウント運用
- SNSキャンペーン
- SNS広告配信
以上の方法で商品に関する情報発信を行うことで、企業は消費者と気軽にコミュニケーションを図れます。また場合によっては消費者からレビューを投稿してもらえるケースもあり、多くのユーザーに共感してもらえればさらなる売上向上も期待できるでしょう。
SNSが普及している現代において、このようなマーケティング手法は多くの企業が取り入れており、商品の販売促進に欠かせないものといっても過言ではありません。
インスタグラムを利用したSNSマーケティングのメリット
SNSマーケティングのなかでもインスタグラムの活用は多くの企業から注目されており、ユーザーからの支持を集めやすいといわれています。またインスタグラムを活用したSNSマーケティングで企業が得らえるメリットには、以下が挙げられます。
- ブランドの認知度をアップできる
- 商品を視覚的にアピールできる
- ショッピング機能を有効活用できる
それぞれくわしく解説していきます。
ブランドの認知度をアップできる
インスタグラムを活用したSNSマーケティングを行うと、対象の商品・サービスにおける認知度の向上が期待できます。たとえば、フォロワー数の多いインフルエンサーに商品を紹介してもらうと効果的にPRできたり、タグ付けや「いいね」機能によってユーザーからの共感を獲得できたりします。
これらのアクションは、結果的にインスタグラムユーザーに対する商品の拡散につながるため、強力な認知拡大となります。
また、企業が自社アカウントを開設してユーザーへ有益な情報を発信できると信頼度がアップし、ブランディングの確立に貢献できるケースもあります。商品の販売前から商品やブランドの認知度うまく高めておけると、発売開始と同時に好スタートを切れる可能性も期待できるでしょう。
商品を視覚的にアピールできる
インスタグラムは写真やリール動画を発信できるため、商品を視覚的にアピールできます。PRするものが何らかの商品アイテムなら、ユーザーは商品の色や素材・大きさなどをイメージでき、サービスであれば体験レポートなどを具体的に伝えることが可能となります。
どのような商品・サービスでも、視覚的にアピールするとユーザー自身が商品を使用する様子をイメージできるため、購入につなげやすくなります。使用中に生じやすいトラブルやメリット・デメリットなども写真・動画で投稿しておくと、購入の後押しにもなるでしょう。
ショッピング機能を有効活用できる
インスタグラムには「ショッピング機能」という、ユーザーの購買意欲を高められるシステムが備わっています。
これは投稿した写真や動画に「商品タグ」を付ける機能で、ユーザーは投稿にある商品をワンクリックするだけで購入できるものです。タグ付けの投稿で自然に商品をアピールし、購入につなげられるという点で、多くのショップアカウントで使用されている機能といえます。
その他インスタグラムには、以下のようなユーザーの購買意欲をアップさせる機能が搭載されています。
- チャット機能…アカウント所有者とユーザーが連絡を取り合える機能。購入確認・支払い手続きなども可能
- ウィッシュリスト…ユーザー自身が気になった商品を保存し、後で確認・購入できる機能
- 地図検索機能…インスタグラム内のマップ画面に店舗・施設を表示できる機能
- 予約機能…プロフィール画面から予約をとれる機能
以上のことを踏まえると、インスタグラムは商品の発見・PR・購入・リピートまでの流れを一貫して行えるものと考えてよいでしょう。企業がマーケティング戦略を考案するなら、取り入れておいて損はありません。
インスタグラムを利用したSNSマーケティングのデメリット
インスタグラムを活用したSNSマーケティングは、前述のように多くのメリットがあります。しかし、デメリットの存在も理解しておかなければ、たとえ入念な戦略を打ち出しても思うように進まないケースが出てくるかもしれません。
では、具体的にどのようなデメリットがあるのでしょうか。くわしく見ていきましょう。
拡散力に欠ける
インスタグラムには、Twitter・YouTubeなどの他SNSにある「リツイート」「シェア」機能が搭載されていないため、拡散力という点ではTwitter等と比べると劣る面があります。そのため不特定多数のユーザーへリーチするには、投稿を見つけてもらえるような工夫が必要となります。
その工夫のひとつに挙げられるのは「リール動画」です。リール動画を用いれば、おすすめ表示でフォロワー外のユーザーに対してPRが可能です。また、Twitter・Facebookと連携させ、それらの投稿からインスタグラムへ誘導する方法も効果的といえるでしょう。
効果が出るまで時間がかかる
インスタグラムを用いたSNSマーケティングは、効果が出るまでに時間がかかります。たとえインスタグラムの広告に予算を投じても、アカウントの信頼性が構築されていなければ思ったような成果を得られません。
インスタグラムのマーケティングで効果を出すには、多くのユーザーにリーチするために毎日投稿を心がけたり、有益な情報を発信し続けたりすることが大切です。それらのアクションを通じて、徐々に成果が出てくるものと捉えておくのがよいでしょう。
相性の悪いターゲットや商品がある
インスタグラムはトレンドや魅力的な写真・動画の発信をメインとしたSNSのため、視覚的なものでユーザーの興味を引けない商品・サービスでは、PRすることが難しい側面があります。
上記以外にも、BtoB向け商品・サービスやコンサルティング企業がインスタグラムを活用する場合は、ターゲットと親和性の高い投稿などでブランディングを図っていくことが求められます。インスタグラムとの相性が良くないと感じる場合、トレンドや人気イベントのハッシュタグを用いて投稿の注目度を高めたり、マンガやイラストを用いたコミック風のコンテンツを投稿したりするなど、さまざまな工夫によってユーザーを引き付ける必要があります。
インスタグラムでSNSマーケティングを行うとよい理由
多くのSNSがあるなか、インスタグラムでマーケティングを行うのが良い理由には、どのようなものがあるのでしょうか。
理由1.ユーザー数が右肩上がりに推移しているから
インスタグラムのユーザー数は、世界的に見ても右肩上がりに伸びています。近年では世界情勢の変化や、スマートフォンの普及でインターネットの利用率が増加していることも、影響しているのでしょう。
総務省が公表しているデータによると、2022年1月時点における世界のインスタグラムアクティブユーザー数は、14億7,800万人にのぼるとされています。
利用者は若者だけに留まらず、幅広い年齢層から支持されていることを考えると、今後ますますユーザー数が伸びていくと予想できます。そうなれば、ターゲットの集まるインスタグラムを、マーケティングに活用するメリットは大きいといえるでしょう。
【参考】
第6節 国内外におけるサービス・アプリケーションの動向|総務省
理由2.情報収集の場として活用されているから
インスタグラムをSNSマーケティングに活用するべき理由の2つ目は、若者の情報収集の仕方が変化しつつあるためです。従来、商品・サービスの情報収集には、GoogleやYahoo!などの検索エンジンを用いるのが主流でした。しかし近年のスマートフォンの普及により、インスタグラムやTwitterなどのSNSで用いられる「ハッシュタグ検索」によって、気になる情報を調査するのが常識になりつつあるのです。
そうなればインスタグラムに掲載されていない情報は、ユーザーの購買対象にならないとも考えられます。インスタグラム自体が検索ツールへ変化していることを踏まえれば、企業がビジネスやマーケティングにインスタグラムを活用するのは、当たり前のことといっても良いかもしれません。
理由3.他のSNSよりも扱いやすいから
現代はさまざまなSNSが存在していますが、マーケティングに用いるならインスタグラムが扱いやすく、効率よく商品をPRできるものとされています。以下は、その他のSNSの特徴を簡単にまとめたものです。
- Twitter…文章+写真(動画)で投稿可能だが、文字数は140字までと制限がある。
- Facebook…トレンド・魅力コンテンツよりは、人とのつながりや情報取得を目的に利用する人が多い。
- YouTube…世界的に人気だが、基本的に動画投稿のため制作に手間がかかる。
- TikTok…ショートムービーを音楽に合わせて配信。10代〜20代の活用がメインのためユーザーが限られる。
以上を踏まえれば、文字・写真・動画の魅力的な投稿によって、ユーザーに商品を具体的にイメージさせることのできるインスタグラムは、使い勝手の良いツールと考えてよいでしょう。さらに前述で挙げた「ショッピング機能」などマーケティングに活用できるシステムの搭載も、魅力的な要素といえます。
インスタマーケティング実践方法
では、実際にインスタグラムをマーケティングに活用するには、どのような手順を踏むのがよいのでしょうか。
以下は、企業がアカウントを運用する際に行うべき手順です。
- マーケティングの目的を定義する
- KPIの設定を行う
- アカウント運用方法を決める
- インスタグラム広告を活用する
- PDCAサイクルを回し続ける
くわしく解説していきます。
1.SNSマーケティングの目的を定義する
インスタグラムを用いたマーケティング戦略を考案する際は、まず目的を定めましょう。以下は、SNSマーケティングの目的に挙げられるものの一例です。
- ブランドの認知度を高めたい
- イベントの集客を図りたい
- 商品の購入を促したい
- 市場調査を行いたい など
以上のようなインスタグラムの投稿から求める成果や目的を定めることで、ユーザーに対するアプローチの仕方が変わってきます。「まずはやってみよう」という気持ちも大切ですが、それ以前に「何のためにインスタグラムを活用するのか」という軸を決めるのがよいでしょう。
2.KPIの設定を行う
SNSマーケティングにインスタグラムを利用する目的の設定後、それを達成するためのKPI(重要指標)を定めましょう。具体的には、以下のとおりです。
- 商品関連のUGC(ユーザーが生成したコンテンツ)を月内に100件獲得する
- 公式アカウントのフォロワー数を500人増やす
- インスタグラム経由の購入数を50件増やす など
目標に対する成果を振り返れるよう、具体的な数値で設定するのがおすすめです。
3.アカウント運用方法を決める
KPI設定の完了後、アカウントをどのように運用していくのか決めましょう。最低限、以下の点を戦略として立てておくのがおすすめです。
- インフルエンサーの選定
- 投稿内容(写真・動画)
- 更新頻度 など
アカウントを複数名で運用するなら、更新が負担にならないよう担当者を決めておくのも大切です。
4.インスタグラム広告を活用する
アカウントへの投稿の準備が整えば、インスタグラムの広告機能も導入しましょう。そうすることで、フォロワー以外のユーザーに情報を届けられるようになります。新規顧客の増加やブランド認知の拡大にもつながるため、マーケティングを実施するなら行っておいて損はありません。
なお、広告配信は数百円から可能で、いつでも止められます。
5.PDCAサイクルを回し続ける
インスタグラムを用いたSNSマーケティングでは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(測定・評価)・Action(対策・改善)から成る「PDCAサイクル」を意識しましょう。ここまで立ててきた戦略を実行した上で、どのような効果を得られたのか分析し、問題点が見つかれば改善に尽くすことが成功への近道となります。
まとめ
以上、インスタグラムを用いたSNSマーケティングやそのメリット・デメリットについてご紹介しました。
インスタグラムを活用したSNSマーケティングは、売上アップは集客を目的にした企業なら取り入れておきたい手法といえます。効果を感じられるまでには多少期間がかかるかもしれませんが、ヒットすれば数字がどんどん伸びていくでしょう。そのためにもメリット・デメリットを理解し、コツコツ投稿し続けることが大切です。本記事の内容を、ぜひ企業のSNSマーケティングに取り入れてみましょう。