ノウハウ
Photoshopが高いと感じる人必見!おすすめの代替ソフト10選
2023年5月16日
画像編集ソフトとして多くの人が知る王道のソフトは「Photoshop」でしょう。
写真加工だけでなく、Webデザイン・編集など幅広く活用できるPhotoshopは、デザイナーとして仕事に活用している方にはなくてはならないツールといえます。
しかし、Photoshopはプロモ活用するソフトだけあって、高額であることも事実。そのため、「利用したいけれど、高くて購入できない」という人も多いようです。
この記事では、Photoshopの代わりとして利用できる無料のソフトについて紹介していきます。
いずれも、Photoshopに負けず劣らず高機能なソフトばかりです。お気に入りのソフトをぜひ見つけて、Photoshop同様の画像加工技術を身に付けてみてはいかがでしょうか。
目次
Photoshopとは?
「Photoshop」は写真・画像の加工や色の調整、複数画像の合成、テキスト追加、装飾などを自由自在に行えるツールで、Adobe社が提供しています。
写真編集だけでなく、デザインおよびイラスト作成、その他にも画像解析や画像処理を必要としている医療・科学分野にも広く活用されているのが特徴です。
2013年以降は、サブスクリプション方式のAdobe Creative Cloudに移行され、Photoshopを単体ソフトとして購入することはできなくなっています。ただし、姉妹ソフトとなるAdobe Photoshop Elementsは単体購入が可能です。
Photoshopで行えること
Photoshopで行えることには、
- 写真編集
- デザイン作成
- イラスト作成
- 写真の公開
などがあります。
写真編集
Photoshopでは写真の明るさや色を細かく調整したり、写真を切り抜いたり、他の画像と合成したり、不要なものを削除したりと写真編集に関するさまざまな機能があります。
デザイン作成
PhotoshopではチラシやPOP、ポスター、Web画像などにて写真と文字を組み合わせたりして、自由なデザインを行えます。
イラスト作成
Adobeでイラストといえばillustratorを思い浮かべる人は多いと思いますが、実際のところPhotoshopでもイラストを作成することが可能です。
Photoshopでは、油絵や水彩画のように塗り重ねて描くイラストも作成可能ですし、ペンタブレットの筆圧や傾きにも対応しているブラシツールで、手書き調のイラストも思いのままです。
写真の公開
PhotoshopはSNSのプロフィール写真やカバー写真の加工も自由に行えます。画像をさまざまな形式(.jpg・png・gif)で保存したり、好みのサイズで切り抜いたりすることもできます。
Photoshopは高い?
Photoshopは個人利用の場合、月々プランと年間プラン(月々払い)のサブスクリプションプラン、それと年間プラン(一括払い)があります。
月々プラン | 年間プラン(月々払い) | 年間プラン(一括払い) |
3,828円/月 | 2,728円/月 | 28,776円/年 |
月々プランはいつでも手数料なしで解約可能です。
年間プラン(月々払い)は、請求開始後14日経過後に解約する場合、その月の請求期間の最終日までサービスは継続しますが、早期解約金が請求されます。
年間プラン(一括払い)は、請求開始後14日経過後に解約する場合には返金されませんが、サービス契約期間まで利用可能です。
Photoshop無料版はある?
Photoshopに現在無料版はありません。
以前はPhotoshop CS2という過去に販売されていたソフトが一時期無料で公開されていました。これはもともとCS2を購入していたユーザー向けに公開されていたもので、2019年5月でダウンロードすることができなくなりました。
もし現在、Photoshopを無料で利用しようとした場合は、7日間限定で無料体験版が利用できます(利用にはAdobe IDの取得が必要)。
7日間で使い勝手を知った上で本購入する方向けのため、無料版を当てにして利用を検討しようとしてもあっという間に利用期限が過ぎてしまうでしょう。
画像編集を継続的に行いたい方は、有償のPhotoshopを利用するか、それに代わる無料もしくは安価な画像編集ソフトを探すしかありません。
Photoshop代替ソフト10選
ここからはPhotoshopの代替ソフトとして利用できる、さまざまな画像編集ソフトについて見ていきましょう。
ここで紹介するソフトは、Photoshopに引けを取らない高性能の機能を備えたソフトも多くあります。
なお提供されるソフトによって、利用できる環境が異なります。実際にいろいろ環境で試してみた上で、自分に合った画像編集ソフトを見つけてみてはいかがでしょうか。
GIMP
GIMPは、「GNU Image Manipulation Program」の略で、古株の無料の画像編集ソフトとして有名で、利用者も多いのが特徴です。
無料にもかかわらず、Photoshopと同レベルとも言われる高機能である点が人気の秘密。
Photoshopではおなじみの、PSD形式の読み込みも可能です。Windows・Mac・Linuxで動作できるなど、さまざまなプラットフォーム上で動くのも魅力です。
ただし、Photoshopに慣れていた人が利用する場合には、少々使い勝手が悪いこともあって、最初は戸惑うことも多いかもしれません。
Canva
Canvaは、オンラインで利用できる無料のグラフィックデザインツール。
写真や動画編集、インスタ投稿画像作成も思いのままにできます。
1億点もあるといわれる素材や、60万点以上のテンプレートを用いて、誰でも簡単にデザインができる点がポイント。
パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットでもデザインできるので、たとえば自宅で作成した画像を外出先のスマートフォンで編集することも可能です。
なおこのCanvaには多くのテンプレートが利用できたり、カラーやフォント、ロゴなどを自動で設定可能なキットを使用したりできる有料版も存在します。
URL: https://www.canva.com/ja_jp/
PIXLR
PIXLRは、ブラウザで写真編集やデザインができるWebサービス。
豊富なデザインテンプレートを使用し、YouTubeのバナー作成やInstagramのストーリー作成などのSNS用画像や、パンフレット、名刺などの紙媒体のデザインも行えます。
無料版は広告表示が入るため、気になる方は有償版を利用するか、他のソフトを利用するのが賢明です。
Photopea
Photopeaも、無料で利用可能な画像編集ソフト。会員登録不要でWeb上にて利用できます。
Photoshopとインターフェースが似ていることもあって、以前Photoshopを使用したことがある人なら、違和感なく利用することができるソフトとなっています。
psdやai形式等のファイルに対応しているので、Adobeソフトで作成したファイルを開くことも可能です。
無料版は広告が右側に表示されますが、利用の際にそれほど気になるものではありません。
Sumo Paint
Sumo Paintは絵画やペイント、デザイン、写真・画像編集などの機能を備えたWebベースのツールで、300以上のブラシを利用できたり20以上の描画ツールなどが用意されていたりします。
ただし、無料版はオンラインのみ利用可能な点や、機能が限定されていること、利用可能なストレージに限りがあるなどの制約があります。
なお有料版は月4ドルで、すべての機能と無制限のストレージが利用可能です。
URL:https://sumo.app/ja/sumopaint
Desygner
Desygnerは、オンラインでデザイン可能な画像編集ソフト。
ロゴや名刺、広告バナー、Webデザイン、ポスターなど幅広いデザインに活用できるソフトとして利用できます。
豊富な画像を有効活用でき、SNSへ直接投稿することも簡単に行えるなど、SNSを活用している方には利便性の良いソフトといえるでしょう。
Seashore
Seashoreは、macOS用として利用可能な画像編集アプリです。
GIMPベースということもあって、GIMPを使用したことがある方なら、比較的使い勝手がよいソフトといえます。
シンプルな機能で構成されているため、多少物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、「余計な機能は一切いらない」という方には扱いやすいでしょう。
SeashoreはAppStoreからダウンロードして利用することができます。
PhotoDirector
PhotoDirectorはAIの搭載された写真編集アプリで、iOSおよびAndroid両方のスマートフォン端末で利用が可能です。
直感的に利用できるUIとなっており、エフェクトやブラシ、マスキングなどの基本的な写真加工・編集機能だけでなく、色調整をはじめとしたプロが活用するレベルの高機能ツールを搭載しています。
ただし、無料で利用できる期間は30日となっているので、使い勝手を知った上で利用を継続するかどうかを検討するのが良いでしょう。
Paint.NET
Paint.NETは、ヒストグラム補正などの高機能を備えた無料のグラフィックソフトウェア。Windows標準のペイントソフトを高機能にしたようなソフトだといえばわかりやすいでしょう。
2004年に初版が開発されているので歴史は古いですが、レタッチツールペイントソフトとしては十分な機能を持ちます。Photoshopほどの高機能はいらないので、簡単な写真加工ができればよい、という人であればおすすめです。
KRITA
KRITAは、無料のオープンソースのペイントプログラム。数々のプロフェッショナルな機能を持っています。
インターフェースはPhotoshopに似ている点が特徴で、ポスターやSNSのアイコン、イラスト、アニメ作成におすすめのツールです。
反面、テキスト入力に関しては使い勝手があまりよくないことや、動作が遅いのが難点です。
まとめ
以上、Photoshopの代替ソフトとして活用できる10種類のサービスを紹介しました。
パソコン上で使用するものからアプリとしてスマートフォンやタブレットでも利用可能なものなど、さまざまなソフトがありますが、まずは自分の利用可能な環境で動作するソフトを選びましょう。
また仕事で使用する際には、自分が作成するデータ形式もさることながら、クライアントから提供を受けるファイル形式が利用するソフトに対応していなければ、ファイルをいじることができない場合もあります。
たとえば、人気の高い「Canva」などは、psd形式に対応していないため、クライアントとのやりとりにおいて差し障りが出る可能性があります。
その点、最初に紹介した「GIMP」は、psd形式にも対応しているため安心して利用できます。
また、Phohoshopに慣れている人であれば「Photopea」や「KRITA」あたりが扱いやすいかもしれません。
ぜひいろいろ試した上で最適なソフトを見つけてください。