ノウハウ

ChatGPTを日本語で活用!使い方や注意点を徹底解説

Time 2023年4月21日

 

ここ数カ月メディアでも話題に上がることの多いChatGPTは、「OpenAI」により開発された、AIが答えるチャットサービスです。

 

ChatGPTを利用するためにOpenAIの公式サイトを開いたものの、英語表記のために登録を躊躇してしまった方もいるのではないでしょうか。

 

OpenAIの公式サイトには日本語版はありません。そのため、ChatGPTを利用するためには、何か特別な設定が必要だと思われがちですが、難しい設定は不要です。ChatGPTは、日本語で質問すると自動的に日本語で回答してくれるようになっています。

 

また、ChatGPTはネーミング案出しやFAQ作成など、得意な作業があります。うまく活用できれば、今まで人力で苦労してきた作業の時間短縮などを狙うことができます。

 

本記事では、そんなChatGPTの使い方や注意点、活用メリットなどを解説します。

 

ChatGPT(チャットGPT)とは?

ChatGPT(チャットGPT)は「OpenAI」により開発されたチャットサービスです。自然な対話形式でユーザーの質問にAIが回答してくれるのが特徴です。インターネット上にある情報を学習し、さまざまな言語や多様な表現も理解できます。

 

ちなみに、「OpenAI」とはAIの研究や開発を行っている会社です。「上限付き営利企業」と呼ばれ、営利と非営利のハイブリッド企業として新たに創設されました。「OpenAI」は「OpenAI LP」を指し、元の組織は「OpenAI Nonprofit」と呼ばれます。

 

ChatGPTは、より自然な会話に近づけるため、内容に誤りがあった場合、ユーザーが訂正できるなどの機能が搭載されています。現在も改良されており、2023年3月には最新モデルのChatGPT-4がリリースされました。
※ChatGPT-4は月額課金サービスです。

 

ChatGPTを使うことでどのような活用ができるのか、使い方を解説していきます。

 

ChatGPTの日本語での使い方

ChatGPTのサービスを提供している「OpenAI」のサイトには日本語版はありません。利用したくても登録やログインの手順が英語表記のため、面倒に思う方がいるかもしれません。しかし、登録と利用方法さえわかれば、英語が苦手でも使用できます。

 

なぜなら、ChatGPT自体は英語版しかないものの、チャット機能については日本語での質問が可能だからです。回答も自動的に日本語で返ってきます。

 

英語が苦手でも、以下の手順通りにアカウントの作成を行えば問題なく利用できるので、アカウント作成の仕方と質問の仕方の2ステップに分けて解説します。

 

ステップ①:ChatGPTアカウントの作成

まずは、ChatGPTアカウント作成について解説します。以下の手順で登録作業を行ってください。

 

1.公式サイトにアクセスし、「Try ChatGPT」をクリック

 

ChatGPTの設定手順1

 

以下のリンクからChatGPTの公式サイトにアクセスし、「Try ChatGPT」をクリックします。
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公式サイト:ChatGPTのご紹介「Introducing ChatGPT
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2.初めての登録の場合は「Sign up」をクリック

 

ChatGPTの設定手順2

 

 

「Sign up」と「Log in」の選択肢が出てきますが、初めての場合は「Sign up」から登録を進めていきます。

 

すでにアカウントを作成済みの場合は「Log in」をクリックし、登録情報を入力してログインしてください。

 

3.メールアドレスの登録またはSNSアカウントを連携

 

 

ChatGPTの設定手順3

 

 

登録にはメールアドレスの登録またはGoogleかMicrosoftのアカウント連携が利用できます。この後、電話番号なども登録しなければいけないため、登録や連携しても差し支えのないアカウントで登録作業を進めることをおすすめします。

 

ちなみに、メールアドレスで登録した場合、パスワード設定が必須です。登録したパスワードは忘れないように気をつけましょう。

 

4.個人情報の入力

 

 

ChatGPTの設定手順4

 

 

次に進むと、氏名、誕生日、電話番号の入力画面が出現します。それぞれ入力が完了したら「Continue」をクリックしてください。

 

5.認証コードの入力

 

 

ChatGPTの設定手順5

 

 

認証コードが届くので届いた番号を入力してください。登録が完了できた場合はチャット画面に遷移します。

 

 

ステップ②:ChatGPTのNewChat欄に指示文・質問文を入力

ChatGPTの登録が完了したら、次は指示文・質問文の入力をしてみましょう。

 

1.チャット画面下部に指示文・質問文の入力

 

ChatGPTの質問手順1

 

 

画像の下部に入力できるスペースがあるので、ここから指示文や質問文を入力します。入力できたら右側にある紙飛行機マークを押して送信します。

 

2.ChatGPTからの回答を待つ

 

ChatGPTの質問手順2

 

 

ChatGPTは日本語で質問すれば日本語で、英語で質問すれば英語で回答してくれます。しばらく待つと少しずつ返答がきます。

 

ChatGPTの日本語使用と英語使用の違い

ChatGPTは海外サービスのため、基本的に「英語」表記になっています。また、ChatGPTの開発も英語ベースで行われているため、日本語よりも英語で質問をした方が精度が高い回答を得られるとも言われています。

 

しかし、ChatGPTは英語以外の言語も理解し、回答することが可能です。日本語で使用しても理解して回答してくれるため、機能としては変わらずに利用できます。

 

ChatGPTを利用する3つのメリット

ChatGPTは、簡単な質問に答えるだけでなく、情報収集や文章作成、計算問題などを得意とします。

 

ここからは、ChatGPTを利用するメリットを具体的に紹介します。

 

情報収集と情報整理の時間短縮

ChatGPTは、インターネット上にある膨大なデータを収集し、その中から適切な回答を出してくれます。

 

また、単純な情報の検索機能だけではなく、人の悩みなどの相談にも答えてくれるのも特徴です。

 

質問をしてからかなりのスピードで回答してくれるため、人が情報を収集し、整理する時間に比べるとかなりの時間短縮が可能です。

 

計算時間と翻訳時間の大幅削減

ChatGPTはAIのため、計算や翻訳作業をするのが得意です。そのため、複雑で難しい計算問題やプログラミングの計算も正確な値を瞬時に回答してくれます。

 

また、ChatGPTは英語が基本言語ではありますが、対応する言語の制限はありません。日本語の文章を英語に翻訳してくださいと指示を出せば、翻訳作業も瞬時に行ってくれます。

 

テキスト作成時間の大幅削減

ChatGPTは膨大なデータを収集し、適切な回答をテキストベースで生成してくれるため、文章作成を行うことも得意としています。

 

ChatGPTからの回答は要点がまとまっており、まるで人が書いたかのような、なめらかで読みやすい文章が特徴です。瞬時に回答をくれるため、人がテキストを作成するよりもかなりのスピードでテキストを作成できます。

 

ChatGPTの活用方法を紹介

さまざまな質問にも答えてくれるChatGPTですが、実は得意な作業と苦手な作業があります。ChatGPTはキャッチコピーやネーミングなどのアイディアを出したり、利用規約などの文章作成が得意です。具体的には以下のような作業です。

 

ChatGPTが得意なこと

 

 

ちなみに、サイトマップの作成や台本・マニュアルの作成、スカウトメールの作成などもChatGPTに指示することができます。しかし、原稿として完璧ではないため、素案として使えるクオリティのレベルであれば作成が可能です。

 

反対に以下の作業はChatGPTが苦手とする作業です。

 

ChatGPTが苦手なこと

 

ChatGPTは2021年までの情報を取り扱っているため、最新の情報をまとめるような作業には向いていません。たとえば、企業調査や企業のリストアップなどは情報が古く不完全です。そのため、検索エンジンで調べられることはChatGPTに聞くのではなく、検索エンジンで調べる方がより正確で最新の情報を得ることができます。

 

また、ChatGPTは文章作成を得意としていますが、誤字脱字をチェックするなどの校正作業には対応していません。企画書の作成も汎用的な内容であれば骨子は作れますが、具体的な内容はオリジナリティに欠けるため、ChatGPTに任せることは難しいでしょう。

 

ChatGPTを日本語で上手に利用するコツ

ChatGPTはどのような質問にも回答してくれますが、たまに自分が欲しい回答に辿りつかない場合があります。

 

ChatGPTは基本的に自然言語処理技術を使用しています。そのため、ChatGPTが日本語を理解するためにも正しい文法で質問することがポイントです。しかし、欲しい回答をもらうためには、質問する前に以下の4つのコツを押さえておくことが大切です。

 

どのような回答が欲しいのかを明確にする

ChatGPTに質問をする前に、まずはどのような回答が欲しいのかを明確にしておく必要があります。

 

たとえば「文章を書いてください」などの指示では、大ざっぱすぎるため、ChatGPTも何について書けばいいのかが分からなくなってしまいます。

 

ChatGPTに書いて欲しい文章が、Twitter用の140字以内の文章なのか、ブログ記事用の2000文字程度の文章なのかによって回答は変動します。そのため、まずは自分がChatGPTを活用することによって、どのような回答を求めているかを整理しましょう。

 

欲しい回答に合わせて要件定義を作成する

要件定義とは、求めている内容や条件を提示することです。つまり、具体的なテーマや目的などを欲しい回答に合わせてChatGPTに指示をしなければいけません。

 

「文章を書いてください」という指示だけではなく、書いて欲しい文章の「テーマ」や「内容」、「目的」などを具体的に伝えることが重要です。

 

また、書いてもらう文章の用途がビジネスなのかプライベートなのかによって、文体などの表現が変わってきます。

 

きちんと具体的な要件をChatGPTに伝えることができれば、より適切な文章の作成が可能になります。

 

予め回答に必要なデータを読み込ませる

ChatGPTは現在も改良されていますが、2021年までの情報に基づいて訓練されています。最新の情報についてすべて把握している訳ではないため、古い情報を答えとして提示してしまう場合があります。その場合は、回答をもらう前に事前に必要なデータを読み込ませることも効果的です。

 

また、元の文章を参考にしながら、新たな文章を作成したい場合も、予め参考になる文章を提示した方が欲しい回答に近づきます。

 

どのような情報が必要かを”質問”してみる

そもそも、自分が求めている回答を得るために、どのような情報が必要なのかがわからない場合はChatGPTに聞いてみましょう。

 

たとえば、「文章の作成をお願いしたいのですが、どのような情報が必要でしょうか?」と質問します。

 

すると「ターゲット読者層」、「目的」、「キーワード」、「文章の長さ」、「参考資料」があれば、より効果的な文章作成ができると教えてくれました。これを参考に、指示文を作成すればより精度の高い文章を作成してくれることでしょう。

 

まとめ

ChatGPTは、計算や翻訳、文章作成など高度な依頼にも瞬時に対応することが可能です。

 

しかし、2021年までのインターネット上の情報を基に回答していることから、最新情報には対応していなかったり、内容が正確ではない答えを返してくる可能性もあります。

 

そのため、ChatGPTが作成してくれた文章は鵜呑みにせず、内容の真偽は自分で確認することが必要です。便利なことには間違いないので、うまく利用しつつ、作業の効率を上げるために活用してください。

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