ノウハウ
YouTubeチャンネル登録者を増やす方法とは?見るべき指標とポイントを徹底解説!
2023年1月18日
今やYouTubeは、エンタメだけでなく情報収集の目的でも利用されており、生活する上で欠かせない存在となりました。個人に限らず、多くの企業が認知拡大や顧客の獲得のためにYouTubeに参入しています。
しかし、YouTubeには毎日多くの動画が投稿され、競争が激化しています。YouTubeチャンネルを運営していても、チャンネル登録者数や視聴回数が伸びず、苦労している方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、YouTubeチャンネル登録者を伸ばすコツや、注目すべき指標について解説します。視聴者をファン化して、商品やサービスの販売促進につなげるために、本記事を参考にYouTubeのチャンネル登録者数を増やしてください。
目次
日本国内における10代~40代のYouTube利用率は90%超え
令和3年度の日本国内におけるソーシャルメディア系サービスやアプリの利用率は、以下の通りです。
引用元:総務省「令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
総務省の調査によると、全年代のYouTubeの利用率は87.9%と、LINEに次いで利用率が高いです。中でも、10代〜40代ではYouTubeの利用率が90%を超えており、「大半の方がYouTubeを利用している」ということがわかります。
また、50代以降のYouTube利用率も、他のサービスやアプリと比較して利用者の割合は高くなっているため、「企業や個人がYouTubeを活用して、マーケティングを行うことは有効である」と推測できます。
YouTubeチャンネル登録者数を増やすメリットとは?
企業や個人がYouTubeチャンネルの登録者数を増やすメリットは以下の3つです。
- 企業 or ブランド or 個人の認知度が向上する
- 企業 or ブランド or 個人の信頼が高まる
- YouTubeの収益化につながる
企業 or ブランド or 個人の認知度が向上する
YouTubeでは、チャンネル登録者数に比例してYouTubeの評価が上がり、ユーザーのおすすめ動画や関連動画に表示されやすくなります。結果的にYouTubeチャンネルを運営する企業や個人の認知度が向上します。
認知度は、企業やブランドにとって「売上を支える重要な要素」です。
一般的に消費者は商品やサービスを購入する際、自分が知る企業やブランドの中から選択します。つまり、消費者に企業やブランドを認知してもらうことが、商品購入までの最初のプロセスになります。
YouTubeでは「どのような商品やサービスであるか」を紹介できるため、購入時に不満を持たれにくく、顧客満足度の向上につながります。他にも、企業やブランドの認知度が上がることで、従業員のモチベーションが上昇するという副次的な効果もあります。
個人にとっても、多くの人々に認知されることは、インフルエンサーとして自分を売り込む武器になるでしょう。
企業 or ブランド or 個人の信頼が高まる
YouTubeチャンネルの登録者の増加は、認知度と共に信頼度も高まります。一般的に登録者数の多いチャンネルは「信用できる」と判断されるためです。
企業アカウントの信頼度が向上すると、紹介した自社商品を優先的に購入してもらえることが期待できます。定期的に情報発信を行いファンが増加すれば、価格競争に巻き込まれにくくなり、安定的な売上を確保することができるでしょう。
個人アカウントの場合も同様に、チャンネル登録者数に比例して信頼度が高まります。信頼度が高くなれば、企業からの案件や自身のブランド立ち上げなど、ビジネス色を強めても視聴者に受け入れられやすくなるでしょう。
また、YouTubeは、「チャンネル登録」や「動画の視聴」などの行動データから、そのユーザーに最適な動画を表示させます。チャンネル登録まで至らなかった場合でも、一度チャンネルを視聴したユーザーへ、自社の動画が届く可能性が高くなります。
YouTubeの収益化につながる
チャンネル登録者数の増加によって、YouTubeを収益化できます。収益化の条件は、以下の6つを満たしていることです。
- すべてのYouTubeのチャンネル収益化ポリシーを遵守している
- YouTubeパートナープログラムを利用可能な国や地域に居住している
- チャンネルに有効なコミュニティガイドラインの違反警告がない
- 公開されている動画の総再生時間が、直近の12ヶ月間で4,000時間以上である
- チャンネル登録者数が1,000人以上である
- YouTubeとリンクしているAdSenseアカウントを持っている
決して簡単な条件ではありませんが、収益化できれば、毎月一定の広告収入を得ることが可能です。YouTubeで発生した収益は、YouTubeの運営や広告費用にあてられます。
個人でまとまった収入を得ることができれば、「YouTuber」として専業で活動することも可能です。
YouTubeには有料のメンバーシップ制度があり、会員限定のライブや動画の配信ができます。メンバーシップ制度は、毎月支払うサブスクリプションであるため、広告収入よりも安定した収入を確保できる特徴があります。
YouTubeチャンネル運用で考えるべき2つのポイントと3つの指標
YouTubeを利用する企業や個人は増加傾向にある中で、運用するポイントは「自社動画を選んでもらうこと」と「飽きさせない動画を提供すること」です。これらのポイントを達成するためには、以下の3指標が欠かせません。
- 表示回数
- クリック数
- 視聴者維持率
ポイントと各指標についてくわしく解説します。
競合が乱立する動画の中から選んでもらう
多くの企業やブランドがYouTubeチャンネルを運営している中、数ある動画から選んでもらうためには、差別化が大切です。
しかし、運営当初は「公開した動画が選ばれやすくなっているか」不明瞭なため、需要を把握する指標として、「表示回数」と「クリック率」に注目しましょう。
表示回数とは「YouTube上で動画のサムネイルが表示された回数」のことです。表示回数の多い動画は、YouTubeのアルゴリズムで高い評価を受け、多くのユーザーのYouTube画面上に表示されていることがわかります。
「動画が表示された回数のうち、ユーザーがクリックした割合」がクリック率です。「クリック率が高い動画ほど、ユーザーの興味や関心が高い動画である」と判断できます。クリック率の高さに比例して再生回数が増加し、運営するチャンネルの評価も高まります。
動画の「表示回数」や「クリック率」のデータを元に、動画の内容やサムネイルなどを効果的に改善しましょう。
ユーザーを飽きさせない動画にする
魅力的なサムネイルによって動画のクリック数が増加しても、動画の内容が充実してなければ、すぐに視聴者は離脱します。YouTubeチャンネル登録者数を増やすためには、「最後まで視聴を続けたくなる動画であること」が求められます。
ユーザーを飽きさせない動画を作成するために重要となる指標が、「視聴維持率」です。
視聴者維持率とは、「1再生あたりの平均視聴時間」を指します。視聴維持率が高いほど、ユーザーのニーズを満たしている(もしくは興味を持っている)可能性が高いです。一方、視聴維持率が低いと、「動画の内容がユーザーが期待した内容とは乖離している」と考えられます。
視聴維持率は、動画の開始から終了までをグラフで示しているため、視聴者の離脱が多いタイミングを把握できます。視聴維持率を参考に、「不要な間をカットする」「内容を簡潔にまとめる」など改善を図り、満足度の高い動画を作成しましょう。
YouTubeチャンネル登録者数を伸ばす4つのポイント
YouTubeチャンネル登録者数を伸ばすポイントは4つあります。
1 ターゲットに合わせたコンテンツやサムネイルを作る
動画の内容を決定する前に、まずはターゲットを設定しましょう。ターゲットが決定すると、伝えるメッセージや動画の内容が定まりやすくなります。動画を通して、企業やブランドの強みや価値を伝えてください。
幅広い層に向けた動画を作成しても、固定のファンが生まれる可能性は低くなってしまいます。「どのような人に見て欲しいか」を明確にして、一貫した動画コンテンツを発信し続けることで、ファンやチャンネル登録数の増加へとつながります。
企業ならではの実用的な情報や専門的な情報は、有益だと感じてもらいやすいです。常に、ターゲットが「チャンネルに何を求めているか」を考えましょう。
動画のサムネイルもコンテンツと同様に、ターゲットに向けた文言を選定してください。
個人のチャンネルでは、目を引くような派手なサムネイルも良いかもしれませんが、企業チャンネルでは統一感のあるサムネイルが求められます。
サムネイルと動画の内容にズレが生じていると、早々に視聴者が離れてしまい視聴維持率が低下する原因になります。満足度の高い動画を作成するためにも、サムネイルと動画の内容は一致させましょう。
2 YouTubeチャンネルの更新頻度を高める
チャンネル登録者数を増やす上で重要となるのが「動画の更新頻度」です。
更新頻度の高いチャンネルは不定期なチャンネルと比較すると視聴回数が多く、チャンネル登録もされやすい傾向にあります。ターゲットの生活リズムに合わせて、時間帯を固定して投稿し続けることで、自社のチャンネルの動画視聴を習慣化させることもできます。
動画の内容が充実していても、更新頻度が低いことが原因で、チャンネル登録者数が伸び悩むことも少なくありません。チャンネル登録数が少ないうちは、YouTubeからの評価を上げるために、できる限り更新頻度を高めることをおすすめします。
3 視聴者からの動画に対するコメントに返信する
視聴者からのコメントには積極的に返信しましょう。
チャンネル運営者から視聴者へのコメント返信があると、個人や企業のイメージアップにつながり、次回以降も視聴者がコメントを残してくれる可能性が高まります。コメントによって視聴者との接点を持つことで、視聴者の信頼が蓄積し、ファンになってもらいやすくなります。
コメントが増加すると、「この動画(チャンネル)は人気がある」と感じてもらえるため、YouTubeの評価にも良い影響を与えます。
コメントでは、視聴者の直接的な意見を確認できるため、「動画の作成や改善のポイントが見つかる」というメリットもあります。
ただし、返信時には、コメントの内容に応じた返信をすることを心がけてください。定型文のような作業的な返信ばかりでは、視聴者に不信感を与えてしまいます。時間がなく、どうしてもコメントへの返信が難しい場合は「いいねマーク」だけでも実施するようにしましょう。
4 その他のSNSと連携する
YouTubeの運営の立ち上げ当初は、おすすめや関連動画に表示されないため、視聴回数やチャンネル登録者数がなかなか伸びません。
チャンネルの認知度を上げるために、SNSで動画をPRしてYouTubeへの流入を促しましょう。TwitterやInstagram、Facebookなど、ターゲットに合わせたSNSを活用してください。
ただし、SNSは炎上やアカウント乗っ取りなど、リスクも伴います。企業のSNSアカウントを運用する際は、運用体制を整えることが大切です。
具体的な企業のSNSアカウントの運用方法は、以下の記事から確認してください。
YouTubeチャンネル登録後の導線整備で販促につなげる
YouTubeのチャンネル登録はあくまで過程であり、最終的な目的は「商品やサービスの販売」であることを忘れてはいけません。
適切な導線を設計することで、商品やサービスの購入や問い合わせを促進できます。
YouTubeから商品の購入に至ったユーザーは、自社のファンになる可能性が高いです。YouTubeチャンネルのファンが多くなるにつれて、今後の動画視聴はもちろん、新商品を購入してくれる可能性や新規顧客を呼び込んでくれる効果も期待できるのです。
導線を設計した後は、YouTubeの概要欄やコメント欄に、商品についての説明文やURLを記載しましょう。YouTubeの概要欄を見てもらうために、動画内で「概要欄に商品説明やURLがあること」を必ず伝えることも心がけてください。
まとめ
すでにYouTubeには、競合となる多くの動画が乱立しています。数ある動画の中から、ユーザーに自社の動画を視聴してもらうためにも、ターゲットを明確に設定しましょう。特定のターゲット層に向けた動画を頻繁に投稿すると、固定のファンがつく可能性が高まります。
YouTubeを運営する上では、「表示回数」「クリック率」「視聴維持率」の指標に注目しましょう。3つの指標を元に動画の内容やサムネイルを改善することで、視聴回数やチャンネル登録者数の増加が期待できます。