ノウハウ
【必見】マーケターの仕事がなくなる!?広告運用の将来性を考察してみた
2023年6月26日
AIが発達して自動化が進んでいくことから、広告運用の仕事はなくなるのではないかと言われています。
しかし、市場が拡大している広告運用の仕事は、本当になくなるのでしょうか?
本記事では、インターネット広告業界の市場などを参考に、広告運用の将来性を考察しました。
これから広告運用者を目指したい方や、今後のキャリアパスについて考えているマーケターの方は必見です。ぜひ、将来の参考にしていただければと思います。
目次
【AIの影響?】広告運用の仕事はなくなるのか
AIなどによる自動化の影響で、広告運用の仕事がなくなると言われています。たしかに、AIや広告運用ツールを活用することで以下の作業を自動化することが可能です。
- クリエイティブ制作
- 広告入札の調整
- キーワードの抽出
- レポート作成(データ集計)
しかし、結論からお話しすると、広告運用の仕事が完全になくなることは考えられません。仕事がなくなるよりは、AIを使いこなして、広告運用業務の手間がかかる作業をAIに置き換えていく未来がきていると考えられます。
なぜなら、AIは「手段」のひとつだからです。目的に向かって運用するために作業を「自動」で行うか「手動」で行うかはあまり問題ではありません。違いがあるとすれば、人の手間がかかるかどうかです。
これからの広告運用者は、AIを活用してどれだけ効率的に運用していけるのかが求められます。
広告運用の仕事がなくならない2つの理由
広告運用の仕事がなくならない理由に、2つの理由があります。
- インターネット広告市場の拡大
- AIにもできない仕事がある
それぞれの理由について、くわしく解説します。
インターネット広告市場の拡大
令和4年版「日本の媒体別広告費の推移」(総務省)のデータを参考にすると、インターネット広告市場は右肩上がりで拡大しています。
2018年頃までは、テレビメディアの広告費が上回っていたのですが、2019年には、インターネット広告費がテレビメディアの広告費を抜いています。
また、2021年にはインターネット広告が、マスコミ4媒体(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)の合計費用を初めて上回りました。
世界的に見ても成長している市場のことから、インターネット広告市場はこれからも拡大し、伸び続けていく予測が統計からも読み取れます。
インターネット広告市場が拡大していくことで、広告運用者の需要が高まります。そのため、広告運用者の仕事はなくなることはないでしょう。
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参考:総務省「総務省|令和4年版 情報通信白書|広告」
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AIにもできない仕事がある
AIが発達したことで仕事が奪われるとは言いますが、すべての仕事を自動化することは難しいです。なぜなら、AIにも得意・不得意の仕事があるからです。
たとえば、AIは社内の他の部署やクライアントなどとコミュニケーションを図ることはできません。集計したデータから、顧客の潜在ニーズを引き出すようなことは、AIにとって成果を出しにくい作業です。
こういった観点からも、広告運用の仕事がなくなることはないでしょう。人間が考えて実行するような仕事は、これからも残っていくと考えられます。そのため、AIを活用して業務にあたる未来の方が現実的だと考察されます。
将来性の高いマーケターが身につけるべきスキル3選
では、将来性の高いマーケターになるには、どのようなスキルが必要でしょうか。マーケターが身につけるべきスキルは、以下の3点です。
それぞれのスキルについて解説します。
コミュニケーション能力
広告運用の仕事は、ただデータを分析するだけではありません。
クライアントはもちろん、デザイナーやエンジニアなどさまざまな人と関わることが必要です。そのため、コミュニケーション能力は重要なスキルのひとつです。
クライアントの中には、広告運用に関する知識が全くない方もいます。運用した結果を説明する際に、相手が分かりやすいように説明しなければいけません。
説明に納得していただき、案件を継続するためには理解を得られるようにするためには、コミュニケーション能力がなければ難しいです。
高い分析・改善力
広告運用をした結果の分析や改善をAIに任せることは難しいです。
なぜなら、数値を見るだけではなく、結果からユーザーの行動や気持ちを考えることが重要だからです。内容によっては、トレンドなど世の中の流行も汲み取りながら分析をしなければいけません。
そのため「どうして購入まで至ったのか」、「なぜユーザーがクリックしたのか」などを導き出すには、高い分析力が必要です。
また、改善するためにはスピード感を持って運用しなければいけません。
一例ですが、動画広告が主流になってきているのに、いつまでもテキストベースの広告を配信していたら波に乗ることはできません。
目標を達成するために業務プロセスを見直し、効果的な運用をすることが求められています。
幅広いWebマーケティングの知識
将来性の高い人材を目指すのであれば、広告運用のスキルや知識だけでは不十分です。
Web広告だけでなく「SEO」や「SNS」、「動画」など幅広いマーケティングのスキルや知識を得ることがおすすめです。
最近は、総合的にWebマーケティングを行うケースが少なくありません。初めはWeb広告の運用だけだったはずが、InstagramやTikTokでも動画広告を配信したいと依頼をいただく場合があります。せっかくご依頼頂いても、知識やスキルがなければ対応することが難しいです。
一貫して業務を担当できるようなWebマーケティングスキルを身につけることで、将来性の高いマーケターへと近づきます。
これからの広告運用者のキャリアパスとは?
広告運用者のキャリアパスには、大きく分けて3つのケースがあります。
- 企業の広告運用者(会社員)
- フリーランス
- 副業でスキルを活かす
広告運用者としてどのようなキャリアを築いていきたいのかは、自分が将来どうなっていきたいのかを見つめ直すことで分かる場合があります。
3つのケースを比較して、自分にあった選択肢を選ぶことをおすすめします。
企業の広告運用者(会社員)
まずは、会社に勤めている広告運用者として働くパターンです。企業に勤めることで、安定した給料を得られるだけでなく、広告運用のスキルを磨くことができます。
特に、業界未経験者にはおすすめです。未経験でも広告運用の仕事に携わりたいと考えている場合は、企業に勤めるパターンが良いでしょう。数年働くことで、確実に知識やスキルが身につきます。
また、独立を視野に入れている場合も、未経験よりは経験者の方が優遇されます。任される案件や単価などにも響くことから、一度企業で経験を積むのも良いでしょう。
フリーランス
続いてのケースは、フリーランスとして働くパターンです。最近では、クラウドソーシングサイトなどを活用することで、案件の獲得ができます。個人でも簡単に受注できるサービスが充実していることから、経験者におすすめの選択肢です。
また、単価が高い案件を受注できれば、会社員よりも多く稼ぐことが狙えます。フルリモートの案件も多いため、時間的な余裕をつくることも可能です。
副業でスキルを活かす
そして、最後は副業としてスキルを活かして働くパターンです。
本業で磨いたスキルを副業で活かすことで、会社員でいながらも稼ぐことが可能です。また、本業では別の仕事をしていて、副業で広告運用を行っている方もいるでしょう。
フリーランスは、自由度が高いですが安定した収入は見込めない場合があります。しかし、副業として稼働することで、安定しながらも収入を増やすことができます。
案件によっても副業OKの場合があるため、家庭などの都合でリスクを避けなければいけない方におすすめです。
【キャリアアップ】転職エージェントを活用する方法
少しでも経験がある場合は、転職エージェントを活用することで、広告運用者としてキャリアアップできる場合があります。転職エージェントを活用する利点は以下の通りです。
- 自分の市場価値がわかる
- 待遇がアップする場合がある
- さらにスキルをあげる環境に飛び込める
それぞれについて解説します。
自分の市場価値がわかる
転職エージェントを活用することで、自分の市場価値を改めて知ることができます。
市場価値とは、転職マーケットの中でどれだけ企業に評価されるのかを図る指標です。経験やスキルだけでなく、業務遂行能力やポテンシャルなども含めて判断されます。
転職エージェントと面談を行い、自分の経験やスキルと世に出ている求人を擦り合わせることで、自分の市場価値を客観視することが可能です。
また、求人を見ることで、反対に自分に足りないスキルや知識を知ることができるかもしれません。スキルアップを考えている場合は、転職する意向が低くてもエージェントを活用することがおすすめです。
待遇がアップする場合がある
社内でキャリアアップすることも可能ですが、転職によりキャリアアップを狙う場合は待遇がアップすることもあります。
特に、特定の業界で長年経験を積んでいたり、優れた能力があると判断された場合は即戦力として高い評価を得ることができます。
転職先の会社が求めているスキルや知識を提供できる人材であれば、役職がついたり年収がアップするケースもあります。社内でキャリアアップを狙いにくい場合は、転職エージェントを活用するのがいいでしょう。
さらにスキルを上げる環境に飛び込める
新しい環境で、自分のスキルをさらにアップさせたいと考えている方もいると思います。
そのような場合も、転職エージェントを活用することで、さらにスキルを上げる環境に飛び込むことが可能です。
転職することで、業務の幅が広がったり、今までとは違う人間関係からスタートできます。それにより、以前とは異なるスキルが評価されたり、さまざまな人々との関わりから大きな刺激を受けることもあります。
自分自身にとってさほど重要ではないと思っていたスキルや技術が、職場を変えることで高く評価される場合もあります。自分の価値は、自分自身が一番よく理解しているように思えるかもしれませんが、実際にはまだ気づいていない可能性もあるかもしれません。
新しい環境に身を置くことにより、他者から評価されたり認められることで自分の新しい可能性を発見することができるでしょう。
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まとめ
本記事では、インターネット広告業界の市場などを参考にして「広告運用の将来性」を考察しました。
インターネット広告業界は右肩上がりに拡大していることから、広告運用はこれからも需要がある仕事になると考えられます。
しかし、AIの技術が発達していることから、AIを活用して効率的な運用を行うことが求められていくと思います。AIだけでなく、Webマーケティングに関する幅広い知識を持ち、高い分析力や改善力を身につけることで将来性の高いマーケターを目指しましょう。
また、広告運用の仕事は、会社員として勤めるだけでなく、フリーランスとして独立したり副業で稼ぐことができます。今後のキャリアの選択肢も広がる仕事なので、自由な働き方を目指している方におすすめの職種です。
知識やスキルがあれば、未経験でも広告運用者になることは可能です。将来性の高い広告運用者を目指してください。