ノウハウ
企業のWebマーケティング担当者におすすめ!使いやすいマーケティングツール11選
2023年6月10日
Webマーケティングの業務領域は非常に幅広く、担当者にとっては業務効率をラクにできるマーケティングツールの導入はもはや必須になっています。しかしマーケティングツールは非常に種類が多いため、どのようなツールが自社のマーケティング戦略に適しているのかわからず、なんとなく選んだツールを使用している方もいるのではないでしょうか。
この記事では、Webマーケティング担当者におすすめの扱いやすいマーケティングツールについて、見ていきたいと思います。
Webマーケティングツールとは?
Webマーケティングツールは、Web上のマーケティング活動において市場調査やデータ分析、宣伝活動・効果測定・製品開発など、販売促進をサポートするツールを指します。人の手で行ってきた作業をWeb上で行うことで、より効率的かつ正確にマーケティング活動を行うことを可能にするものです。
Webマーケティングツールの種類
Webマーケティングツールには
- アクセス解析・分析
- SEO・Web広告運用
- MA(マーケティングオートメーション)
などがあります。自社のマーケティングでどの点を重視するのかによりますが、おおむね以上に関連するマーケティングツールを導入することで、Webマーケティングの実践は可能です。
アクセス解析・分析
アクセス解析やサイト分析ツールは、自社サイトにどれくらいの集客があるのか、どのページへのアクセス数が多いのか、どのようなキーワードで訪れているのか、コンバージョン率はどれくらいあるのか、など目に見える形で収集データを分析し、次なる施策に有効活用することを目的とします。
SEO・Web広告運用
SEO・Web広告運用は、サイト流入を増やすための施策に効果を発揮します。自社コンテンツとマッチした検索キーワードを抽出し、そのキーワードに即したコーディングやコンテンツ作り、またはリスティング広告をはじめとしたWeb広告出稿につなげていきます。
MA(マーケティングオートメーション)
MA(マーケティングオートメーション)とは、マーケティング施策を自動化するためのツールのことを指します。マーケティング作業を自動化することで、業務の省力化の実現や無駄なコストの削減、また何よりも最新のWebマーケティングツールの導入で、時代に即したマーケティング活動を実践することができるようになります。
Webマーケティングツールを選ぶポイント
Webマーケティングツールには、
- 無料のもの
- 有料のもの
- 基本的には無料だが有料になれば高機能となるもの
がありますが、機能や料金を考慮した上で、自社に必要なマーケティングツールを選ぶ必要があります。当然有名なものであれば目につきやすく導入検討の確度は高くなりがちですが、自社に適しているかどうかは別問題ということもあり、無料のものであれば迷わず使用し、有料のもので試用期間があるものだと使い勝手を確認するところから始めてみましょう。
おすすめWebマーケティングツール11選
ここからはおすすめのWebマーケティングツールを紹介していきたいと思います。他サイトではおすすめされていないものがおすすめされていたり、反対に他でおすすめされているのに、本記事では紹介されていなかったりするものもあるかもしれません。
有名・無名関わらず一般的にある程度認知されているものを厳選していますので、「まだマーケティングツールを導入していない」「悩んでいる」という方は参考にするとよいでしょう。
1.Google Analytics
「Google Analytics」は、知らない人はいないほどの抜群の知名度を誇るアクセス解析ツールです。Google社が提供する無料のアクセス解析ツールであり、2023年4月時点で上場企業の約95%のWebサイトでGoogle Analyticsが導入されています。
中小企業での導入データはないものの、今やWebサイト制作において、Google Analyticsを導入していない企業はほとんどないといってよいかもしれません。
【参考】
上場企業調査レポート2023年4月度|教えてURL
Google Analyticsの良い点は、無料でありながらさまざまな高機能なツールが利用できることにあります。どのようなユーザーがどこからきて、どのようなページを閲覧したかを視覚的にもわかりやすく表示してくれるため、マーケティングにくわしくない方でも扱いやすい点がポイントです。
デメリットがあるとすれば、あまりに高機能すぎてすべての機能を理解することが難しいことが挙げられます。その他、仕様が変われば、書籍や紹介サイトを参考に利用しようとしても、インターフェースの変更でよくわからなくなるケースもあります。
【参考】
Google Analytics
2.Googleキーワードプランナー
「Googleキーワードプランナー」は、Google社が提供するキーワード調査ツールです。リスティング広告出稿に向けてキーワード選定を行う際に利用されます。月間の検索ボリュームを把握するのに用いたり、関連キーワードを探すのに使用したりと、非常に便利なツールとしてGoogle Analytics同様に人気です。
広告出稿をしない場合でもおすすめのキーワードを探すためだけに無料版を使用する人もいますが、有料版となれば検索ボリュームがより正確に把握できるので、予算に余裕があれば有料版を使用するのが賢明です。
【参考】
Googleキーワードプランナー
3.ferret One
「ferret One」は、BtoBマーケティングでの悩みを3つのラインナップで解決できる、MA(マーケティングオートメーション)ツールです。
一般的にWebマーケティングツールは用途によって異なるツールを利用するのが普通です。そのため「分析の時には〇〇」「SEOには△△」という具合に、都度別のツールを立ち上げるのが手間となることが往々にしてあります。
その点ferret Oneは、サイト構築から運用・分析・改善などのPDCAを回せるだけの機能がひとつにまとまっているため、ferret OneさえあえばWebマーケティングが完結できる優れものです。初期導入費が10万円、月額費用が10万円からと少々費用が掛かる点が導入ハードルとなりますが、予算に余裕がある企業なら導入を検討してもよいでしょう。
【参考】
ferret One
4.User Heat
「User Heat」は、株式会社ユーザーローカルが提供する無料ヒートマップ解析ツールです。ユーザーのページ内における行動をマウスの動きから推定、「どこかまで読み進めたか」「どの位置をクリックしたか」などの行動を見える化してくれます。数値からだけではわからないユーザーの行動形態を視覚的に把握できるので、より効率的な改善施策を検討することができます。
【参考】
User Heat
5.Ptengine
「Ptengine」は、ページ編集やヒートマップ、サイト解析、A/Bテスト、Web接客、パーソナライゼーションなどをタグひとつ設置するだけで一度に行えるツールです。その扱いやすさもポイントで、Webマーケティングの初心者でも臆することなく利用できます。月間で3,000PV以下の場合には無料で利用が可能。それ以上になると月額利用料が発生します。
【参考】
Ptengine
6.Google Search Console
「Google Search Console」は検索キーワード解析が行えるGoogle社が提供する無料ツール。自社のWebサイトを訪問した人がどのようなキーワードで訪れたか、クリック率や表示回数などを分析できます。Google Analyticsと異なる点として、Google AnalyticsはWebサイト訪問後のユーザー行動を追跡するものである一方、Google Search Consoleはサイト訪問時のパフォーマンス分析をするという違いがあります。
7.Ahrefs
「Ahrefs」は、世界で60万人が利用しているSEO分析ツールです。他の競合サイトの被リンク分析(バックリンク)や検索上位コンテンツ、想定流入キーワード、SNSの反応把握などを行え得ます。月額$99からと有料サービスではありますが、競合分析をするのに有益なツールといえるでしょう。
【参考】
Ahrefs
8.Googleトレンド
「Googleトレンド」は、検索数が急上昇しているキーワードを調べることができるツールです。キーワードを入力すると、検索ボリュームがどのような推移をたどっているかを把握できます。無料で利用できるサービスで、世の中でどのようなキーワードがバズっているかを知ることができるため、コンテンツ制作に活かせます。
【参考】
Googleトレンド
9.Mieruca
「Mieruca」は、株式会社Faber Companyが提供しているSEO分析ツールです。1,700社の企業が導入しているSEOツールとして、競合分析やカスタマーサクセス、学習コンテンツをひとつにまとめて利便性高いものに仕上がっています。サイト流入や問合せを増やすために実施すべきSEO施策を重要度順に提案してくれたり、検索ユーザーにマッチしたコンテンツを立案してくれたりするなどの機能が満載です。
月額利用料が少々高いため、導入できる企業は限られてきますが、気になる方は無料版をまずは試すのがよいでしょう。
【参考】
Mieruca(ミエルカ)
10.PageSpeed Insights
Google社が提供する「PageSpeed Insights」は、Webサイトの速度計測ツールです。表示速度を計測したいWebサイトのURLを入力することで、PC・モバイルそれぞれの表示スピードの計測値やスコア、改善点についての情報が表示されます。現在ページの表示速度が遅いと感じている場合には、このPageSpeed Insightsを使用することで、読み込み間を短縮するための施策を検討することができます。
【参考】
PageSpeed Insights
11.SEMRUSH
SEMRUSHは、株式会社オロが提供するオールインワン競合分析ツール。SEOや広告分析、SNS競合対策をすべて賄うことができる便利なサービスです。世界で1,000万ユーザーが利用しているグローバルスタンダードツールとして機能は申し分ありません。月額$119,95(個人、フリーランス利用の場合)~となっていますが、費用対効果は抜群。有名企業も数多く利用しています。14日間無料トライアルもあるので、気軽に使い勝手を試すことも可能です。
【参考】
SEMRUSH
まとめ
以上、Webマーケティング担当者におすすめの扱いやすいマーケティングツールを紹介しました。
サイト運用にWebマーケティングツール導入は今や必要不可欠。高機能のツールが無料で利用できるものも多数あり、マーケティングが行いやすい環境は整っています。あとは、どのツールを選択して、自社のコンテンツ拡充、コンバージョン率アップにつなげることができるかがポイント。本記事を参考に、作業効率アップ可能なツールをぜひ見つけてみましょう。