ノウハウ
デザイン編集ツール「Canva」の使い方について、特徴や基本機能をくわしく解説!
2023年5月15日
SNSの画像投稿時に編集できるツールとして人気の高い「Canva」。画像編集ソフトは世の中に多くあるものの、Canvaは画像加工が得意でない初心者レベルの方でも簡単に利用できるツールです。
Photoshopのような高機能のツールを扱える自信がない人や、外部のデザイナーに依頼するにはコスト的に難しいと考えている人に適しています。なにしろCanvaは無料で利用できるため、誰でも気軽に始められる点が大きなポイントです。
この記事では、Canvaの特徴や基本的な使い方について見ていきたいと思います。
目次
Canvaとは?
Canva(キャンバ)は、2013年にオーストラリアで誕生した、オンライン上で画像編集可能なデザインツールです。
公式サイトによると、月間のアクティブユーザーは1億人以上、190の国と100の対応言語でサービスを展開しています。
参照URL:https://www.canva.com/ja_jp/about/
2017年より日本版がリリースされ、日本語に対応したテンプレートやフォントが豊富に用意されていることから、多くの日本人がデザインツールとして有効活用しています。
Canvaを利用することで、ロゴ、チラシ、バナー、ポスター、履歴書、招待状、名刺、オープニング動画、ミーム、コラージュ、グラフなどあらゆるデザインを簡単に行うことができるようになります。
Canvaの特徴
さて、Canvaでは以下のような特徴があります。
- 簡単に誰でも利用可能
- 無料でデザインを行える
- 複数人でデータの共有ができる
- 素材が豊富
- 動画編集が可能
- スマートフォンやタブレットでも利用できる
それぞれくわしく見ていきましょう。
簡単に誰でも利用可能
Canvaは、ブラウザ上で利用できるデザインツール。特別なアプリをインストールしなくてもWebサイトにアクセスしてログインするだけですぐに利用できます。
WindowsおよびMacどちらのPCでも利用できますので、端末を選びません。なおCanvaでは、カスタマイズが簡単に行える「ドラッグアンドドロップエディター」が利用できます。
無料でデザインを行える
Canvaは基本的に無料でデザインが行えるデザインツールです。
有料版のテンプレートや写真素材もあるものの、無料版でも十分プロ顔負けのデザインが行えるため、課金しなくても十分に活用することができます。
なお無料ユーザーとしてできることには、
- 25万点以上のデザインテンプレート利用可
- 100万点以上の写真や画像利用可
- 他の人を招待した作業連携が可能
- 5GBのストレージ
など、豊富な機能が満載です。
複数人でデータの共有ができる
Canvaにはチームによるデータ共有機能が備わっているため、複数人でひとつのデザインを同時に編集・共同作業を行うことも可能です。
離れた場所にいる者同士が、同じデータをリアルタイムにて共有・編集できることで、作業時間の効率化を図ることもできます
必要なデータは共有可能なフォルダにアップロードして保存。コミュニケーションも円滑に行うことができます。
素材・テンプレートが豊富
Canvaには豊富な素材・テンプレートが用意されているため、デザインが得意でない人でも簡単に画像を作成できます。
参照URL:https://www.canva.com/ja_jp/templates/
素材としては、
- イラスト
- グラフ
- 表
- 音楽
- フレーム素材
などが用意されています。
テンプレートとしては、
- ホワイトボード
- ロゴ
- 動画
- インフォグラフィック
- 名刺
- Tシャツ
- Instagramストーリー/投稿画像
- パンフレット
- レターヘッド
などあらゆる用途に利用可能なテンプレートが多数用意されていますので、どのようなデザインにするか悩む必要は一切ありません。
動画編集が可能
Canvaでは、動画編集アプリや編集用のテンプレートを利用して動画作成や編集することが可能です。
パソコン、タブレット、スマートフォンなどどのようなプラットフォームにもマッチした動画作成が行えます。
Canvaに搭載されている機能として、動画クリップのアップロードおよび管理、タイムラインへのドラッグアンドドロップ、動画トリミング、分割、サイズ変更などを一つのエディタにて編集可能です。
また、グラフィックやテキスト、トランジション要素を追加したり、オーディオトラック、サウンドエフェクト、ナレーションなども追加できたりします。
なお作成した動画は
- YouTube動画
- TikTok動画
- InstagramやFacebookのストーリー
- スマホ動画
- フィード広告動画
- リール
など、さまざまな媒体にて公開できます。
スマートフォンやタブレットでも利用できる
Canvaはアプリ版を活用すれば、iPhone/iPad、Androidのスマートフォン・タブレット端末での利用も可能です。
異なるデバイスでデータを同期させて利用する場合には、同じアカウントを用いてログインすれば問題なく同期できます。
たとえば、自宅で行っていた編集作業を外出時のスマートフォン端末で続けて行うことも容易にできるため、時間と場所にとらわれずにデザインができる点もCanvaの魅力のひとつとなっています。
Canvaの基本機能
Canvaで行える基本的な機能ですが、文字入れや画像加工・素材使用、SNS連携などがあります。
文字入れ
文字入れは画像加工・編集の基本操作の一つです。
見出しや本文に文字を入力できますので、ワードやエクセル感覚で文字を入力しましょう。フォントや文字色は変更可能ですし、エフェクトなど文字を装飾することもできます。
画像加工・素材使用
Canvaにおける画像加工は、自分が保有する画像を利用するかCanvaに用意されているフリー画像を用いて行うことができます。
画像にフィルターをかけてみたり、透過させたりなど思いのままに編集できます。
また、写真以外のイラストや図形も利用することができますので、自由に素材を用いてオリジナル画像を作ってみるのもよいでしょう。
なお画像や素材の編集は、ドラッグアンドドロップで簡単にエディタへ移行が可能です。
SNSと連携
Canvaでは、作成した画像を簡単にSNS投稿することができます。
アップロードしたい画像を「SNSでシェア」からアップすることで、InstagramやTwitter、Facebookなどと連携が可能です。
Canva利用プラン
Canvaの個人及びチーム向けのプランですが、「Canva Free」「Canva Pro」「Canva for Teams」の3つのプランが用意されています。
ここからは、それぞれの特徴についてくわしく説明していきます。
Canva Free
Canva Freeは無料で利用できるプラン。
費用は一切かからずCanvaの機能を利用することができます。
有料プランと比べると利用できる範囲に制限は多少ありますが、それでも十分すぎる機能を満喫することが可能です。
Canva Pro
Canva Proは、月額1,000円(年間12,000円)で利用できるプランです。
ブランドキットやプレミアムコンテンツ、1億件以上のストック写真・動画、音楽コンテンツ、背景リムーバなどのプレミア機能を活用してプロ仕様のデザインを簡単に作成できます。
ブランドに一貫性を持たせたい場合でも、Canva Proならデザインスキルは一切不要です。
Canva for Teams
Canva for Teamsは、月額1,500円(年間18,000円)で、チーム全体でブランドの一貫性を維持したビジュアルコンテンツを簡単に作成できるプラン。
共同で作業することの多い組織に最適ですが、規模の大小問わずどのようなチームでも活用可能。
戦略プレゼンテーションやボードレポート、動画、SNS投稿、印刷物などあらゆるデザインシーンにおいて、社内コミュニケーションを良好に保ちながらコンテンツ管理が行えます。
Canva Free | Canva Pro | Canva for Teams | |
デザインとパブリッシュ | |||
価格 | 0円 | 12,000円/年 | 18.000円/年 |
無料のストック写真、グラフィック、動画、オーディオ | |||
無料フォント | 100万点以上 | 400万点以上 | 400万点以上 |
無料テンプレート、ロゴ、100種類以上のデザインタイプ(SNS投稿、プレゼンテーション、手紙、ポスター) | 1,000種類以上 | 1,000種類以上に加えてオリジナルフォントアップロード可能 | 1,000種類以上に加えてオリジナルフォントアップロード可能 |
カスタムサイズのデザイン作成 | 8,000種類以上 | 60,000種類以上 | 60,000種類以上 |
PDF、JPG、PNG形式によるデザインエクスポート | 可能 | 可能 | 可能 |
印刷用デザインをCMYKでエクスポート | 可能 | 可能 | 可能 |
組み込みのSNS共有・プレゼンテーションモード | – | 可能 | 可能 |
テンプレートをデザインとして保存(テンプレートロック含む) | – | 可能 | 可能 |
プレミアムテンプレート、アニメーション、フォント、動画 | – | 可能 | 可能 |
メディアのタグ付け | – | 可能 | 可能 |
背景リムーバ | – | 可能 | 可能 |
マジックリサイズ | – | 可能 | 可能 |
充実した機能のコンテンツプランナー | – | 可能 | 可能 |
多彩なデザインインサイト(SNS・Webサイト) | – | 可能 | 可能 |
AI活用によるデザインツール | |||
Text to Image | 可能 | 可能 | 可能 |
Magic Design・デザインアイデアの視覚化 | 可能 | 可能 | 可能 |
Magic Edit・画像にモノを追加や差し替え | 可能 | 可能 | 可能 |
Magic Eraser・画像の不要部分を削除 | – | 可能 | 可能 |
Magic Write・AI搭載のライティングアシスタント | 合計25回使用 | 合計250回使用 | 1人当たり毎月250回使用 |
デザイン内テキストを100以上の言語へ翻訳 | 合計50ページ | 毎月500ページ | 1人当たり500ページ |
Beat Sync | 動画映像とサウンドトラックを手動で同期 | 動画映像とサウンドトラックを自動で同期 | 動画映像とサウンドトラックを自動で同期 |
コラボレーション | |||
コメント | 可能 | 可能 | 可能 |
リンク共有 | 可能 | 可能 | 可能 |
チーム用リンク | – | 可能 | 可能 |
タスク割り当て | 可能 | 可能 | 可能 |
承認 | – | 可能 | 可能 |
承認のお知らせ | – | 可能 | 可能 |
おすすめチーム機能 | 可能 | 可能 | 可能 |
チームレポート | – | 可能 | 可能 |
チーム権限 | – | 可能 | 可能 |
所有権移行 | – | 可能 | 可能 |
チームメンバー招待 | – | 可能 | 可能 |
ブランド管理 | |||
ベーシックコンテンツプランナー | 可能 | 可能 | 可能 |
ベーシックデザインインサイト | 可能 | 可能 | 可能 |
ワークプレースツール | – | – | – |
SNS | 可能 | 可能 | 可能 |
印刷 | 可能 | 可能 | 可能 |
プレゼンテーション | 可能 | 可能 | 可能 |
動画 | 可能 | 可能 | 可能 |
サイト | 可能 | 可能 | 可能 |
ホワイトボード | 可能 | 可能 | 可能 |
文書 | 可能 | 可能 | 可能 |
ブランドコントロール | – | 可能 | 可能 |
ブランドテンプレート | – | 可能 | 可能 |
ブランドキット | 100 | 300 | |
ブランドキット作成ツール | – | 可能 | 可能 |
素材ロックおよび承認ワークフロー | – | 可能 | 可能 |
既存デザイン全体でロゴ・画像を瞬時に差し替え | – | 可能 | 可能 |
ストレージとアクセス | |||
クラウドストレージ | 5GB | 1TB | 1TB |
フォルダ | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
シングルサインオンの統合 | 可能 | 可能 | |
成長に応じた支払 | – | ||
IS27001認証・コンプライアンス | 可能 | 可能 | 可能 |
まとめ
以上、Canvaの特徴や基本的な使い方、個人・チーム向けの3つのプランについて紹介してきました。
デザインを本職としている方ならAdobe社のPhotoshopを利用することが多いと思いますが、簡単なWebデザインやSNS投稿画像の編集をしてみたいときは、Canvaで十分満足できるでしょう。
個人利用だけでなくチームでもデザイン共有できるCanvaを使用して、今以上の高品質のデザインを作成してみませんか。