用語解説
扶養控除とは
2021年7月7日
扶養控除とは何なのか、いくらまでの収入なら扶養控除対象から外れない?扶養控除対象になる家族って?など、扶養控除について気になる点について解説します。
扶養控除の制度
扶養控除は家族を養っている人の納税負担を軽減するための制度です。納税者に扶養控除対象となる親族がいる場合、一定金額の所得控除(所得から一定の金額を差し引く制度)が受けられます。配偶者は扶養控除の対象ではないので注意が必要です。
扶養控除と配偶者控除は混同されることも多いですが、厳密には別の制度です。控除対象となる配偶者がいる場合に一定の金額の所得控除が受けられるものを「配偶者控除」といいます。
扶養控除の対象となる親族
扶養控除の対象になる親族は、その年の12月31日時点で以下の要件にあてはまる人です。
- 6親等内の血族および3親等内の姻族、または都道府県知事から養育を委託された児童や市町村長から養護を委託された老人
- 納税者と生計をともにしている
- 年間の合計所得金額が48万円以下(令和元年分以前は38万円以下)、給与のみの場合は給与収入が103万円以下
- 青色申告者の事業専従者としてその年を通じて給与をもらっていない、または白色申告者の事業専従者でないこと
- 年齢が16歳以上であること
いくら控除してもらえる?
控除額は38万円~63万円です。対象となる親族の年齢や同居の有無などのいくつかの要件により金額が変わります。
- 控除対象となる親族が16歳以上であれば38万円の控除が受けられます。
- 控除対象となる親族が19歳以上23歳未満であれば63万円の控除が受けられます。
- 控除対象となる親族が70歳以上であれば48万円の控除が受けられます。
- 控除対象となる親族が70歳以上かつ、納税者またはその配偶者の父母もしくは祖父母で、同居している場合は58万円の控除が受けられます。