用語解説
校正とは
2021年6月30日
文章のコンテンツを制作する上で欠かせない「校正」の仕事。「校正」とはどんなことをする仕事なのかを解説します。
校正とはどんな業務か
校正とは誤字脱字のチェックや表記チェック、ひとつ前の原稿と現段階の制作コンテンツに誤植や体裁の誤りがないかを確認する作業のことです。
校正の過程は、初校、再校、三校、著者校など複数のチェックを経て、やっと校了(印刷してよい状態になること)になります。重要なコンテンツになると、中には四校以上になることもあります。また、校了の他にも「責了」というものがあります。責了は責任校了の略で、修正はあるが責任者の指示によって修正されることを条件に校了という意味です。このように、校正では間違いの見落としがないように何重にもチェックされる仕組みになっています。長い文章の1文字ずつを確認していく校正は、非常に根気のいる仕事といえるでしょう。
校正に使う校正記号
校正には校正記号を使って行いますが、校正記号は日本工業規格(JIS)によって厳密に定められています。記入は赤のボールペンで行い、どの文字を直すのかを明確に指示します。基本的には、修正されるべき文字を右上に引き出して、近くの余白に修正内容を記載します。たとえば、文字を削除する場合は、不要な文字を引き出して「トル」と書きます。
Web 上での記事における校正
紙媒体の場合は原稿に直接赤ペンで記入しますが、Wordなどでデジタル校正をする場合は、修正履歴をつけたり、コメント機能などを使ったりするのが一般的です。中には一度原稿を印刷し、赤ペンで手書きした原稿をPDF化して修正を伝えることもあります。
昨今増加しているWebサイト上での記事校正においては、Web記事の校正者はそれぞれのやり方や、クライアントの要望に応じた形で柔軟に校正を行います。Web特有の観点での校正も必要になるでしょう。
紙媒体でも、Webサイト上の記事であっても、大切なのは読者に正しい情報をしっかりと伝え、信頼性の高いメディア・媒体運営を行うことです。