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【初心者でも安心】ChatGPTアカウント作成手順と使いこなし方/2024年最新
2024年5月10日
人工知能(AI)の開発を行うアメリカ合衆国の企業「Open AI」により開発された、AIが回答するチャットサービス「Chat GPT」。近年話題になっており、ネットニュースなどでもよく見かけます。
Chat GPTでは日本語での入力が可能で、回答も日本語で行われます。本記事ではChatGPTの使い方や注意点、活用メリットなどを解説します。
目次
ChatGPT(チャットGPT)とは?
ChatGPT(Chat Generative Pre-trained Transformer)は、「OpenAI」により開発された自然言語処理のモデルを搭載したチャットサービスです。言語モデルはGPT-3.5アーキテクチャをベースにしており、大量のテキストデータを学習し、様々な自然言語タスクに対応できることが特徴です。
ChatGPTは自然な対話形式での質問応答や文章生成が強みです。対話や情報検索、アイディア出し、言語生成タスクの補助などさまざまな用途に適しています。
なおChatGPT(GPT-3)は無料でアカウントを開設でき、利用も無料です。2023年3月には最新モデルのChatGPT-4を利用した月額課金サービス「ChatGPT Plus(USD $20/月)」をリリースしています。
「Open AI」について
「Open AI(Open Artificial Intelligence)」は2015年に設立された、人工知能(AI)研究および開発を行う企業です。大規模かつ汎用的な言語モデルの開発で注目されており、GPT(Generative Pre-trained Transformer)シリーズは代表例でもあります。上限付き営利企業である非営利法人としても設立されています。
「OPEN AI」はGPT-3をAPIとして提供し、開発者が独自のアプリケーションやサービスに組み込んで利用できるようにしています。
ChatGPT(GPT-3)アカウントの作成
ChatGPTアカウント作成手順は、以下の通りです。
1.公式サイトにアクセス
ChatGPTの公式サイトにアクセスし、「登録する」をクリックします。
すでにアカウントを作成済みの場合は「ログイン」をクリックし、登録情報を入力してログインしてください。
2.アカウントを作成
アカウント登録には、メールアドレスの登録または、Google・Microsoft・Appleのいずれかのアカウントとの連携が必要です。
メールアドレス登録の場合、アドレスを入力し「続ける」をクリックしてください。この後の画面でパスワードを入力します。登録したパスワードは忘れないように気をつけましょう。
Google・Microsoft・Appleのいずれかのアカウントとの連携を選択する場合、任意のサービスのボタンをクリックします。この次は「5.個人情報を入力」に進んでください。
3.確認用メールをチェック
入力したメールアドレス(今回はGmailアドレスを使用)に確認用メールが送信されるので、「Open Gmail」をクリックします。
4.確認メールを開き「Verify email address」をクリック
メールボックスに届いている確認用メールを開き、メール本文にある「Verify email address」をクリックするとメール確認が完了します。
5.個人情報を入力
フルネーム、誕生日の入力画面が出現します。それぞれ入力が完了したら「Agree」をクリックしてください。
4. 利用開始
サービス画面に推移します。ポップアップ画面に記載されている注意事項を確認し、「はい、始めましょう」をクリックするとチャット利用が開始されます。
ChatGPT(GPT-3)の使い方
アカウント登録完了後には、チャット画面が開きます。
1.チャット画面のテキストエリアに指示・質問を入力
チャット画面の「ChatGPTにメッセージを送る…」のテキストボックスに指示や質問を入力し、「⬆️」ボタンをクリックすると送信されます。
使用言語は日本語と英語が可能です。
2.回答を待つ
返信は、質問時に使用した言語(日本語または英語)で届きます。
返信は自動的にほぼリアルタイムで届きますが、情報の精度が低いことがあったり、間違いを記載している場合があります。ChatGPTからの返信内容はかならず根拠や正誤を確認すると安心です。
返信1回あたりの文字数が最大4,096文字です。文字数は文章の長さにより、単語や句読点などごとにカウントされます。文字数制限を超えると返信が途中で切れるため、1回あたりの指示・質問のテキストを短いセグメントに分割し、指示・質問をする必要があります。
なお2023年3月現在、ChatGPT内で保有する情報は2022年1月時点までのものとなります。
ChatGPTで楽になる業務
ChatGPTは指示や質問に答えるだけでなく、情報収集や文章作成に長けているため、テキスト作成が主となる業務をサポートすることができます。
- 文章作成
- プロジェクト管理補助
- カスタマーサポート
- 人事業務
- 財務業務
1.文章作成
ChatGPTは自然言語生成に特化しており、マニュアル、業務メールや手紙の例文、ブログやSNSの記事など様々な種類の文章を生成することができます。
しかし情報や原稿として完璧ではなく、事実確認やリライトなどの作業を行う必要があります。素案として使えるクオリティだということを念頭に置きましょう。
▼ChatGPTでできる文章作成の例
- 文章のリライト
- 情報収集、リサーチ
- 知りたいことの回答
- メールや手紙の例文
- 使い方、作り方など手順の説明
- トークスクリプト作成
- 利用規約の文章作成
- ブログ記事のタイトル案出し
- SNS投稿のキャプション作成
- 構成案作成
- 資料の骨子作成
- FAQ(よくある質問、Q&A)作成
- アンケート設計
- 業務マニュアル作成
- 英文翻訳
- 基本的な数学計算
- 通貨変換
- 単位変換
2.プロジェクト管理補助
ChatGPTでプロジェクト管理補助で行えることは、テキストベースの情報処理が主となります。
タスクの複雑さやプロジェクトの状況によっては対応が難しいため、重要なタスクの処理や決定時には人間が情報を吟味し判断することが必要です。
なお追加開発を行うことで、プロジェクトスケジュールの確認、期限の設定と管理やタスクの作成と課題の割り当て、プロジェクトに関する質問応答なども行うことが可能です。
▼Chat GPIでできるプロジェクト管理補助
- 情報収集やリサーチ
- アイデア出し
- 資料の骨子作成
- タスクリスト作成
- タスクの説明
- 要件まとめ作成
- 一般的な情報の提供
- タレント候補出し
- ネーミング案出し
- キャッチコピー案出し
- 会やイベントなどのアイデア出し
3.カスタマーサポート
追加開発を行わないChatGPTは特定の製品やサービス、ないし業界や企業に関する具体的な知識を持たず、具体的な顧客情報やセンシティブなデータへのアクセスは制限されています。そのためChatGPTでできるカスタマーサポート業務としては、一般的な質問応答や情報提供に限定されます。
ChatGPTでは特定の業界や企業の特有知識、プロセスについての深い理解も難しいため、それらの情報が必要な場合は追加開発や専門家の介入が必要です。
▼Chat GPIでできるカスタマーサポート業務
- 製品情報とFAQ(よくある質問、Q&A)の提供
- 一般的なトラブルシューティングの事例提供
- 営業時間や連絡先情報の提供
- 返品・交換ポリシーの説明
- 一般的な業界動向やニュースの提供
4.人事業務
追加開発やシステム統合を行わない場合、ChatGPTが人事業務領域でできることは、主に一般的な情報提供や質問応答に限られます。
ChatGPTは特定の企業や組織に関する情報を持っていないため、一般的な人事関連の情報に対する回答やアドバイスが主となります。特定の企業に関する詳細な情報が必要なときは、企業内の人事担当者や専門家に直接問い合わせることが必要です。
▼Chat GPIでできる人事業務
- 雇用関連の基本情報の獲得
- 法令や規制に基づく労働関連情報提供
- 給与や手当に関する基本情報提供
- 研修や教育プログラムに関する一般的な情報提供
- 職務経歴書の書き方のアドバイス
- キャリアアドバイス
- スカウトメール作成
5.財務業務
財務業務には高度な計算や特定の企業の独自の財務情報へのアクセスが必要なことが多くあります。そのため、追加開発なしのChatGPIで財務業務を完全に処理するのは難しく、一般的な質問応答や情報提供に利用することは可能です。
また、具体的な企業の財務データや複雑な財務計算、特定の業界に関する専門的な知識が必要な際は追加開発が必要です。
▼Chat GPIでできる財務業務
- 一般的な財務知識の提供
- 一般的な税務情報の提供
- 投資や節約に関するアドバイス
- 予算策定サポート
- 基本的な数学計算
ChatGPTが苦手なこと
ChatGPTが苦手とする作業は以下の通りです。
- 専門用語や知識の説明
- 個人情報・企業情報へのアクセス
- Webページへのアクセス
- 複雑な計算
- プログラミングやコーディングのサポート
- 最新情報の獲得
- 事実確認・校正
1.専門用語や知識の説明
ChatGPTは広い範囲の一般知識を有していますが、専門分野や科学的・技術的分野に対しての深い理解が難しいことがあります。
高度な理解を必要とする内容、専門用語や知識を持たないほか、それらの説明も苦手です。
2.個人情報・企業情報へのアクセス
ChatGPTは、ユーザーや企業のプライベートな情報にアクセスすることはできません。セキュリティ上の観点から、個別の情報やカスタマイズされたサービスへの対応が制限されています。
3.Webページへのアクセス
ChatGPTは、ChatGPTのサイト外のWebページにアクセスすることはできません。
ただし、特定のトピックや情報に関する質問について回答や要約を得ることは可能です。
4.複雑な計算
ChatGPTは基本的な数学計算は行えますが、高度で数学的な計算や統計処理の対応が難しいことがあります。
また、専門的な数学領域や、統計からみる複雑な解析などは苦手です。
5.プログラミングやコーディングのサポート
ChatGPTはプログラミングやコーディングに関する一般的な質問には回答できますが、高度な知識や経験を伴う回答は苦手です。プログラミングやコーディングの背景にある目的の理解も難しいといえます。
プログラミングやコーディングは専門知識であり、ChatGPTにはそれらの情報、用語や理解が不足しているため、技術的なサポートが難しい状態です。高度な知識と経験が必要なコードのデバッグやエラー解析などもChatGPTにはできません。
なおChatGPTがプログラムのセキュリティを確保する能力は限られており、セキュリティ面でリスクを引き起こす可能性もあります。
6.最新情報の獲得
ChatGPTの学習データは、2022年1月時点での情報です。そのため、最新の企業や製品の情報には回答できません。
最新情報や正確な情報に関しては、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンで調べることを推奨します。
7.事実確認・校正
ChatGPTは文章作成を得意としていますが、回答内容の正誤を確認したり、誤字脱字をチェックするなどの校正作業には対応していません。
なお企画書などドキュメントの骨子を作成することもできますが、一般情報をもとに作成することとなるため汎用的な内容になりがちです。個別要件を汲み取ることができずオリジナリティに欠けるため、あくまで骨子作成までにとどめることをおすすめします。
ChatGPTを使いこなすコツ
ChatGPTに質問をしても、欲しい回答を得られない場合があります。このときは「ChatGPTが質問を理解できていない」「そもそも適切に質問できていない」などの理由があります。
ChatGPTは自然言語処理技術を使用しているため、ChatGPTに日本語を理解させるために、正しい文法で質問することが前提として重要です。
- 指示・質問は具体的に
- 一文は簡潔に&複数の文で
- 追加質問をする
1.指示・質問は具体的に
欲しい回答を得るためには、指示や質問の時点で具体的な条件を盛り込むことをおすすめします。
たとえば「文章を書いてください」など大ざっぱな指示の場合は具体性に欠けるため、具体的な回答は得られません。文章のテーマや目的のほか、指示や質問のジャンル、文字数やトーン&マナー、参考になるサービスや製品名なども定めたうえで指示・質問を行うと、よい結果に近づきます。
特に重要な条件や制約がある場合は、明確に指示しましょう。ChatGPTは指示や質問をより理解したうえで、回答を生成します。
2.一文は簡潔に&複数の文で
1文あたりの内容は文法にのっとったうえで簡潔にまとめます。そのうえで複数の文に分けて指示・質問をすると、より望ましい回答に近づきます。
3.追加質問をする
ChatGPTの回答に対して追加の質問をすると、より具体的で詳細な情報を得られます。
回答に対し対話のかたちで質問を重ねたり、回答の一部を引用しながら「もっと詳しく」などの要求を添えてアプローチしてみてください。
ChatGPTを使用する時の注意点
ChatGPT-3.5は機械学習モデルであり、広く一般的な知識を有し、2022年1月までの情報に基づいた回答を行います。
ただしChatGPTのみだけではできることに限りがあるうえ、情報の精度が低いことがあったり、間違いを記載していたりする場合があります。ChatGPTからの返信内容はかならず根拠や正誤を確認するようにしましょう。
また、特定の専門知識や企業情報、高度な知識、最新情報などは持っておらず、回答が汎用的かつ限定的です。そのため、専門知識が必要な指示や質問を行うときは、専門家による監修や助言が必要です。なお医療、法律、ライフイベントへの意思決定、緊急事態や非常時対応、緊急事態対応などには人間の判断が必要です。
ChatGPTを使用し製品やサービス・各業務を深く理解した業務支援を行うには、ChatGPTを他のプログラムやサービスと組み合わせた追加開発や、外部ツールやシステムとの統合が必要です。また場合により適切なセキュリティやプライバシーを考慮し、対策を行うことも検討してください。
まとめ
ChatGPTを業務に取り入れることで、情報収集やリサーチ、文章作成などを主としたタスクを効率化することが可能です。
AI技術の進化により、業務促進ノウハウやコミュニケーション手段などが大きく変革しつつある近年だからこそ積極的にChatGPTを取り入れ、AIを味方にできるとよいですね。