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「Twitter」が「X」に名称変更!これからXはどう変わる?のか考察してみた

Time 2023年8月29日

「Twitter」が「X」に名称変更!これからXはどう変わる?のか考察してみた

 

Twitterの名称変更は、世間で大きな話題となりました。

 

名前が変わるだけでなく、親しまれていた青い鳥のロゴも変更されたことに驚かれた方も多かったのではないでしょうか。

 

「Twitter」は「X(エックス)」へと単純に名称変更をした訳ではありません。イーロン・マスク氏やリンダ・ヤッカリーノ氏の投稿によると、スーパーアプリ化を目指しているようです。

 

スーパーアプリとは、一つのプラットフォームの中で、多岐にわたる機能を持ち合わせたアプリです。日本ではLINE、中国ではWeChatが活用されています。メッセージのやり取りから、買い物やフードデリバリー、決済、各種コンテンツ配信などが利用できます。

 

将来的には、XもLINEやWeChatのように、生活に手放せないアプリとなる可能性があります。

 

本記事では、そもそもなぜTwitterから名称変更をしたのか、Xになって何が変わり、今後はどのように進化するのかを考察しました。

 

Xがどう進化していくのか、ぜひ一緒に考察してみましょう。

 

 

旧Twitterとは?

Twitterとは、テキストベースでコミュニケーションがとれるSNSです。短い文章で投稿できることから、気軽に情報発信ができます。

 

投稿内容をもっと見たいと思う人をフォローすることができ、フォローした人の投稿やおすすめの投稿がタイムラインに流れてきます。

 

また、トレンド機能があり、今どのような話題で世間が盛り上がっているのかを把握できます。

 

Twitterには文字数制限があり、最初の頃は140文字以内でつぶやくという制限がありました。しかし、最近では同社のサブスクリプション「Twitter Blue」に登録することで、140文字よりも長い文章の投稿が可能です。

 

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参考:X「Twitter Blueについて
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いつ「Twitter」が「X」に変わったのか?

TwitterがXに名称変更されたのは、2023年7月24日です。

 

イーロン・マスク氏は、名称変更になる前日に「間もなく、私たちはTwitterブランドに別れを告げ、徐々にすべての鳥とも別れを告げるでしょう」と投稿しています。

 

その後「十分に優れた X ロゴが今夜投稿されれば、明日世界中で公開されます」と発信を行い、次の日には、名称だけではなくロゴマークもXに更新されました。

 

実は、イーロン・マスク氏が手がける事業や商品の名前に「X」の文字が使われています。また、投稿でも「文字 X が好きです」と宣言していることから「X」に対してかなりの愛着を持っていたことが伺えます。

 

 

「Twitter」が「X」になって変わったこと

実際にTwitterがXに名称変更してから何が変わったのでしょうか。

 

TwitterからXに名称変更がされても、Twitterとしての基本的な機能は変わっていません。ですが「ツイート」や「リツイート」などの呼び方は変更になっています。

 

変更点については、以下の通りです。

 

「Twitter」が「X」になって変わったこと

 

変更になった部分について、くわしく説明します。

 

アイコンの変更

一つ目は、アイコンの変更です。Twitterの象徴であった青い鳥のアイコンから、黒背景に白いXの文字のシンプルなアイコンに変更されました。

 

Xのアイコンについては、スタイリッシュという声がある一方、「ダサい」と感じているユーザーも一定数存在し、評判としては賛否両論のようです。

 

また、最近のアップデートでは、黒背景にもデザインが施されています。黒一色のシンプルな背景に白いかすれが入り、まるでヒビ割れたかのようなデザインに変更されています。わずかな変化だったため、汚れだと勘違いするユーザーもいたようです。

 

アイコンは、今後も変わっていく可能性があるので、引き続き注目していきたいポイントでもあります。

 

「ツイート」は「POST」に変更

「TwitterがXに変更されることで「ツイート」は何と呼べばいいか?という質問に対してイーロン・マスク氏は「x’s」と回答していました。

 

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参考:https://twitter.com/elonmusk/status/1683365872323133442?s=20
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日本では「x’s」を「エックスズ」または「エックセズ」と呼ぶのではないかと話題になりましたが、実際は「POST」に変更されています。

 

「リツイート」は「Repost」に変更

「ツイート」が「POST」に変更になったように、「リツイート」も「Repost」に変更になっています。

 

アプリ上でも名称が変更になっており、リツイートボタンをタップすると「Repost」と「件の引用」が表示されます。ちなみに、「件の引用」は「引用リツイート」を指します。

 

 

「Twitter」から「X」に名称変更した理由とは?

イーロン・マスク氏が、Xの文字に対して深い愛着を持っていることは分かりました。しかし、本当にそれだけのために名称変更したのでしょうか。

 

名称変更を行なった理由として、考えられるポイントは以下の通りです。

 

  1. 言論の自由を守り、万能アプリ化を加速させるため
  2. 140文字の短文でやり取りするサービスではなくなったから
  3. 「X」に統一して自社のブランド力を向上させるため?
  4. Meta社がローンチしたThreads (スレッズ)に対抗するため?

 

ここからは、それぞれの理由について説明します。

 

言論の自由を守り、万能アプリ化を加速させるため

一つ目は「言論の自由を守り、万能アプリ化を加速させるため」です。これは、イーロン・マスク氏が自ら発信した内容です。

 

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参考:https://twitter.com/elonmusk/status/1683656350046232578?s=20
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Twitterは、イーロンマスク氏が保有している子会社であるXCorpに買収されています。イーロンマスク氏はTwitter買収時にTwitter上の言論の自由を確保すると声明をあげていました。

 

そのため、今回の名称変更も単純に名前を変えただけではないと考えられます。

 

ちなみに、投稿内容にも「今後数カ月以内に、包括的なコミュニケーションと金融業界全体を管理する機能を追加します」と宣言されています。

 

これらのことから、イーロン・マスク氏が思い描くアプリへの進化のために「X」への名称変更は必要な工程の一つだったと考えられます。

 

140文字の短文でやり取りするサービスではなくなったから

以前のTwitterであれば、140文字の短文のみでやり取りすることが普通でした。ですが、現在では長い尺の動画を投稿したりと、ほとんど何でも投稿が可能です。

 

これに対しても、イーロンマスク氏は以下のように投稿しています。

 

「Twitterという名称は、鳥がさえずるように140文字のメッセージをやり取りするサービスだけだった頃は意味を成していました。しかし、今では数時間のビデオを含め、ほとんど何でも投稿できるようになりました」

 

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参考:https://twitter.com/elonmusk/status/1683656350046232578?s=20
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サブスクリプションである「Twitter Blue」への加入が条件ではありますが、140文字以上の投稿が可能になったことも名称変更のきっかけになったと考えられます。

 

「X」に統一して自社のブランド力を向上させるため?

イーロン・マスク氏は、Xの文字への愛着があることから、事業名や商品名などに「X」をつけています。ブランディング力をアップさせるためにも、Xで名称を統一したかったのかもしれません。

 

また、前述しましたが、イーロン・マスク氏はXに包括的なコミュニケーションと金融業界全体を管理する機能を追加させることを宣言しています。

 

Twitterの頃にはなかった新機能やサービスの追加が予定されていることから、そのままの名称は使わず、新たなサービスとしてリブランディングすることに決めたのかもしれません。

 

Meta社がローンチしたThreads (スレッズ)に対抗するため?

Threads(スレッズ)とは、2023年7月5日(アメリカ時間)にMeta社が発表したテキストベースのSNSです。テキストベースでTwitterに機能が似ていることから、Twitterキラーとも呼ばれていたようです。

 

Threads(スレッズ)は、サービスを公開してから5日で登録者数1億人を達成するなど、かなりの話題になりました。

 

そのため、脅威的なスピードで利用者数を増やしたThreads(スレッズ)に対抗するために「X」と名称変更し、機能性の追加などを宣言したのではないかとも言われています。

 

なお、Threadsについても別の記事で解説しております。ぜひこちらの記事も合わせてご確認ください。

 

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参考記事:話題の新サービス「Threads(スレッズ)」とは?始め方や使い方などの特徴を解説!

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【考察】今後「X」はどのようなSNSに進化していくのか

これまで「Twitter」から「X」になって変わったことや、なぜ「Twitter」から「X」に名称変更したのかを述べてきました。

 

ここからは、今後「X」はどのようなSNSに進化していくのかを考察していきます。

 

 

イーロンマスク氏の投稿から、機能追加が予定されていることが分かりました。そのため、「スーパーアプリとして進化」することや、「多機能でなくてはならない存在になる」ことが考えられます。

 

それぞれの説について、改めて考察してみましたので、参考にしてください。

 

スーパーアプリ「X」への進化

Xの現在のCEOであるリンダ・ヤッカリーノ氏は、2023年7月24日に以下のように述べていました。

 

  • 人生やビジネスにおいて、大きな印象を残すチャンスを二度得ることは非常にまれです
  • Twitterは大きな印象を与え、私たちのコミュニケーション方法を変えました
  • Xはさらに前進して、グローバルな街の広場へと変革します

 

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参考:https://twitter.com/lindayaX/status/1683213798386147329?s=20
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つまり、この投稿はこれまでのTwitterへの称賛と、これからのXの進化についてふれた投稿だと考えられます。

 

また、イーロン・マスク氏にはTwitterをスーパーアプリ化する構想があることから、Xもスーパーアプリへと進化を遂げるのではないかといわれています。

 

ちなみに、スーパーアプリとは、一つのプラットフォームの中に多様な機能を集約させているアプリを指します。日本ではLINE、中国ではWeChatがよく利用されています。

 

しかし、アメリカではまだスーパーアプリははやっていません。Xがアメリカ版のWeChatとなるように、機能追加や新サービスを考えているのではないでしょうか。

 

多機能化で手放せないサービスになる可能性もあり

リンダ・ヤッカリーノ氏の投稿から、今後、以下のサービスがXに追加されると考えられています。

 

  • オーディオ
  • ビデオ
  • メッセージ
  • 支払い、銀行業務

 

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参考:https://twitter.com/lindayaX/status/1683213895463215104?s=20
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LINEを使って日頃の連絡をするように、通話やメッセージなど普段の連絡手段がXに変わる未来がくるかもしれません。

 

また、Xで収益化を狙うことができる現在、Xで稼いだお金をそのまま支払いに当てられるなどの機能がつく可能性も考えられます。街中での支払いはもちろん、銀行業務などが追加されれば確実に日常生活からXが手放せなくなると思います。

 

ちなみに、中国人の生活に不可欠となっているWeChatには、ショッピングやフードデリバリーなどのサービスもあります。

 

どこまでの展開を考えているのかは定かではありませんが、もしかしたら、いつかXで買い物をしたりデリバリーサービスを利用するような未来がくるかもしれません。

 

スーパーアプリとなるXに人工知能(AI)が搭載された場合、もっと利便性が上がるような新サービスが生み出されている可能性もあります。

 

 

まとめ

本記事では、TwitterからXへ名称変更した理由や、今後のXについての考察をしてきました。

 

そもそも、Twitterは140文字という文字数制限のあるテキストベースのSNSでした。

 

しかし、現在は140文字以上のテキストだけでなく、画像や動画など、ほとんど何でも投稿できるようになっています。このような変化も、Xに名称が変更された理由の一つだと考えられています。

 

また、スーパーアプリ化を目指して機能やサービスの追加が考えられていることから、Xはこれからますます進化すると思います。

 

数年後には、単なるSNSではなく、ショッピングやデリバリー、金融サービスなど生活に欠かせないアプリとなることでしょう。

 

このままの機能で良いと考えているユーザーの方もいらっしゃると思いますが、人工知能(AI)などの発達が著しい現代、SNSも一つのサービスだけでは足りなくなるのかもしれません。

 

Xはこれからどのような機能が追加されるのか、動向が非常に楽しみなアプリです。

 

しかし、SNS運用などを行っており、変化に対応することが難しい企業さまもいらっしゃると思います。SNSや広告運用でお困りの方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

 

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