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【初心者でもできる】Googleリスティング広告のやり方ガイド!設定・入稿方法について

Time 2023年6月23日

 

【初心者でもできる】Googleリスティング広告のやり方ガイド!設定・入稿方法について

 

リスティング広告とは、検索キーワードに基づいて表示される代表的なWeb広告です。検索結果の上部に表示されるため、購入や利用の意欲が高いユーザーにリーチできるという特徴があります。

 

自社の商品やサービスを効果的に宣伝したいけれど、リスティング広告を行うためには、プロに依頼するしか方法がないと思っていませんか?

 

確かに、Web広告を出稿するためには、知識やスキルが必要です。初心者の場合は広告代理店や制作会社に依頼するのをおすすめします。

 

しかし、実はWeb広告は自分で作業を行うことも可能なのです。

 

本記事では、Googleリスティング広告のやり方を解説します。広告運用の内製化を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

 

リスティング広告とは?

リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果上に表示されるWeb広告を指します。

Web広告には、リスティング広告以外にもディスプレイ広告や記事広告、動画広告、アフィリエイト広告などさまざまな種類があります。

 

中でも、リスティング広告は、検索キーワードに基づいて表示されるのが特徴です。

 

商品やサービスを探しているユーザーに、最適な広告が表示されるため、見込み顧客となるユーザーにピンポイントで宣伝ができます。

 

 

リスティング広告の特徴とは?

リスティング広告は、検索キーワードに基づいて表示されますが、その他にも以下の特徴があります。

 

  1. 広告の掲載場所
  2. 課金方式

 

ここからは、上記の特徴について解説します。

 

広告の掲載場所

Web広告は、種類によって掲載場所が異なります。

 

リスティング広告の場合は、基本的に検索結果の上部または下部に表示されます。しかし、「ショッピング」タブやGoogle Play、Googleマップなどの場合は、上部や下部だけでなく横にも表示される場合があります。

 

ちなみに、リスティング広告と混同されやすいディスプレイ広告は、多様な広告枠に出稿できる広告です。Googleなどの検索エンジンだけでなく、広告枠があればスマホアプリなどにも表示できます。

 

広告名掲載仕様広告掲載場所
リスティング広告基本的にテキストベース。
画像表示オプションを設定することで、スクエアまたは横長の画像を表示できます。
▼リスティング広告掲載内容
・広告の見出し
・説明文
・URL
・画像(1:1または1.91:1)
●検索結果の上部、下部
●Googleマップなどに表示される場合は、上部・下部だけでなく横にも掲載される
ディスプレイ広告画像、動画、テキストで掲載箇所に合わせて表示できます。
▼ディスプレイ広告掲載内容
・画像または動画
・広告の見出し
・説明文
●Webサイト
●スマホアプリ
●YouTube
●Gmail

 

また、上記の一覧表にも掲載していますが、広告によって掲載できる仕様も異なります。

 

広告によってリーチできるユーザーが変わるため、配信に適している広告媒体を選択することも必要です。

 

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参考:「広告の掲載先 – Google 広告 ヘルプ
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課金方式

リスティング広告の課金方式は、クリック単価制(CPC)方式です。ユーザーが広告をクリックした場合のみ費用が発生します。

 

クリック単価制の場合、1日の平均予算やクリック1回あたりの上限額を設定できます。広告の配信を開始すると、クリック率の高い日や低い日などがありますが、設定した金額を上回って請求されることはありません。

 

クリック単価制はクリックされなければ予算を消化しないため、コストパフォーマンスの良い運用が期待できます。しかし、設定した金額に達成せず、想定よりも低い金額で請求されるケースもあります。

 

低コストで運用できることはとても喜ばしいことですが、稀に予算管理に厳しく、必ず予算の消化をしなければいけない企業もあると思います。該当する企業のマーケティング担当者の場合は、予算消化が順調か、入札状況などを定期的に見直すことをおすすめします。

 

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参考:「Google 広告の予算管理
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リスティング広告の4つのメリット

リスティング広告には、以下の4つのメリットがあります。

 

リスティング広告の4つのメリット

 

リスティング広告は、基本的に「低予算から運用しやすく結果につながりやすい運用」ができると言えます。

 

それぞれの項目ごとに、くわしく説明していきます。

 

低予算でも運用できる

リスティング広告は、低予算でも運用できるWeb広告です。前述していますが、クリック単価制のため、費用は広告主が設定した1日の平均予算や1クリック当たりの単価で割り出されます。

 

Google広告のヘルプを参考にすると、キャンペーンの設定予算は少額から始めることを推奨しています。1日平均1,000円〜5,000円程度に設定するのが良いでしょう。1カ月の予算を計算するには、以下の計算式で算出できます。

 

1カ月あたりの費用 = 1 日の平均予算 × 30.4(1カ月の平均日数)

 

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参考:「入札単価と予算の設定 – Google 広告 ヘルプ
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即日配信が可能

Web広告を配信するためには、必ず審査をクリアしなければいけません。他の広告媒体の場合、審査期間に数日間の時間を必要とするケースもあります。

 

しかし、Googleリスティング広告は、基本的に1営業日以内に審査が完了します。そのため、審査が通れば、即日での配信が可能です。思い立った時に、すぐ配信できる点もメリットのひとつです。

 

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参考:「広告の審査プロセスについて
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コンバージョンにつながりやすい

リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに連動して、検索結果上に広告が表示されます。つまり、商品やサービスの利用意欲のある、確度の高いユーザーにアプローチすることができるのです。

 

確度の高いユーザーに向けてアプローチできれば、広告を経由しての申込みや問い合わせ、購入といった成果が狙えます。そのため、コンバージョンにつながりやすくなります。

 

PDCAを回しやすい

リスティング広告はPDCAを回しやすく、成果を確認しながら改善が可能です。

 

なぜなら、通常、ランディングページなどのWebサイトを上位表示させるためには、最低でも数カ月はかかる「SEO対策」を行わなければいけません。

 

しかし、リスティング広告の場合、設定した特定のキーワードさえ検索されれば、興味をもったユーザーの検索結果の上位に表示される確率が高いです。

 

また、広告を出稿したことにより、何件の成果が得られたのかをリアルタイムで把握できます。広告の配信開始や停止もすぐに変更ができるため、結果を出すための柔軟な運用が可能です。

 

 

リスティング広告の3つのデメリット

リスティング広告には、反対にデメリットもあります。それは、以下の3点です。

 

  1. 成果を出すためには知識が不可欠
  2. 配信内容によっては高額な費用が必要
  3. 検索していないユーザーには配信されない

 

広告運用には、知識やスキルが必要です。成果を出すためには、それなりの経験が必要になる場合もあります。

 

成果を出すためには知識が不可欠

リスティング広告のメリットのひとつに「PDCAを回しやすい」という点を挙げました。

 

しかし、知識がない方にとっては、毎日調整を行わなければいけないため、デメリットになる可能性があります。

 

また、成果を出すためにはデータを参照しながら課題の改善をしなければいけません。設定した内容の何が間違っているのかを見極め、修正する必要があります。

 

そのため、代理店や制作会社に依頼をせず、常に発生した課題を改善し続けるのは、初心者には非常にハードルが高いです。

 

運用後の分析や改善が不安な方は、プロに依頼するのも選択肢の内のひとつとして考えておきましょう。

 

配信内容によっては高額な費用が必要

リスティング広告は、クリック単価制(CPC)方式で課金されます。費用の上限は、広告主が設定するため、低予算でも運用できるのがメリットです。

 

しかし、キーワードによっては、高額な費用が必要になるケースもあります。

 

なぜなら、基本的に、成果につながりやすい人気のキーワードは単価が高いからです。需要と供給などの観点から入札価格が設定されるため、どうしても費用がかさんでしまいます。

 

ちなみに、低い費用で運用することは可能です。しかし、上限を低く見積もれば、その分表示回数が少なくなりコンバージョンを期待することが難しくなります。

 

どうしても競争率が高い人気のキーワードを設定する場合は、費用を多めに準備しましょう。反対に、競合が少ない穴場のキーワードを選定できれば、費用対効果が高まります。

 

検索していないユーザーには配信されない

リスティング広告は、ユーザーが検索しなければ広告は配信されません。そのため、場合によってはリスティング広告を打っても、期待した成果が得られない場合があります。

 

それは、商品やサービスの認知度が低く、そもそもユーザーに検索されていない場合などです。こういったケースの場合は、別の宣伝方法を活用する必要があります。

 

一例ですが、商品やサービスの認知度向上を狙う場合、リスティング広告よりはディスプレイ広告を打つ方が効果的です。

 

広告の特性上、リスティング広告は、サービスの利用や購入を見込めるユーザーに対して、効果的に配信することができる広告形式です。反対にディスプレイ広告は、多様な広告枠に表示できるため、認知度向上を目指す際に効果的な手段になります。

 

Web広告の運用でコンバージョンなどの成果を出すためには、特性を理解して効果的な手法を選択することが必要です。

 

 

自分でできる!リスティング広告の配信手順

Web広告の配信は難しそうに感じますが、手順さえ分かれば誰でも配信できます。Googleリスティング広告を配信する手順は、以下の通りです。

 

自分でできる!リスティング広告の配信手順

 

アカウントの作成

広告配信を行うためには、まずはGoogle広告のアカウント作成が必要です。以下の手順でログインしてください。※Googleのアカウントがない場合は、作成してから作業を行ってください。

  1. Google広告のトップページに遷移します。
  2. Google広告にログインしてください。

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参考:「Google 広告アカウントを作成する: ご登録方法
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広告キャンペーンの作成

ログインが完了したら、広告キャンペーンを作成します。広告キャンペーンは以下の手順で作成ができます。

 

  1. Google広告の画面上から「キャンペーン」をクリック。
  2. 画面上に表示されている「+ボタン(キャンペーンの作成)」をクリックし、「新しいキャンペーンを作成」を選択します。
  3. 「キャンペーン目標を選択」から、広告配信をする上で目的に近いものを選択してください。
  4. 続いて、キャンペーンタイプを設定します。リスティング広告の場合は「検索」を選択してください。ちなみに、ディスプレイ広告の場合は
  5. 「ディスプレイ」を選択します。
  6. コンバージョンとなるアクションを選択し、キャンペーン名を入力してください。

 

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参考:「最初のキャンペーンを設定する
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配信ターゲットなどを想定する

広告キャンペーンの作成が完了したら、キャンペーン設定の画面に遷移します。ここでは、配信エリアや言語などの細かい設定を行うことができます。

 

画面の左側には、以下のメニューが表示されています。

 

  • 単価設定
  • キャンペーン設定(ネットワーク、地域、言語、オーディエンス)
  • キーワードと広告(キーワード、広告)
  • 予算
  • 確認

 

キャンペーン設定については、各項目のフォーマットに従って入力してください。広告配信を想定しているターゲットに該当する内容を設定していきましょう。

 

広告を入稿する

細かな設定が完了したら、次は広告の入稿です。まずは、ユーザーが検索するであろうキーワードを設定します。

 

  1. 画面左側から「キーワードと広告」をクリック
  2. 「キーワードの入力」に選定したキーワードを入れ込みます。

 

続いて「広告」を作成します。設定する内容は以下の通りです。各項目のフォーマットに合わせて入力してください。

 

  • 最終ページ URL
  • 広告見出し(最大30文字)
  • 説明文(最大90文字)
  • サイトリンク
  • コールアウト設定

 

広告審査を確認する

すべての入力が完了したら、広告審査を行います。Google広告の審査は、基本的に1営業日以内に完了します。

 

審査の状況を知りたい場合は、広告の審査プロセスについて – Google 広告 ヘルプのページにアクセスしてください。

 

アクセスしたページ内の「審査のステータスを確認する」から、審査中の広告の状況を把握できます。

 

支払い方法の登録

アカウント開設の手続きが完了したら、支払い方法を登録します。

 

連絡先として「名前」、「電話番号」、「メールアドレス」を入力します。支払いに関する情報に「クレジットカード」または「デビットカード」を設定します。

 

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参考:「お支払い情報を設定して広告掲載を始める
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広告配信開始

無事に広告の審査が完了したら、広告配信が開始されます。配信開始後、問題なく広告が配信されているかどうかを確認してください。

 

また、配信後は定期的に分析を行い、効果的な運用ができているかを見直すようにしましょう。

 

リスティング広告運用のコツ

リスティング広告で成果を上げるためには、運用するためのコツを押さえる必要があります。コツは、以下の3点です。

 

  1. キーワードを絞る
  2. 魅力的なキャッチコピーを設定する
  3. 定期的な分析を行って改善する

 

広告運用に慣れていない初心者でも、コツを掴めれば成果につながる可能性があります。

3つのコツを踏まえて、現状の広告設定を見直してみましょう。

 

キーワードを絞る

リスティング広告の場合、幅広いキーワードを設定した方が成果につながるように思えますが、実は逆効果の場合があります。

 

なぜなら、キーワードの幅が広い分、予算が分散されてしまうからです。また、どのキーワードが一番成果を発生させているのかを見極めることが難しくなります。

 

設定するキーワードはなるべく絞り、どのキーワードが顕在顧客に刺さっているのかを運用しながら見極めていくことをおすすめします。

 

魅力的なキャッチコピーを設定する

広告配信を行うことで、上位表示がされやすくなります。しかし、クリックしてもらうためには、ユーザーの興味や関心を惹きつけるようなキャッチコピーにすることが必要です。

 

リスティング広告は、テキストベースで表示されます。検索結果の上位に表示されたとしても、クリックしてもらえなければ意味がありません。

 

ユーザーの検索意図を考え、興味を持ってもらえるような見出しと説明文に設定しましょう。

 

定期的な分析を行って改善する

成果を上げる運用を行うためには、定期的な分析と改善を行うことが必要です。Web広告は、見出しや説明文が変わるだけでクリック率が上昇するなど、成果が大幅に変わる可能性があります。

 

そのため、リスティング広告でもABテストを行う場合があります。検証するためには、見出し、説明文、遷移先であるランディングページを数パターン用意します。

 

実際に広告の配信を行い、どのケースが一番成果が高いのかを比較・検証することで、広告の精度が高まります。

 

 

まとめ

リスティング広告は、知識やスキルなどのノウハウがない初心者が運用するには、ハードルが高いです。しかし、リスティング広告自体は、手順が分かれば自分で配信ができます。

 

低予算でも運用ができるため、キーワードの選定などを見極めることができれば、費用対効果は抜群です。顕在顧客にアプローチできることから、コンバージョン率を高めることが期待できます。

 

本記事を参考に、ぜひリスティング広告の配信にチャレンジしてください。

 

 

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