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売れるLP(ランディングページ)のポイントとは?構成や要素を徹底解説

Time 2023年5月24日

 

LP(ランディングページ)とは、Web広告などを経由して、ユーザーがはじめに着地するWebページです。略してLPと呼ばれ、申込みなどのコンバージョンを上げるために作成されます。LPには、売上につながるものと、そうでないLPに別れます。なかなかコンバージョンにつながらない場合は、LPの構成から見直す必要があります。

 

本記事では、売れるLPの構成を紹介します。売れるLPを制作するためのポイントを押さえれば、コンバージョン率の向上も可能になるので、実践していきましょう。

 

LP(ランディングページ)とは?

LP(ランディングページ)とは、Web広告などを経由してユーザーがはじめに着地するWebページを指します。商品などサービスの紹介を1ページにまとめており、商品の購入などのコンバージョン率を向上させるために作成します。

 

LPは、ユーザーにどのような商品やサービスを提供できるのかを紹介し、行動を起こしてもらう役割を持っています。コンバージョン率を向上させるためにはベネフィットを伝え、ユーザーが行動を起こしたくなるようなページ制作をすることが求められます。

 

LPを制作する目的・効果

LPは、ユーザーに「申込み」や「購入」「お問い合わせ」などの行動を促進するために制作します。そのため、LPは、最終的な目標であるコンバージョンを意識して作る必要があります。目的が違うため、LPの制作は通常のホームページ制作とはまた少し異なります。

 

ホームページは、自社商品やサービスを広く理解してもらうために制作します。複数のページに渡って商品情報を記載し、より深く知ってもらうことが目的です。

 

しかし、LPはコンバージョンに結びつけることが目的です。そのため、1ページで商品の説明やベネフィットを伝え、売上などのアクションを達成させることに特化しています。

 

LPの基本的な8つの構成

LPは、基本的に以下の8つの構成で成り立っています。

 

LPの基本的な8つの構成

 

LPは、ユーザーの興味関心を引き、商品やサービスを利用したいと思うような内容を発信しなければいけません。商品やサービスの特徴を伝えるだけでなく、コンバージョン率をアップさせるためにはテクニックが必要です。

 

ここからは、構成の各項目について具体的に説明します。

 

興味を引くキャッチコピー

LPは、検索結果だけでなくWeb広告や二次元コードなどから流入するケースもあります。クリックしてすぐに興味を引かせなければ、ユーザーの離脱につながる場合があるため、ファーストビューが重要です。

 

ファーストビューとは、ユーザーがWebサイトに訪問した際に、最初に目に入る場所を指します。離脱を防ぐためにも、一目で心を掴むようなビジュアルとキャッチコピーを掲載する必要があります。

 

悩みの共感・問題解決

売れるLPにするためには、ユーザーが抱えている悩みに寄り添うことも必要です。自分ごとに捉えてもらい、商品やサービスの詳細を知ってもらうことにもつながります。

 

「●●で困っていませんか?」「●●に興味があるけど、よく分からない…」のような言葉で共感を得ることができます。商品によっては、実話や実感に基づいてユーザーの気持ちを代弁するのも効果的です。

 

ベネフィットの提示

興味・関心を引かせたら、次は商品やサービスの魅力について伝えます。実際に商品を使用したら、どのような効果が出るのかなど、ベネフィットを提示することが重要です。

 

ベネフィットとは、商品自体の説明ではありません。販売したい商品を介して、ユーザーにどのような効果や利益を与えられるかを提示することを指します。

 

商品の購入後、ユーザーにどのような良いことがあるのかを説明することで、購入意欲の促進につながります。

 

商品詳細・サービスの説明

ベネフィットを提示したら、後は商品やサービスの特徴を説明します。商品の産地や生産者、こだわりなどのユーザーに知って欲しい情報を写真やキャッチコピーを活用して伝えます。

 

商品によっては、ストーリー性を伝える場合もあります。「なぜこの商品が誕生したのか」などの経緯を紹介することで、強いこだわりや安全性をユーザーに伝えることが可能です。さらに購入意欲を高めることができます。

 

口コミ・評価

商品のジャンルによっては、口コミや評価を掲載しているケースもあります。実際に使用している人の感想や使用感などが記載されていると、商品への信頼が高まります。

 

また、実証データや雑誌・テレビで取り上げられた実績がある場合は、説得力も増します。口コミや評価は、ユーザーに信頼してもらい、安心して購入していただくための判断材料として効果的な情報です。

 

FAQ

FAQとは「よくある質問」を指します。よくある質問とは、LPだけでは分からなかった質問や購入前に抱いた疑問などを解決するためのコンテンツです。

 

LPを閲覧していると、疑問や不明点が発生することがあります。LPだけでは解決しなかった疑問や不明点を、先回りして解決するのがFAQの役割です。具体的には、以下のような質問が挙げられます。

 

  • 商品やサービスの特徴・機能について
  • 商品やサービスの利用方法(購入までの流れ)
  • 料金・支払い方法

 

FAQに掲載する質問は、実際のお客様から寄せられるお問い合わせ内容を掲載するのが効果的です。他にも、競合サイトのよくある質問を参考にすることで、解決につながるFAQコンテンツを制作できます。

 

他社との差別化

競合他社が多い場合、他社との差別化を図ることが重要です。他社と似たような内容だったり、商品の特徴が類似している場合は、成約につながらない可能性があります。そのため、競合の調査や分析を行うことが必要です。

 

調査を行う際は、商品の特徴だけでなく、ターゲット層や商品の価格、訴求内容などを把握するのがポイントです。分析を行い、競合とは違う切り口で紹介したりすることで、差別化を図るようにしましょう。

 

クロージング(行動)に紐づく導線

LPは、ユーザーに行動をしてもらうことが目的です。そのため、行動につながるような導線をいくつか設置することが必要です。

 

「購入」や「資料請求」など、目的につながるようなボタンの設置は必須です。しかし、クリックしてもらえるような仕組みづくりも行わなければいけません。

 

特に、最後の一押しになるようなキャッチコピーは重要です。「限定」や「特典」「保証」などの言葉が入っていると、お得感を表現できます。「初回購入者限定!」や「●日間のトライアル保証は今だけ!」などの言葉を使用することで、今すぐ購入するべき理由を訴求できます。

 

売上につながるLPを作る4つのポイント

LPの基本的な構成について説明してきましたが、売上につながるLPには4つのポイントがあります。

 

売上につながるLPを作る4つのポイント

 

売上につなげるためには、ユーザーファーストで制作するだけでなく、ABテストなどを行ってLPの改善やブラッシュアップを行うことも必要です。それぞれのポイントについて、具体的に説明します。

 

メインで伝えたいことを最初に入れる

基本的な構成でも説明しましたが、LPはファーストビューが重要です。伝えたいことを最初に訴求できなければ、ユーザーが即離脱してしまう可能性もあります。

 

LPを閲覧しているユーザーは、自分が欲しい情報があるかどうかで判断します。しかし、ページ内のすべてをスクロールして読んでくれるわけではありません。そのため、ファーストビューには、メインで伝えたいことを入れるのがポイントです。

 

ユーザーファーストで作る

LPは、商品を宣伝するだけではコンバージョンにつながりません。ユーザーの目線に立ち、ユーザーが知りたい情報は何なのかを考えることが重要です。

 

ユーザーは商品を購入することで、何がもたらされるのかなどのベネフィットを求めています。ユーザーが欲しい情報を掲載することで、購入意欲を高めることができます。

 

見出しを見ただけでも伝えたいことが分かるようにする

前述しましたが、LPを最初から最後まで読んでくれるユーザーばかりではありません。基本的に欲しい情報のみを流し読みされる可能性が高いです。

 

流し読みされても内容が伝わるようにするには、見出しが重要です。見出しに伝えたい内容を端的に入れ込むことで、見出しのみを読んでも内容が伝わるLPの制作が可能です。

 

複数のLPを作成しABテストを行う

売上につながるLPを制作するには、ABテストも欠かせません。

 

ABテストとは、Webサイトやバナーなどを複数作成し、どちらの方がより効果的かを検証するテストです。LPも例外ではありません。ABテストを行うことでコンテンツ内容の精査やブラッシュアップを行い、より売上につながるLPを目指すことが可能です。

 

特に、LPは1ページで構成されています。短いLPと長いLPのどちらがコンバージョンにつながるのかは、場合によって異なります。効果的なLPを制作するためにも、ヒートマップツールなどを活用するのもおすすめです。

 

ワイヤーフレームの作り方とコツ

基本的なLPの構成や売上につながるLPのポイントがわかったところで、ここからは実際にLPを制作するためのワイヤーフレームの作り方を紹介します。

 

ワイヤーフレームとは、Webサイトなどのレイアウトを決める設計図です。どういったコンテンツをどのように表示するのかをまとめた資料のことを指します。

 

ワイヤーフレームは、自社でLPを制作する時も必要です。しかし、制作会社に依頼を考えている場合は、ワイヤーフレームを作るだけでも効率的に内容の共有が行えます。ここからは、LP用のワイヤーフレームの作り方とコツについて、解説していきます。

 

LPに掲載する要素を確定する

はじめに、LPに掲載する要素を確定することから始めましょう。基本的な構成などを参考にどういったコンテンツを掲載するかをまとめる必要があります。

 

要素を確定するのと同時に、LPを制作する目的を整理することもおすすめします。LPは、コンバージョンを意識して作る必要があります。つまり、目的から逆算して制作することが必要なのです。

 

LPを制作することで、何を達成したいのか、商品やサービスのどういった特徴を打ち出していきたいのかを整理するようにしてください。

 

レイアウトを決める

次に、レイアウトを決めます。サイトのレイアウトには、1カラムレイアウトや2カラムレイアウトなど、さまざまなレイアウトがあります。自分が作りたいLPのイメージに近いレイアウトを選定するのがおすすめです。

 

また、LPはパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなどの端末でも閲覧が可能です。端末ごとにレイアウトを変更するのか、レスポンシブ対応にするのかなどを事前に決めておくと制作時にスムーズです。

 

レイアウトに要素を当てはめる

レイアウトが決まったら、1番目の手順で確定した掲載要素を当てはめていきます。

 

ファーストビューとなるメインの部分には、一目で惹きつけられるようなインパクトのあるキャッチコピーや画像、CTAボタンの設置がおすすめです。

 

ファーストビューの下、ボディと呼ばれる中間部分には、商品やサービスの説明や口コミなどの体験談を記載します。詳細を知りたがっているユーザーのためにも、ファーストビューの補足となる情報を配置しましょう。

 

最後に、よくある質問やCTAボタンを配置して、ユーザーのアクションを促すようにしましょう。

 

ラフの作成

掲載要素やレイアウトが確定したら、ラフを作成します。ラフとは、Webサイトのイメージを伝える資料です。制作担当者との打ち合わせ時に、内容のすり合わせのために活用されます。

 

LPの制作を制作会社などに依頼する場合は、制作会社側で作成してくれる場合もあります。大まかなデザイン(使用する色やフォントなど)を記載することで、具体的なデザインに落とし込みやすくなります。

 

まとめ

LPは、ユーザーにどのような商品やサービスを提供できるのかを紹介し、実際に行動を起こしてもらう役割を持っています。

 

コンバージョン率を向上させるためには、ベネフィットを伝えることが重要です。商品を購入することで、何が叶うのかを訴求しなければいけません。

 

また、ユーザーの目線に立ち、ユーザーが行動を起こしたくなるようなLPの制作をすることが求められます。売上に直結させるためには、ABテストなどを行ってLPの改善をすることも必要です。

 

本記事では、基本的な構成や売れるLPのポイントを紹介しました。ポイントを押さえることで、成約率の高いLPの制作が可能です。制作時の参考にして、ぜひ効果的なLP制作に役立ててください。

 

 

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