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【2023年最新版】YouTube広告の種類と特徴、導入方法について

Time 2023年3月28日

 

 

企業の広報担当としてYouTube広告を検討しているものの、「どのような種類の広告があるかわからない」、「自社に適している広告を選べない」という悩みを抱えていませんか?

 

YouTube広告は大きく6種類に分かれており、もっともポピュラーなインストリーム広告から大々的な宣伝ができるマストヘッド広告など、それぞれに特徴があり、表示位置や課金方式が大きく異なります。

 

本記事では、それぞれのYouTube広告の特徴やメリットから具体的な出稿方法までを解説します。

 

YouTube広告を検討している、自社に合った出稿方法を見つけたいという方はぜひご覧ください。

 

YouTube広告の特徴と3つのメリット

01YouTube広告の3つのメリット

 

近年、YouTubeをはじめとした動画広告市場は急速に拡大しています。

 

株式会社サイバーエージェント(オンラインビデオ総研)とデジタルインファクトによりますと、2021年度の動画広告市場は4,205億円(前年比42.3%増)、2022年に5,497億円、2025年に1兆465億円に達するという推計が出ています。

 

02動画広告市場規模予測

画像引用:株式会社サイバーエージェントプレスリリース

 

本項では、動画広告市場におけるYouTube広告の特徴とYouTube広告の3つのメリットを解説します。

 

そもそもYouTube広告とは

YouTube広告とは文字通り、YouTube内で掲載できるさまざまな種類の動画形態の広告を指します。

 

従来のテキストや画像を用いた広告よりも、より多くの情報を伝えることができる動画広告は、YouTubeというプラットフォーム上でも広く利用されています。

 

老若男女さまざまなユーザーが利用するYouTubeでは、地域や年齢、視聴傾向などを元に、細かいセグメンテーションが可能なため、自社の見込み客に向けて積極的なアプローチが可能です。

 

そんなYouTube広告のメリットは大きく3つあります。

 

メリット①費用対効果が高い

YouTube広告には、費用対効果が高いというメリットがあります。

 

なぜなら、YouTube広告では大規模な視聴者層に精度の高いマーケティングができることにくわえ、広告ごとに課金方式が異なるため、予算に合わせた広告を出稿できるからです。

 

YouTubeの月間アクティブユーザー数は、20億人以上存在しており、その中でも日本人は、約2人に1人の6,500万人以上(2020年9月時点)が利用しています。

引用元: Insta Lab「日本・世界のSNSユーザー数まとめ

 

YouTubeはGoogleの傘下のため、広告を出稿する際にはGoogleが保有するビッグデータを用いることができ、企業の目的に合わせた精度の高いマーケティングが実現可能です。

 

また、YouTube広告はCPM(インプレッション1000回のあたりの費用)、CPC(1クリックあたりの費用)またはCPV(ビューあたりの費用)などの異なる課金方式があり、予算に合わせて種類を選択できます。

 

つまり、YouTube広告は、無駄な広告費がかかってしまう可能性を抑えつつ、大多数に向けて精度の高い広告を出稿できるため、費用対効果が高いといえます。

 

メリット②有音再生される可能性が高い

YouTube広告の2つ目のメリットは、有音再生される可能性が高いという点にあります。

 

動画の情報量は、テキストや画像に比べて圧倒的に大きく、1分間の動画は180万字に相当する情報量を伝えられるとされています。
※Forrester ResearchのJames McQuivey博士の研究結果より

 

莫大な情報を短い時間で伝えることができる動画は、「文字」、「映像」、「音声」で構成されており、音声は、視覚ではなく、聴覚にアプローチできるため、非常に重要な役割を担っています。

 

しかし、TwitterやFacebookなどのSNSでは、音がでない状態で利用しているユーザーが多いため、動画が持つすべての情報を伝えることができません。

 

その点YouTubeでは、音を出して動画を観ることが前提であることに加え、動画の前、中、後に広告を挿入可能なため、有音再生される可能性が高いでしょう。

 

「動画の持つ最大限の情報量を伝える」という点において、有音再生される可能性が高いことは大きなメリットです。

 

メリット③反応率の改善を図りやすい

YouTube広告には、出稿した広告に対して反応率の改善がしやすいというメリットがあります。

 

YouTubeでは出稿した広告に対して、下記のようにさまざまなインサイトデータが閲覧可能です。

 

  • 表示回数
  • 有料の視聴回数
  • オーガニック視聴回数
  • インタラクション数
  • エンゲージメント数
  • 視聴率
  • 動画再生時間の割合
  • 獲得アクション数
  • 視認性とアクティブビュー
  • ディスプレイ広告のインプレッション など

 

ある一定量のデータが蓄積されていれば、広告の配信中でもデータが閲覧できるため、「広告の目的に沿っているか」数字ベースで論理的に分析できます。

 

分析をもとに仮説を立て、効果検証を進めることができるため、反応率の改善がしやすいです。

 

YouTube広告6種類の特徴を解説

YouTube広告6種類の特徴

参考:https://support.google.com/youtube/answer/2375464?hl=ja

 

続いて、YouTube広告の種類について解説していきます。

 

YouTube広告では、大きく6種類の広告が出稿可能です。

 

  1. スキップ可能なインストリーム広告
  2. スキップ不可のインストリーム広告
  3. インフィード動画広告
  4. バンパー広告
  5. アウトストリーム広告
  6. マストヘッド広告

 

それぞれの特徴や課金方式などについてみていきましょう。

 

スキップ可能なインストリーム広告

画像引用:Google広告ヘルプ

 

特徴30秒以上の視聴にのみ課金されるため、
無駄な広告費用がかからない
課金方式CPV
出稿できる動画の長さ上限なし(公式推奨:3分未満)
掲載場所・YouTube動画
・GVP(Google Video Partners)
視聴回数レポートあり
リマーケティング可否可能

 

YouTubeの「TrueViewインストリーム広告」とは、動画の前、中、後に流れる広告を指し、スキップの可否によって2種類に分かれています。

 

スキップ可能なインストリーム広告では、広告が再生された5秒後に「広告をスキップ」というボタンが表示されるため、ユーザー側でスキップするか判断できます。

 

そのため、広告に興味を持ってくれたユーザーに深くアプローチが可能です。

 

また、30秒以上視聴されないと料金が発生しないため、動画をスキップされた場合には費用がかかりません。

 

無駄な広告費用がかからないため、費用を抑えたいという企業におすすめです。

 

スキップ不可のインストリーム広告

画像引用:Google広告ヘルプ

 

特徴CMのような広告形態
スキップ出来ないため、情報をすべて伝達可能
課金方式CPM
出稿できる動画の長さ最大15秒
掲載場所・YouTube動画
・GVP
視聴回数レポートなし
リマーケティング可否不可

 

TrueViewインストリーム広告のもう1つの種類が、スキップ不可なインストリーム広告です。

 

ユーザー側でスキップ操作を行えない仕組みになっているため、最大15秒の動画を最後まで視聴してもらえます。

 

テレビCMと同じような形で多くのユーザーに認知してもらえる可能性があります。

 

しかし、強制的に動画が再生されるため、認知度の拡大が期待できる一方、興味がなくてもスキップできず、ネガティブな印象を持たれてしまう可能性もあります。

 

インフィード動画広告

画像引用:Google広告ヘルプ

 

特徴検索と関連の高い広告を配信でき、
興味の高いユーザーにアプローチ可能
課金方式CPC
出稿できる動画の長さ上限なし
掲載場所・YouTubeホームフィード
・YouTube検索
視聴回数レポートあり
リマーケティング可否可能

 

インフィード広告は、関連動画の横に表示される動画広告です。

 

ユーザーが検索したキーワードに対して、関連度の高い広告が配信されるため、興味の高い見込み客に対してアプローチできます。

 

広告のサムネイルが表示され、クリックすると動画が再生され、同時に料金が発生します。

 

クリックされなければ費用が発生しないため、無駄な費用を抑えることが可能です。

 

また、視認性の高いサムネイルを作成することで、認知度の拡大も見込めるでしょう。

 

バンパー広告

画像引用:Google広告ヘルプ

 

特徴スキップできない+短い
認知度の拡大効果が期待できる
課金方式CPM
出稿できる動画の長さ6秒
掲載場所・YouTube動画
・GVP
視聴回数レポートなし
リマーケティング可否不可

 

バンパー広告は、インストリーム広告と同様に動画の前、中、後に挿入される広告です。

 

最長で6秒までの動画を配信可能で、ユーザーはスキップすることができません。

 

しかし、最長でも6秒であるため、スキップ不可のインストリーム広告に比べて、そこまでユーザーに不快感を与えずに宣伝可能です。

 

企業の認知度を拡大したいという場面に適しており、企業や宣伝する商品、サービスを表す、インパクトのある動画を作成できれば、大きな効果が期待できるでしょう。

 

アウトストリーム広告

画像引用:Google広告ヘルプ

 

特徴YouTube外からのアプローチが可能
モバイル・タブれにのみ表示
課金方式CPM ※回数のカウント方式に注意
出稿できる動画の長さ上限なし
掲載場所GVP
視聴回数レポートあり
リマーケティング可否可能

 

アウトストリーム広告は、YouTubeの動画外(アウト)に掲載される広告です。

 

GVPと呼ばれるGoogleとパートナー関係にあるSNSアプリやWebメディアの記事中に掲載されるため、YouTubeを利用していないユーザーにもアプローチできます。

 

モバイル、タブレットのみに掲載されることも特徴で、クリックされない限りミュート状態で動画が再生されます。

 

課金方式はCPMですが、視聴回数のカウント方式が特殊で、動画広告の50%以上が表示された状態で2秒間再生されると「1」カウントとなります。

 

YouTube内の動画とは異なり、興味がなければスクロールできるため、強制的に広告を見させることはできません。

 

しかし、裏を返せば関心の高いユーザーのみに広告を閲覧してもらうことが可能だということになります。

 

不特定多数の幅広い層にアプローチしたいという場合におすすめの広告です。

 

マストヘッド広告

画像引用:Google広告ヘルプ

 

特徴YouTubeのトップページに掲載されるため、
大々的なプロモーションが可能
課金方式・CPM
・日別単価
 
出稿できる動画の長さ30秒
掲載場所YouTubeホームフィードの上部
視聴回数レポートあり
リマーケティング可否

 

マストヘッド広告は、YouTubeのトップ画面で大々的に表示される広告です。

 

YouTubeを開いたほとんどのユーザーの目に入るため、新商品やサービスのリリース、キャンペーンの実施など、大規模に宣伝したいという場面に適しているでしょう。

 

課金方式はインプレッションに対するCPMもしくは、1日ごとの日別単価が用意されています。

 

いずれの場合でも、3日前までに動画を含めた申請を行う必要がありますので注意しましょう。

 

YouTube広告を出稿するまでの流れ

YouTube広告は、Google広告上で設定することで出稿できます。

 

そのため、YouTube広告を出すためには、Google広告に登録する必要があります。

 

出稿の事前準備として、「Google広告への登録」「広告の目的や目標設定」「動画制作」を行っておきましょう。

 

YouTube広告を出稿するまでの手順は下記の通りです。

 

  1. 新しいキャンペーンの作成・目標の選択
  2. キャンペーンタイプ・サブタイプの選択
  3. 入札戦略・予算・日程の設定
  4. 各種設定(セグメントなど)
  5. キーワードの設定
  6. 動画広告を作成・確認
  7. 入札単価を設定
  8. 審査・出稿完了

 

ひとつずつみていきましょう。

 

新しいキャンペーンの作成・目標の選択

事前準備が完了しましたら、Google広告にログインしましょう。

 

画面左からキャンペーンページに進み、「+」、「新しいキャンペーンを作成」をクリックします。

 

 

すると、8つの広告の目標が表示されるため、「ブランド認知度とリーチ」を選択しましょう。

 

 

選ぶ目標によって、それぞれ選択できる広告の形式が異なります。

 

キャンペーンのタイプ・サブタイプの選択

続いて、キャンペーンタイプ・サブタイプの選択をしていきます。

 

「ブランド認知度とリーチ」では、「ディスプレイ」、「動画」のいずれかを選択できますが、今回は「動画」を選択します。

 

するとサブタイプなどが表示されますので、「動画リーチキャンペーン」・「効率的なアプローチ」を選択しましょう。

 

 

 

入札戦略・予算・日程の設定

続いて、入札戦略や予算、日程の設定を行っていきます。

この時点で、キャンペーン名が決定できるため、いつどのような広告を出稿したのか判断できる名前をつけておくといいでしょう。

 

 

入札戦略では、「目標インプレッション単価」を選択します。

 

予算タイプでは「キャンペーンの合計」で予算が決まっていれば予算を入力します。

 

配信期間は、開始日と終了日をそれぞれ設定しましょう。

 

期間が決まっている場合でも開始日と終了日を柔軟に設定可能です。

 

各種設定(セグメントなど)

続いて、下記の細かい項目の設定を行っていきましょう。

 

  • ネットワーク
  • 地域
  • 言語
  • コンテンツの除外
  • 広告グループの作成
  • ユーザー属性
  • オーディエンスセグメント

 

広告を配信したい地域やターゲットの属性(年齢・性別・世帯年収・興味の高いジャンルなど)を広告の内容や目的に合わせて選択していきます。

 

ネットワークやコンテンツの除外など分からない部分に関しては、基本的にデフォルトの設定でも問題ありません。

 

キーワードの設定

続いては、キーワードの設定を行いましょう。

 

キーワードを設定することで、設定したキーワードを検索したユーザーに広告を表示できます。

 

興味の高いユーザーにアプローチするために、非常に重要なポイントとなりますので、広告のターゲットが検索しそうなキーワードを推測して設定しましょう。

 

 

「トピック」、「プレースメント」を設定すると、広告を配信するユーザーをさらに絞り込むことが可能です。

 

絞り込みを行うことで、高い効果が期待できますが、絞り込んだ分、該当しないユーザーには表示されなくなってしまうため、注意しましょう。

 

動画広告を作成・確認

 

広告として配信したい動画のURLを入力していきます。
※広告として利用する動画はYouTube上にアップロードしておく必要があります。

 

 

URLを入力するとプレビューが見ることができるため、どのように広告が表示されるのか確認しましょう。

 

確認して問題がなければ、下記の項目を設定していきます。

 

  • 最終ページURL
    広告をクリックした際の遷移先
  • 表示URL
    広告の下部に表示される広告主のページ
  • 行動を促すフレーズ
    広告の下に設置されるボタンで表示するフレーズ

 

 

入札単価を設定

入札単価とは、入札額の上限を指します。

 

YouTube広告では、同じタイミング、条件で出稿されている数多くの広告の中から、オークションで競り勝った広告が配信されます。

 

品質スコア・入札単価をもとにオークションが行われるため、品質スコアが高ければ、入札単価が低くても配信される可能性がありますが、同じスコアの競合がいた場合には、入札単価で勝てなければ広告を配信できません。

 

入札単価を高くすれば配信される可能性が高まりますが、余計な予算がかかる可能性もあるため、広告の配信後に表示回数などを分析し、適切な入札単価を定めていく必要があるでしょう。

 

 

審査・出稿完了

すべての設定が完了したら、キャンペーンの作成をクリックしましょう。

 

作成したキャンペーンが適切なものであるかどうかをGoogleが審査し、問題なければ出稿が完了します。

 

審査には時間がかかる場合もあり、出稿が完了した場合にはキャンペーンのステータスが「有効」と表示されますので確認しましょう。

 

 

 

まとめ

今回の記事では、YouTube広告の特徴とメリット、6種類の広告の特徴や出稿までの手順をお伝えしました。

 

YouTube広告はターゲットの詳細設定ができる上、動画市場との親和性が高い出稿方法です。ぜひ活用してみてください。

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