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コンテンツマーケティングとは? 定義や実施のメリットをわかりやすく解説

Time 2021年4月26日

 

広報やマーケティングの仕事に興味がある人ならば、コンテンツマーケティングという言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。使い方次第では、従来の広告よりも遥かに大きな効果が得られる可能性を秘めている、コンテンツマーケティング。その定義やメリットについて詳しく解説します。

 

 

コンテンツマーケティングってなに?

コンテンツ(contents)は「内容」や「中身」を意味する英単語で、IT業界をはじめビジネスにおいてよく使われる用語です。コンテンツマーケティングとは、ざっくり言うと「価値のある情報を使ったマーケティング」を意味します。

 

つまり、「ある特定のユーザーに対して、興味関心を惹くような価値のあるコンテンツを届けることで、ユーザーとより良い関係性を築くことを狙いとし、最終的には会社の利益に結びつくようなマーケティングのアプローチ」だと言えます。

 

従来の広告は「プッシュ型」、コンテンツマーケティングは「プル型」

よりわかりやすいように、これまで主流であった広告と、コンテンツマーケティングを比較してみましょう。

 

従来の広告、たとえば新聞や雑誌に載せる広告、テレビやラジオのCM、Webページのバナー広告などは、「プッシュ型広告」と呼ばれる手法です。企業側が伝えたいことをできるだけ多くの人に届けることを狙った、いわば「企業側から売り込むタイプ」の広告だと言えるでしょう。

 

一方、コンテンツマーケティングを含む「プル型広告」は、ユーザーが知りたいと思う情報を提供するコンテンツを作っておき、ユーザー側から情報を取りに来てもらう手法。ユーザーは自分が求めている情報が得られるコンテンツのファンになり、最終的にはそのコンテンツを運営している企業の製品やサービスの顧客になるという仕組みです。

 

コンテンツマーケティング:具体例

具体的なコンテンツマーケティングには、どのようなものがあるのでしょうか。いくつか例を挙げてみます。

 

・オウンドメディア(自社が運営するWebメディア)

・ブログ

・note

・SNS(Twitter、Facebook、Instagram、YouTubeなど)

 

この中で、もっともポピュラーなコンテンツマーケティングはオウンドメディアでしょう。

 

たとえば、ヘアケア関連の商品を扱っている企業であれば、美髪の秘密やヘアケアの悩みを解消するようなコンテンツを集めたオウンドメディアを運営することが、顧客獲得への第一歩です。

 

その中で、若い世代に向けてであれば、カラーリングの知識やダメージヘアの補修方法に関するコンテンツを。40代以降のエイジングケアに興味がある層に対しては、白髪対策や髪の老化によるトラブル対策のコンテンツといった具合に、狙っているターゲットに合った記事を展開します。

 

ここまで準備したら、あとはユーザーがオウンドメディアを見つけてくれるのを待ちます。この点が「プル型」と言われる所以です。Googleなどから検索したり、SNSをきっかけにオウンドメディアに流入してきたりするユーザー=自分から情報を取りに来るユーザーを期待します。

 

一度訪問してくれたユーザーが、自分にとって有益な情報を得られるメディアだと判断すれば、その後も訪問してくれるでしょう。最終的に、その企業が扱っているヘアケア商品を購入……というのがコンテンツマーケティングの理想的な流れです。

 

なぜコンテンツマーケティングが受けているの?

コンテンツマーケティングの全体像が掴めたところで、続いてはなぜコンテンツマーケティングが受けているのかを考えてみましょう。

 

コンテンツマーケティングのメリット

コンテンツマーケティングのメリットは、大きくわけて次の3つです。

 

(1)広告っぽさがないので、ユーザーに嫌われにくい

コンテンツマーケティングの一番のメリットは、いわゆる「広告」っぽさが希薄である点。特にオウンドメディア内で提供する記事内では、直接的な商品の紹介を盛り込まないケースが多く、一見すると広告の一種だとはわかりません。

 

広告であるとわかった瞬間、嫌悪感を抱くユーザーが多い中で、プラスに受け入れられやすい手法であると言えます。

 

(2)良質のコンテンツを蓄積することで、長期的に活用できる財産になる

コンテンツマーケティングでは、コンテンツをストックしていくことができます。そのため、ユーザーにとって有益なコンテンツを量産し、蓄積していけば、その分メディアとしての信頼度も増し、公開をやめない限り半永久的に活用できる大きな財産となります。

 

(3)ユーザーとのコミュニケーションがとりやすい

従来のプッシュ型広告は企業→ユーザーの一方通行でしたが、コンテンツマーケティングの場合は企業とユーザーの双方向でコミュニケーションがはかれます。コメント欄などでやり取りができるのは、これまでの広告にはなかった魅力的な点です。

 

加えて、TwitterやInstagramなどSNSとの相性が非常に良いこともメリットのひとつ。

 

ユーザーが良いと思った記事は、SNSでシェアされたり、リツイートなどでどんどん拡散されたりしていきます。そうなれば、しめたもの。企業側の手を離れ、ユーザーからユーザーへとコンテンツが認知拡大されていくのです。

 

コンテンツマーケティングの注意点

良いことばかりのように見えるコンテンツマーケティングですが、いくつか注意点もあります。

 

(1)すぐに効果が出にくい

コンテンツマーケティングは、比較的低予算で運営できるため、多くの企業が参入してきています。しかしながら、どれだけ力を入れてオウンドメディアやブログを運営しても、そのコンテンツにユーザーが訪れるまでにはある程度の時間が必要です。

 

そのため、我慢ができずに運営をストップしてしまったり、コンテンツの更新が滞ってしまったりするケースも少なくありません。それではもったいないですよね。

 

Googleに記事が認識されて、上位に上がってくるまでには数週間から数ヶ月かかります。一朝一夕では効果が出ない点は、あらかじめ理解しておきましょう。

 

(2)質の良いコンテンツを作ることが重要

コンテンツマーケティングの成功、つまり最終的に顧客を獲得できるか否かは、コンテンツの質が大きく左右します。いかにユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供できるかがカギです。

 

社内で制作することが難しい場合は、外部のライターやデザイナーに発注するなどして、コンテンツの質を下げないよう意識すると良いでしょう。

 

(3)ユーザーの特性を見誤らない

いくら質の良い記事を蓄積していったとしても、狙っているユーザーに届けられなくては意味がありません。そのためには、自社の商品を買ってほしい理想の顧客像(=ペルソナ)を描いておくことが重要です。

 

一般的に人気がありそうなコンテンツを量産して、幅広い層のユーザーを狙うこともひとつの手です。けれども、ペルソナにもっとも響くよう狙いを定めたコンテンツを蓄積していくことで、そのオウンドメディア自体の方針が定まり、結果的に自社製品やサービスの売上増につながることが期待できるでしょう。

 

 

コンテンツマーケティング最大の目的は「ファン」を作ること

ここまでコンテンツマーケティングについてお伝えしてきましたが、コンテンツマーケティングをおこなう最大の目的は「ファンを作ること」です。

 

ファンとは、企業やブランドが大切にしている価値を理解し、支持してくれる存在。そのため、ユーザーから共感され、愛され、信頼されるコンテンツを提供することでファンが生まれ、長期的に企業自体を支持してくれる顧客へとつながっていきます。

 

 

まとめ

コンテンツマーケティングをうまく活用すれば、これまでよりも低予算で収益をあげることも夢ではありません。ただし、より効果の高い戦略を練り、時代のニーズや狙ったユーザーの動向を読みながら、コンテンツ運営に反映していくセンスと技術、そして忍耐力が必要です。

 

コンテンツマーケティングのメリットを最大限に利用して、これまでよりも一歩踏み出した販売戦略にトライしてみてはいかがでしょうか?