ノウハウ
【初心者向け】自分でできるSEO対策!無料で今すぐできるやり方ガイド
2023年5月20日
Webサイトの訪問者数を増やすために、SEO対策を行うことは必要な作業のひとつです。
しかし、「SEO対策」と聞くと難しそうなイメージを持つ方がほとんどなのではないでしょうか?専門用語も多く、ツールの導入やデータ分析をしなければいけないため、対策をしたくても躊躇してしまう方も多いと思います。
SEO対策に慣れていない場合は、細かな設定を制作会社などのプロにお任せするのが確実でしょう。しかし、実は初心者でもできるSEO対策もあるのです。自分でSEO対策をすることで「ユーザーがどのような情報を求めているのか」、「検索エンジンはどのような仕組みなのか」が理解できます。
本記事では、SEO対策を自分で行うメリットや、初心者でもできるSEO対策についてくわしく解説します。導入をおすすめするSEO対策ツールについてもまとめていますので、参考にしてください。
目次
SEO対策とは?
「SEO対策」とは、 Search Engine Optimizationの略称です。日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれています。
Yahoo!やGoogleなど、検索エンジンで調べたい情報に関するキーワードを検索すると、さまざまなWebサイトが検索結果として表示されます。SEO対策とは、検索結果のページ上位にWebサイトを表示させるように対策することを指します。
上位に表示させるためには、検索エンジンの仕組みを理解したり、ユーザーの検索意図を把握してWebサイト上に記載するなどの作業を行う必要があります。
SEO対策をするメリット
自分でSEO対策を行うと、コストの削減や集客力のアップが期待できます。
また、自分で対策をすることで、知識や経験などのノウハウも身につきます。ここからは、SEO対策を行うことで、どういったメリットがあるかを紹介します。
コストの削減ができる
前述しましたが、しっかりとSEO対策をするなら、制作会社などのプロにお任せするのがいいでしょう。SEO対策に慣れているため、細かな設定をしてくれるだけでなく、データの分析や改善プランの提案をしてくれます。
しかし、すべてお任せできる分、費用などのコストはかかってしまいます。
反対に、自分でSEO対策をすることでコストの削減ができます。また、上位表示されることで、Web広告などの広告宣伝費も削減できる可能性があります。そのため、デザインなど他の外注費用に予算を回すことが可能です。
コスト面以外でも、メリットはあります。自分で対策することにより、知識や経験などが身についたり、知見を深めることにもつながります。失敗しても、外注する際に的確な指示が出せるようになる場合もありますので、一度自分でできる範囲を広げてみるのもいいでしょう。
上位表示されることで集客力アップ
検索結果の上位表示に成功すると、ターゲット層のお客様にコストをかけずに自社Webサイトへのアクセスを促すことができます。これにより、集客力の向上が期待できます。
さらに、上位表示によって自社商品やサービスのブランド力向上、認知度のアップなども見込めます。上位表示は集客だけでなく、ブランド力の向上などにも効果的です。
今すぐできるSEO対策6つのステップ
初心者でも、今すぐできるSEO対策があります。ここからは6つのステップで各対策について説明していきます。
ユーザーの検索意図を考える
記事などの作成をする前に、まずはユーザーの検索意図を考えることが必要です。検索ユーザーについて具体的にイメージできれば、自然とどのような情報を求めて検索しているのかが分かってきます。
具体的には、以下のような情報を想定してターゲット層の設定をしてみましょう。
- 性別、年齢、職業、住所、趣味・嗜好などのペルソナ情報
- 検索した理由
- ユーザーが知りたい情報
- サジェストワードなどからユーザーのニーズを把握する
また、ユーザーの検索意図を把握するために、どういったキーワードで検索したのか、直接お客様にヒアリングするのも方法のひとつです。複数のお客様にヒアリングすることで、キーワードの方向性などが見えてくる場合もあります。
対策キーワードの選定
ユーザーの検索意図や人物像のイメージができたら、実際にどのようなキーワードで検索を行っているのか、対策キーワードの選定をしてみましょう。
対策キーワードの選定方法は、以下の手順で行います。
- ユーザーの悩みや課題から、検索ワードを書き出す
- Googleキーワードプランナーを活用して、検索ボリュームを確認する
- 対策キーワードを決定する
ユーザーの悩みや課題から、検索ワードを書き出します。次に、想定した検索キーワードがどのくらい使われているのかを、Googleキーワードプランナーを活用して調査します。
Googleキーワードプランナーでは、月間にどのくらい検索されているのかなど「検索ボリューム」について調べられます。
ちなみに「検索ボリュームが大きい」というのは、多くのユーザーが検索しているということです。そのため、上位表示ができれば多くの流入が見込めますが、競合サイトも対策しているため難易度が高まります。
Googleキーワードプランナーでキーワードの調査を行い、実際に対策するキーワードを決めていきましょう。
ユーザーの問題解決につながるようなコンテンツの作成
ユーザーは、悩みや課題などの問題を解決するために、検索している場合が多いです。そのため、検索したユーザーの問題が解決するようなコンテンツの作成が必要です。
前のステップで選定したキーワードから、ユーザーがどのような情報を求めているのかを考えてコンテンツを作成しましょう。
また、Webサイトに訪れたくなるように、魅力的な見出しを設定するのも大切です。見出しを作成しておくことで、コンテンツの構成が明らかになります。そのため、見出しから興味を持ってコンテンツを閲覧してもらえる可能性が高まります。
ちなみに、効果的な見出しを作るコツは、以下の3点です。
- 一目で記事の内容がわかるような見出しを設定する
- メインキーワードや関連キーワードを見出しに入れ込む
- ユーザーの興味を刺激するような見出しにする
キーワードを入れ込むなどの対策も必要ですが、SEO対策だけでなく、ユーザーに刺さるような言葉を使用することも忘れないようにしましょう。
分かりやすく読みやすい文章のライティング
コンテンツの内容や見出しの作成ができたら、本文のライティングを行いましょう。
ライティングをする際は、ターゲットになるユーザーを意識しながら文章を書くことをおすすめします。なぜなら、対象となるターゲットが読みやすいように配慮して文章を書くことが重要だからです。
また、読者の離脱を防ぐためにも、分かりやすく読みやすい文章を心がけることは大切です。読みやすい文章を書くコツとしては、以下の3つのポイントがあります。
- 一文が長すぎないように気をつける
- 「〜です。」などの文末の言葉が、続きすぎないようにする
- 全体的に文章のリズムが悪くならないように意識する
ターゲットになるユーザーがWebサイトを閲覧した際に、満足度が高いコンテンツになるよう、ライティングにも注力しましょう。
タグ設定に気をつけて記事を公開
記事が完成したら、次はタグの設定が必要です。ちなみに、タグとは文章の内容などの情報を伝えるためのコードです。
検索ブラウザは、上位表示するWebサイトの順番を検索キーワードとの関連性などを基準に決定しています。そのため、どういった内容を扱っているのか伝えるためにも、タグを設定することが必要になるのです。
基本的なタグには、大きく3つの種類があります。タグごとに設定を行い、検索ブラウザ側からも分かりやすい記事を公開するようにしましょう。
タグ名 | タグの特徴 | 対策方法 |
titleタグ | 記事のタイトル | ●対策キーワードを入れ込む ●30文字以内に設定する |
metaタグ | Webページの説明をするタグ | ●対策キーワードを入れ込む ●meta descriptionタグでは、120文字程度で記事の内容を分かりやすく要約する |
hタグ | 見出しを表示するタグ | ●タグの順番を守る(h1→h2→h3) |
継続的な改善を行う
記事が完成しても、リライトなどを行って継続的に改善をすることが必要です。ユーザーに最新で正しい情報を伝えるためにも、定期的に見直さなければいけません。作成した記事が上位から何番目に表示されているのかを、常に確認するようにしましょう。
また、リライトを行う場合は、競合の記事を意識したり、オリジナル性の高いコンテンツにブラッシュアップするよう心がけることが必要です。コンテンツの磨き上げが、SEO評価の向上にもつながります。
SEO対策をする際に注意したいポイント
SEO対策の方法を6つのステップに分けて解説しましたが、対策をする際に注意したいポイントがあります。以下に注意してSEO対策を行うようにしてください。
Googleガイドラインを理解しておく
Googleのガイドラインを理解しておくことは、SEO対策を成功させるために重要です。なぜなら、ガイドラインに沿っていないサイトは、残念ながら評価されにくいからです。Googleが、どういった方針で検索上位を設定しているかを理解することで、行うべき対策が分かります。
しかし、Googleガイドラインは比較的頻繁に更新されます。定期的に読み直し、SEO対策をするようにしましょう。
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参考:Google検索セントラル「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」
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結果が出るまで時間がかかる
SEO対策をしてから、結果が出るまではかなりの時間がかかります。Googleのガイドラインにも記載されているように、通常4カ月〜1年の期間が必要です。また、SEO対策を行っても上位表示される保証はありません。必ずしも上位に表示されるわけではないので、根気強く対策と改善を行うことが求められます。
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引用:Google検索セントラル「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」
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内部対策と外部対策を行う
SEOの対策には、内部対策と外部対策があります。SEO対策を行うためには、内部対策と外部対策のどちらの対策も重要になります。
ちなみに、内部対策とは、自社のWebサイト内で設定する対策のことです。具体的には、画像の選定や記事の作成などを指します。反対に、外部対策とは自社のWebサイト外で行うSEO対策のことです。具体的には、インデックス対策や被リンク対策が挙げられます。
- インデックス対策/Webサイトが検索エンジンのデータベースに登録されること
- 被リンク対策/他のWebサイトからもリンクされること
内部対策と外部対策は、それぞれ役割が異なります。そのため、両方の対策を行うことで、パフォーマンスの最大化を狙うことができます。
しかし、基本的に良質なコンテンツを作成することが必要ですので、内部対策ができてから外部対策を行うことをおすすめします。
YMYL領域は成果を出すのが難しい
YMYL領域とは、YourMoneyYourLifeの略です。医療や金融、法律関係など、人生の中でも重要な局面で影響を与えるような危険性を持つジャンルのことを指します。
YMYLに該当するジャンルは、命などに関わる場合もあるため、信頼性や正確性が求められます。不確かな情報では評価されないため、裏付けとなる情報の記載などが必要です。Gogleが求めている品質をクリアしなければいけないので、成果を出すことが難しい領域です。
ちなみに、日本語版はありませんが、Googleが公表した検索品質評価のガイドラインに詳細が記載されています。YMYL領域を扱う場合は、ガイドラインを一度確認することをおすすめします。
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参考:Googele「General Guidelines 」
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即導入したい!おすすめのSEO対策ツール
ここからは、おすすめのSEO対策ツールを紹介します。検索ボリュームを調べられるだけではなく、SEO対策を行った後の分析に役立つツールもあります。PDCAサイクルを回すためにも、さまざまなツールをうまく活用して効果的なSEO対策を行ってください。
Google Search Console
Google Search Consoleとは、流入キーワードが調べられるツールです。検索キーワードの状況が把握できるので、どういった検索ワードから流入しているのかを知ることができます。表示回数やクリック率、掲載順位などの分析も可能です。
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公式サイト:Google Search Console
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Google Analytics
Google Analyticsは、Webサイトに訪問したユーザーの分析が可能なツールです。ユーザーの属性やサイト内での行動なども把握できるのが特徴です。また、何人のユーザーがサイトを訪問しているのかなど、リアルタイムで利用状況が分かります。
Google Analyticsは、ユーザーがどこから流入し、どのような行動をとったかがデータ化されます。そのため、SEO対策を行う際には必ず活用したいツールのひとつです。
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公式サイト:Analytics Tools & Solutions for Your Business – Google Analytics
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Ahrefs
Ahrefsは、Ahrefs Pte.Ltdが開発・提供をしているSEO分析ツールです。月額$99からと有料のサービスではありますが、競合サイトのデータ分析ができます。また、SNSなどのソーシャルメディアで話題に上がった情報の調査も可能です。競合調査を強化したい場合におすすめしたいツールです。
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公式サイト:Ahrefs
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GRC
GRCとは、検索順位に特化したチェックツールです。Googleだけでなく、Yahoo!やBingなどの検索エンジンの掲載順位を確認できます。ボタンひとつで検索キーワードの順位を調査できるため、操作性は非常にシンプルです。グラフでの表示も簡単にできるため、視覚的に分析することが可能です。
無料版でも十分に活用できますが、利用できる項目数に制限があります。そのため、場合によっては有料版の契約が必要です。
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公式サイト:検索順位チェックツールGRC
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Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーとは、キーワード調査などができるGoogle公式のツールです。検索ボリュームの調査や広告掲載するための入札単価の確認ができます。広告運用時にも活用できる機能が搭載されていますが、SEO対策にも役立ちます。
特に、対策キーワードを選定する際に使用するのがおすすめです。キーワードごとに月間検索数などを調査できます。検索数の推移などを分析して、コンテンツ制作に活かすことも可能です。
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公式サイト:キーワード プランナーで最適なキーワード選択 – Google 広告
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まとめ
SEO対策は難しいイメージがありますが、ユーザーの検索意図を把握したり、キーワードの選定を行うことで初心者でも簡単に対策を行うことができます。しかし、SEO対策は結果が出るまで時間がかかります。一度対策をして終わりではなく、データを分析して記事のリライトを行ったりと、PDCAサイクルを回すことが重要です。
また、SEO対策用にさまざまなツールも開発されています。うまく活用することで、効果的なSEO対策が可能です。
ちなみに、「Google Search Console」や「Google Analytics」の基本的な使い方については、別の記事でも解説しています。
本記事では深く説明できなかったSEO対策についても関連記事がございますので、合わせてご覧ください。
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関連記事:【2022年10月更新】Google Search Console(サーチコンソール)とは?基本の使い方や登録方法をご紹介!
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関連記事:【2022年10月更新/GA4対応】GA初心者必見!Google Analyticsの基本的な使い方と設定方法
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関連記事:Googleが推奨するSEO対策とは?ガイドラインと自社サイトで押さえておきたい5つのポイントを解説
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