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【2022年11月調査】インスタを見るのは21時台が最も多い!未就学児ママのInstagram利用状況アンケート

Time 2023年1月8日

【2022年11月調査】インスタを見るのは21時台が最も多い!未就学児ママのInstagram利用状況アンケート

 

マムズラボでは、25歳~44歳の未就学児ママを対象に、Instagramの利用状況に関するアンケートを実施しました。このアンケート結果をもとに、最新のInstagramの実態について解説します。

 

Instagramは、女性を中心に幅広い層に利用されています。写真や動画を使用した投稿のため、情報が伝わりやすく、購買につながりやすいSNSといえます。マーケティングツールとして、Instagramに注目する企業も多いのではないでしょうか。

 

今回の記事では、25歳〜44歳の未就学児ママ230人を対象に実施したInstagramの利用調査の結果を記事にまとめました。子育て世代や主婦をターゲットとした事業や商品を手掛ける企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

日本におけるInstagramの利用状況

当社にて実施したアンケートの結果を説明する前に、日本におけるInstagramの利用状況を把握しましょう。まず「LINE」「Twitter」「Facebook」などの主要なSNSとのデータを比較します。

 

総務省の調査によると、各SNSの利用率(年代別)は以下の通りです。

 

日本におけるInstagramの利用状況

画像引用:総務省 情報通信政策研究所「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書

 

他のSNSと比較して、Instagramは「10代や20代の利用率が70%以上」と高い傾向にあります。30代や40代では50%以上、50代では38.7%の利用率があり、幅広い年代の方に利用されています。また、女性の利用率が高いこともInstagramの特徴のひとつです。

 

次に以下のグラフで、SNSの利用率の推移を確認しましょう。

 

日本におけるInstagramの利用状況

画像引用:総務省 情報通信政策研究所「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書

 

Instagramは2010年(平成22年)にリリースされましたが、当時は日本であまり利用されていませんでした。日本でInstagramの利用が本格的に開始したのは、日本語対応版がリリースされた2014年(平成26年)です。

 

2015年(平成27年)から徐々に利用者が増加し、「インスタ映え」という言葉の流行と共に、急速に人気のSNSへと発達しました。

 

現在でも、Instagramの利用者が増加し続け、令和3年ではTwitterの利用率を上回っています。他のSNSと比較して、利用率の伸びが大きいため、今後もInstagramの利用者が増加するでしょう。

 

25歳~44歳の未就学児ママを対象に、Instagram利用状況に関するアンケートを実施

今回マムズラボでは、25歳〜44歳の未就学児ママ230人を対象に、Instagramに関するアンケート調査を実施しました(調査期間:2022年11月16日~11月23日、調査方法:Webアンケート)。調査した項目は以下の8つです。

 

    1. Instagramの利用状況
    2. Instagramの利用頻度
    3. Instagramを利用する目的
    4. Instagramで最もよく見ている場所
    5. Instagramの利用時間帯
    6. Instagramを利用する1回あたりの平均時間
    7. Instagramの投稿頻度
    8. Instagramの利用シーン

 

上記のような属性の方々をターゲットとした事業や商品を展開する企業の方は、ぜひこのアンケートの結果を参考に、Instagramの運用やマーケティング施策の検討に役立ててください。

 

未就学児ママのInstagram利用率は94.3%

25歳〜44歳の未就学児ママの94.3%が「Instagramを使用する」と回答しました。一方「Instagramを使用しない」と回答した方は、全体の5.7%ときわめて少ない結果となりました。

 

未就学児ママのInstagram利用率は94.3%

 

次に、年代別のInstagram利用率を確認しましょう。

 

未就学児ママのInstagram利用率は94.3%

 

特に20代・30代において、利用率が高くなっています。40歳〜44歳の年代でも大半の方が利用していますが、他の年代と比較すると利用率は若干低めに出ています。

 

9割以上の未就学児ママが、1日に1回以上Instagramにアクセス

 

9割以上の未就学児ママが、1日に1回以上Instagramにアクセス

 

Instagramの利用頻度が「1日に数回」の方は73.7%、「1日に1回」の方は17.1%いました。合わせて90.8%が、1日に1回以上はInstagramにアクセスしていることになります。

 

この利用頻度について、さらに年代別でも見ていきましょう。

 

9割以上の未就学児ママが、1日に1回以上Instagramにアクセス

 

年代別のデータを見ると、特に25歳~29歳において、「1日に数回」利用している割合が突出しています。また、30歳〜34歳の方でも、Instagramを「1日に数回」や「1日に1回」利用する割合が多くなっています。つまり、若年層の方ほど活発にInstagramを利用しています。

 

Instagramを閲覧する目的は、1位「暇つぶし」、2位「趣味に関する情報収集」、3位「家事・育児に関する情報収集」

以下のグラフで、「Instagramを閲覧する目的」を確認しましょう。

 

Instagramを閲覧する目的は、1位「暇つぶし」、2位「趣味に関する情報収集」、3位「家事・育児に関する情報収集」

 

もっとも多かったのが「暇つぶし」で57.6%、次いで「趣味に関する情報収集」が57.1%、「家事・育児に関する情報収集」が53.5%で続いています。

 

このInstagramを閲覧する目的について、年代別に回答を整理すると、いくつかの特徴が出てきます。

 

Instagramを閲覧する目的は、1位「暇つぶし」、2位「趣味に関する情報収集」、3位「家事・育児に関する情報収集」

 

25歳〜29歳の方では、「暇つぶし」に次いで「友人などへの報告や近況確認」が多くなっています。

 

一方、30歳~34歳では「家事・育児に関する情報収集」がもっとも多く、次いで「趣味・仕事に関する情報収集」となっています。35歳~39歳でも、「暇つぶし」に次いでこのふたつがランクインしています。40歳~44歳でも、同様の傾向が見られます。

 

つまり、年齢の高さに比例して「情報収集」を目的にする人が多い傾向にあります。

 

以上のことから、未就学児のいる30歳以上の女性をターゲットにInstagramを使ったマーケティングを行う場合、「趣味」や「家事・育児」に関する情報をメインに投稿するのが有効と考えられます。

 

Instagramで最もよく見るのは「ストーリーズ」

Instagramにはさまざまな機能がありますが、主な機能は以下の5つです。

 

  • ストーリーズ:リアルタイム情報の投稿ができる機能、24時間で投稿が自動消去される
  • フィード:写真や動画を活用した通常の投稿ができる機能
  • リール:最大90秒のショート動画を投稿できる機能、フォローに関係なく表示されるため拡散力が高い
  • 発見タブ:ユーザーの興味や関心を元に、おすすめの投稿が表示される機能
  • ショップタブ:ユーザーの興味や関心を元に、おすすめの商品が表示される機能

 

上記のうち、最もよく利用されている機能についても調査しました。調査結果は、以下のグラフの通りです。

 

Instagramで最もよく見るのは「ストーリーズ」

 

52.1%の方が「ストーリーズ」、30.9%の方が「フィード」を利用しています。ショップタグを利用する方は1%とまだ非常に少ないようです。

 

以下のグラフで、年代別にInstagramの機能の利用状況を説明します。

 

Instagramで最もよく見るのは「ストーリーズ」

 

若年層の方ほど「ストーリーズ」を閲覧する傾向があります。そのため、25歳〜34歳にアプローチする場合、通常の投稿であるフィードよりもストーリーズを積極的に活用すべきです。

 

年齢の高さに比例して「フィード」を利用する方が多くなります。対象とする年齢層に合わせて、ストーリーズとフィード投稿を使い分けましょう。

 

未就学児ママがInstagramを見るのは21時台がもっとも多い

Instagramの利用時間帯を調査した結果は、以下のグラフの通りです。

 

未就学児ママがInstagramを見るのは21時台がもっとも多い

 

Instagramの利用時間帯は、20時〜22時ごろに最も多くなります。昼休みの時間帯である12時台も多くなるようです。

 

年代別のInstagramの利用時間帯の違いは、以下のグラフの通りです。

 

未就学児ママがInstagramを見るのは21時台がもっとも多い

 

特に25歳〜34歳は、19時台〜22時台や12時〜13時台に利用する方が多いです。一方、35歳〜44歳は、深夜帯(0〜6時)の利用率が高いと読み取れます。

 

上記を参考に、年齢に合わせてInstagramに投稿する時間帯を調整しましょう。

 

Instagramを見るのは、1回あたり15分未満が約8割

 

Instagramを見るのは、1回あたり15分未満が約8割

 

1回あたりの平均時間が「5分未満」もしくは「5〜15分」の方が大半でした。短時間でInstagramを利用する方が多いため、「家事や育児、仕事の合間に、休憩としてInstagramを利用している」と考えられます。

 

もう少し詳しくInstagramの利用状況を知るために、以下のグラフで年代別の「1回あたりの平均利用時間」を確認してください。

 

Instagramを見るのは、1回あたり15分未満が約8割

 

若年層では、平均時間が「5〜15分」の方の割合が最も多いです。主に、「暇つぶしやコミュニケーションの目的で利用しているため、平均時間が長い」と考えられます。[

 

一方、35歳〜39歳では「5分未満」の方の割合が最も多く、15分を超える方の割合はやや少なめです。利用時間の少ない35歳〜39歳の層にアプローチする場合、閲覧されない可能性が高いため、投稿する時間帯や内容をよく考える必要があります。

 

Instagramの投稿は、約半数が「ほぼ利用しない」

 

Instagramの投稿は、約半数が「ほぼ利用しない」

 

全年代では、投稿機能を「ほぼ利用しない」方が47.0%と最も多く、「1ヶ月に1回」投稿する方が15.2%と、2番目に多い結果が出ました。調査対象である「未就学児のいる25歳〜44歳の女性は、Instagramであまり投稿をしない」と読み取れます。

 

以下のグラフで、年代別のInstagramの投稿頻度を確認しましょう。

 

Instagramの投稿は、約半数が「ほぼ利用しない」

 

どの年代でも、Instagramの投稿を「ほぼ利用しない」方が最も多いです。また、年齢の高さに比例して、投稿頻度が少なくなる傾向にあります。

 

Instagramの利用シーン

以下のグラフで、Instagramの利用シーンを確認しましょう。

 

Instagramの利用シーン

 

「家でゆっくりしている時」「子供の就寝後」「就寝する前」の順に、Instagramを利用する方が多いという結果が出ました。「一息ついたタイミングや余裕のあるタイミングで、Instagramを利用している」と読み取れます。

 

次に、年代別のInstagramの利用シーンを確認しましょう。

 

Instagramの利用シーン

 

若年層の方ほど、「朝起きた後」「家でゆっくりしている時」に利用する方が多い傾向にあります。

若年層をターゲットにする場合は、利用率の高い時間帯だけでなく、起床後の時間帯にも投稿を行いましょう。

 

未就学児ママのInstagram利用状況まとめ

これまで説明してきた25歳〜44歳の未就学児ママのInstagram利用状況を、かんたんにまとめてみましょう。

 

 

上記は未就学児ママ全体についての傾向となりますが、年代別では以下のような特徴もわかります。

 

25歳~34歳の層はInstagramの利用頻度も多く、「友人の近況確認」や「コミュニケーションツール」を目的に利用しています。主にはストーリーズを閲覧するため、若年層に対するアプローチではストーリーズを積極的に活用してください。

 

一方、35歳〜39歳の層は、主に「情報収集」を目的として利用しています。特にフィードの閲覧が多く、深夜帯(0〜6時)の利用率が高い傾向にあります。この年齢層をターゲットにする場合、「家事」「育児」「趣味」の情報発信が必要と考えられます。

 

まとめ

調査結果から、未就学児ママのInstagram利用傾向の詳細と、その中でも年齢層によってInstagramを利用する「時間帯」「タイミング」「視聴箇所」が少し異なることがおわかりかと思います。

 

Instagramの運用では、投稿する内容だけでなく「投稿する時間帯」「頻度」「ストーリーズとフィード、どちらを利用するか」などをよく考えたうえで施策を実施することをおすすめします。