ノウハウ

TikTokのビジネスモデルとは?収益化や分析方法を解説!

Time 2023年5月2日

 

TikTokが日本でリリースされてから、2023年夏で丸6年が経とうとしています。

 

昨今のSNS市場においては、YouTubeやTwitterでの情報発信を通した広告収益が、当たり前の収益化モデルとして浸透しています。

 

そこで気になるのが、TikTokでの収益化についてです。

 

この記事を見ている方の中には、TikTokにおいてどのように収益化を行っていけばよいか、悩まれている方も多いと思います。

 

今回の記事では、TikTokにおける収益化の方法や条件、仕組み、また収益化において意識すべきポイントを解説します。

 

最後に、アメリカで先行導入された新機能の「TikTok Pulse」についてもあわせて解説します。ぜひ参考にしてください。

 

TikTokで収益化する方法とは?

TikTokを通して収益化を目指す場合、どこから収益を得るか?を整理すると理解が深まります。

 

収益は主に企業かユーザーから得ることができますが、企業からは「案件収入」「アフィリエイト収入」「自コンテンツ販売による収入」の3つの手段で収益を得ることが可能です。

 

また、ユーザーからは「投げ銭(ギフティング)」を通して収益化が可能です。

 

TikTokで収益化する方法について

 

現状、TikTokはYouTubeと違い、広告収入で収益化できません。よって「企業」や「ユーザー」などから収益化する仕組みを、自分自身で整えていく必要があります。

 

次の章では、その具体的な4つの収益化方法について説明します。

 

TikTokで収益化する4つのビジネスモデル

TikTokでは主に4つのビジネスモデルで収益化が可能です。本章では、4つの具体的な収益化方法について解説していきます。

 

  • 投げ銭(ギフティング)
  • 企業案件の獲得
  • アフィリエイトの活用
  • コンテンツ販売

 

投げ銭(ギフティング)

TikTokでは2021年3月から投げ銭機能が導入されました。Live配信中に視聴ユーザーから投げ銭を受け取れる仕組みで、日本人ユーザーだけではなく、海外ユーザーからも受けとることができます。

 

また、ユーザーはバーチャルコインを2円から37,000円の範囲で購入することで、ライブ配信者に投げ銭を送ることが可能です。

 

利用条件は20歳以上ですが、初心者ユーザーでも収益化がしやすい収益化モデルです。

 

企業案件の獲得

企業からの商品PRや、コラボレーションなどの形で収益化もできます。依頼元の企業にもよりますが、一定以上のフォロワー数が案件依頼の指標となるため、少々難易度が高い収益化モデルとなります。

 

ただし、企業から直接依頼を受けるため、TikTok側に手数料を抜かれることはありません。

 

数万〜数十万以上のフォロワーを抱える配信者にとっては、非常におすすめの収益化モデルです。

 

アフィリエイトの活用

TikTokのプロフィール欄には、URLやテキストを自由に掲載できます。この欄を利用して、アフィリエイトで収益化することも可能です。

 

具体的には、プロフィール欄にアフィリエイトリンクを貼り、ブログや商品ページなどの別サイトへ遷移させて商品を購入してもらうことで、ASP(アフィリエイトサービス会社)から販売商品価格の数%〜数十%を受けとることができます。

 

外部サイトへの遷移は少々難易度が高いですが、投稿している動画コンテンツと親和性が高ければ遷移率も高くなります。

 

また、アフィリエイトを活用した収益モデルの場合、フォロワー数が多いか少ないかは、さほど重要ではありません。もちろん多いに越したことはありませんが、いかにアフィリエイト先の外部サイトと親和性高い動画を投稿できるかのほうが大切です。

 

コンテンツ販売

TikTok自体を、自社コンテンツの販売媒体として使用する方法もあります。いわゆる「P2C(Person to Consumer)」と呼ばれるビジネスモデルです。

 

TikTokの動画を通して自社コンテンツを宣伝できるため、Web広告や有料媒体にかけるコストを削減することが可能です。

 

ただし、見込み客へリーチできるだけの十分なフォロワー数と、アカウントパワーが必要となります。よって、TikTokを販売媒体として使用する前に、アカウントを育てておくことが必須条件です。

 

また、コンテンツ販売当初からTikTokだけで集客しようとするのではなく、あくまで販路の一つとして考えておきましょう。

 

TikTokで収益化する条件や仕組みについて

ここまで、TikTokで収益化するためのビジネスモデルを紹介しました。

 

この章以降では、実際にTikTokで収益を生み出すための条件や仕組みについて、8つのポイントに厳選して解説します。

 

TikTokで稼ぐためにやるべきポイント8選

TikTokで稼ぐ上で押さえておきたい、8つのポイントは以下です。

 

今回紹介するのは小手先のテクニックではなく、持続的に稼ぎ続けるための土台となる要素です。

 

TikTokで稼ぐために押さえるべき8つのポイント

 

順を追って説明していきます。

 

アカウント設計をする

初期に行うアカウント設計が、TikTokで収益化できるか否かの命運を握ることになります。

 

プロフィールの写真選びはもちろん、プロフィール欄の内容まで、稼ぐことをゴールにした際に必要な要素を、漏れなく揃える必要があります。

 

特に、前述したアフィリエイトで稼ぐ場合は、アカウント設計がとても重要となります。

 

というのも、ユーザーがプロフィールを閲覧した際に、アフィリエイトリンクを踏ませるような文章を記載したり、投稿内容からプロフィールへ遷移させるための導線などを考えておく必要があるからです。

 

このように、事前の緻密なアカウント設計が収益化への第一歩となります。

 

コンテンツにオリジナリティを持たせる

昨今、TikTokのユーザー数や認知増大に伴い、企業や個人のTikTokアカウントが乱立している状況です。こうしたユーザー過多の場合、他の投稿者と差別化できるような、オリジナリティを持ったコンテンツの発信が重要になります。

 

自分にしか出せない特徴と、ユーザーが潜在的に求めている需要がマッチした時に、大きなバズが起きやすくなるからです。

 

よって、まずは他アカウントの分析を行った上で、オリジナリティある投稿制作を意識していきましょう。

 

トレンドに乗る

TikTokでは、共通の音楽や振り付けを使ったトレンド動画に便乗することも大切です。このようにTikTok内でトレンドとなっている動画を真似て関連ハッシュタグを付けることで、より多くのユーザーからの検索に引っかかりやすくなります。

 

多くのユーザーからの検索に引っかかると、自然と再生数やいいね数、コメント数が伸びて動画が拡散されていきます。

 

よって、トレンド動画に便乗した上で、投稿の拡散やフォロワー獲得を目指すのも戦略の1つです。

 

ハッシュタグを活用する

前述した内容と少し被りますが、ハッシュタグを活用することで投稿やプロフィールへの流入を増やすことが可能です。

 

特にトレンド動画のハッシュタグは検索されやすい傾向にあるため、トレンド動画×ハッシュタグ活用は有効な一手です。

 

ただし、人気すぎるトレンド動画に便乗しても、他ユーザーの投稿に埋もれる可能性があります。よって、そこまで人気すぎず、ただし検索ボリュームが取れているようなハッシュタグを選ぶのがおすすめです。

 

適切な時間に投稿する

TikTokの投稿においては、ターゲットユーザーに一番見られやすい時間帯に投稿することも大切です。

 

TikTok完全攻略ガイドの調査によると、特に動画再生数が多くバズが起きやすいタイミングとしては、「18時か0時」としています。

 

18時は会社帰りのビジネスパーソンや、学校・部活帰りの学生が投稿を見る時間帯です。また、0時は寝る直前のタイミングでTikTokを見ていると考えられます。

 

このように、TikTokにも再生数が伸びやすいゴールデンタイムが存在します。

 

伸びる投稿を作る上では内容も大切ですが、投稿タイミングについても意識していきましょう。

 

販売までの導線を設定をする

TikTok運用のゴールを収益化とする場合、収益を発生させるまでの導線設計は非常に大切です。また、どのような内容の動画を投稿して、どうコメント欄やプロフィール欄に遷移させて販売ページへつなげるかなど、投稿作成前に練っておく必要があります。

 

TikTokアカウントで収益化を目指すのであれば、プロフィール設計や動画構成など、ひとつずつの制作工程に対して意味を持たせることが大切になってきます。

 

継続的にコンテンツを投稿する

継続的に動画を投稿することで、多くのユーザーからの認知が増えるため「バズ」が起きやすくなります。また、単純な投稿量を増やすだけではなく、一貫したテーマやコンセプトで投稿を続けることで、アカウントに対してファン(=フォロワー)が付きやすくなります。

 

アカウントへのファンが増えることで、日常的ないいねやコメントにつながり、投稿も更に伸びやすくなります・

 

分析して改善点を発見する

TikTokは時間的・手間的な制作コストがかからない分、改善点をすぐに実行できる動画プラットフォームです。よって、投稿動画に対して「何故、伸びたのか?」「何故、伸びなかったのか?」と定期的に分析を行い、次の投稿動画へ反映させていくことが大切です。

 

また、アカウントを「プロアカウント」に切り替えることで、アカウントや投稿の詳細分析を行うことも可能です。無料で利用できるため、是非ご活用ください。

 

TikTokはいくらぐらい稼げる?

ここまでTikTokにおける収益化方法や、その仕組みや条件、ポイントについて解説してきました。では、実際にいくら稼げるのかと問われると、回答としては「収益化モデルの選定と、継続して質高い動画投稿ができるかによる」と考えています。

 

たとえば、2020年にVtuberの桐生ココさんが稼いだ額は、投げ銭だけで1億6,000万円と言われています。

 

アフィリエイト活用においては、フォロワー数や導線設計次第では収益額は青天井です。

 

現在でも、ユーザー数が大きく伸びているTikTokだからこそ、収益化をゴールにして参入してみてはいかがでしょうか。

 

新広告プログラム「TikTok Pulse」とは?

最後に、2022年6月からアメリカで先行開始した、新広告プログラム「TikTok Pulse」を紹介いたします。

 

従来、外部の広告スポンサーが費用を払って出稿する「TikTok Ads」は展開されていましたが、クリエイターへ費用を支払う機能は実装されていませんでした。ですが、今回発表された「TikTok Pulse」では、クリエイターに対して広告収益を分配する方式を採用しています。

 

「TikTok Pulse」の特徴は以下4つとなります。

 

  • Pulseの広告分配方式では、クリエイターに50%の収益が支払われる
  • 全動画の上位4%が対象
  • フォロワー数は最低でも10万人以上が目安
  • 美容や料理、ファッション、ゲームなど12のカテゴリーが対象

 

日本での導入は未定ですが、導入された際に問題なく収益化へつなげられるように、フォロワー数などの条件は満たしておくことをおすすめします。

 

まとめ

今回は、TikTokでの収益化モデル4つの紹介と、収益化をする上での条件や仕組み、ポイントを厳選して解説しました。

 

TikTokで収益化を行う上では、自分の特性を投稿内容に反映させながら、継続してオリジナリティある動画を作成していくことが大切です。

 

その上で、収益化導線を設計しながら試行錯誤を重ねることができれば、収益化が見えてくるはずです。

 

ぜひ、今回の記事を参考にしながら、TikTokアカウントでの収益化に向けて一歩踏み出してみてください。

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