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Column

【導入事例インタビュー】株式会社アーネスト様

Web制作スキルに特化した障がい者の就労移行支援施設「アーネストキャリア」を展開する株式会社アーネスト様。マムズラボではHPやパンフレットの制作に加え、障がい者の方々に向けた教育カリキュラムの制作や講座運営及び就労支援を担当させていただいています。

カリキュラムはマムズラボ所属のクリエイターが作成した、Photoshop/Illustrator/HTML/CSS/Wordpress等のデザイン・コーディングスキルを半年間で学ぶことができるもので、講師もマムズラボのメンバーが在宅でチャットツールを使って担当するというユニークな取り組みです。

今回は「アーネストキャリア」事業責任者の水野様に、マムズラボとの出会いや導入による効果についてインタビューを実施しました(聞き手:マムズラボ武田)。

 


 

- 改めて、アーネスト様の事業内容を教えていただけますか?

アーネストのミッションは、「すべての人に自ら選択できる機会を創造する」というものです。現在は京王永山駅にて、障がい者の就労移行支援施設「アーネストキャリア」を運営しています。

 

Web制作スキルに特化した就労移行支援施設を開設した経緯

 

- Web制作スキルに特化した就労移行支援施設を作ろうと思われた背景を教えていただけますか?

背景は2つあります。1つ目の背景は、たまたまではあるのですが、私の周囲に障がいを持ちながらもWeb業界で働いている人が多かったことがあります。しかしながら、既存の就労移行支援施設の中でWeb制作スキルを勉強できる環境はほとんど見当たりませんでした。

いくつかこうしたカリキュラムを提供している施設もあったのですが、その多くが障がい者本人の自主学習に任せているような状況で、本格的な教育プログラムを提供している施設はなく、自分たちでやる意義があると思いました。

もう1つの背景としては、障がい者の多くが現在就労している軽作業や事務的な仕事が、AIやRPAなどの技術の台頭によって今後は仕事そのものがなくなってしまうのではないかという危惧が強くありました。そのため、今後も求人需要が見込まれるWeb制作スキルをきちんと身に着けられる環境を用意したいと思い、「アーネストキャリア」の開設を決めました。

法定雇用率の引き上げなど、障がい者の就労に対する環境は改善しつつありますが、あくまで「障がい者用の仕事」を切り出すだけになってしまうと、本質的な解決にはつながらないでしょう。求人企業が本当に必要とするスキルを身に着けることで、妥協による就労をなくしたいと考えています。

 

- 確かに現状の障がい者雇用は、法定雇用率の基準を満たすことが目的になってしまっている部分も否定できないですね。そもそも水野さんが障がい者に対する事業を展開しようと思ったきっかけはどういうものですか?

義理の父が脳梗塞で倒れ半身麻痺になってしまい、障がいを持つようになったことで、私も妻も障がいを持つ方々と多くの関わりを持つようになりました。障がいを持つ方々と交流をする中で、ある男性が「今PCの勉強をしていて、もう一度仕事に復帰したいと思っている」とおっしゃっていました。それが私たちにとって非常に大きな気づきになりました。

障がい者としてひとくくりにされて軽作業に回されてしまうのではなく、障がい者の方々も一人ひとりやりたい仕事や目指しているものがある。彼らに対して選択できる機会を提供したいと強く思うようになりました。

 

マムズラボとの出会いが、構想を具体化するきっかけに

 

- そのような課題認識を持つ中で、マムズラボとの出会いがあって「アーネストキャリア」の開設に至るわけですね。マムズラボと出会ったきっかけはどういうものでしたか?

以前アスリートの支援団体を運営しており、スポーツを通じた地域コミュニティの活性化事業などを展開していました。マムズラボ代表の佐藤にのさんが代表理事を務めるJAPAN FAMILY PROJECTと一緒にイベントをやるようになったのが最初の出会いですね。

その後マムズラボが事業化した2016年の夏ごろに、にのさんに「アーネストキャリア」の構想について相談し、マムズラボとのプロジェクトがスタートしました。私たちだけでは構想はあってもなかなか実現までの道筋が描き切れてなかったのですが、マムズラボの活動を見る中で、「一緒にやれば実現できそうだな」と。

 

構想から半年で就労移行支援施設の開設を実現、想定以上の反響で感じた手応え

 

- 佐藤も私も障がい者の就労支援というジャンルは未知の領域でしたが、水野さんからこのプロジェクトの構想を聞き、非常にやりがいのあるプロジェクトだと思いました。その後「アーネストキャリア」のHPやパンフレットの制作、教育カリキュラムの制作や講座運営体制の整備まで、急ピッチで進めていきましたね。

そうですね。私たちの方では開設に向けた物件探しや認可取得手続きなどを実施し、マムズラボにはHPやカリキュラムの制作を平行して進めてもらい、なんとか17年4月の開設を実現できたという状況です。

 

- 開設してから約半年が経過した状況ですが、事業の手応えとしてはいかがでしょうか?

おかげさまで想定以上の反響で、私たちの構想は間違っていなかったんだな、と強い手応えを感じています。障がい者の方はもちろん、他の就労移行支援施設からも私たちのカリキュラムに対して興味をいただき、北海道や名古屋などかなり遠方の施設からも問い合わせをいただいている状況です。

 

事業の可能性そのものを、マムズラボとともに広げていく

 

- やはり多くの方がこういうカリキュラムを求めていたということですね。私たちもカリキュラム修了後の就労支援で多くの求人企業と話をしていますが、みなさん「ここまでスキルがある人なら従来の障がい者雇用の考え方を変えないといけないな」と嬉しい評価をいただきました。

- 事業としての手応えのほかに、マムズラボとのプロジェクトで水野さんが感じる価値はどういうものがありますか?

うーん、もはや事業運営そのものをマムズラボとやっている感覚なので、マムズラボなくしては事業自体が成立しないかもしれませんね(笑)。改めてマムズラボの価値を考えると、とりあえず「こんなことができないか」と相談すれば何が何でも形にしてくれるところでしょうか。

現在はカリキュラムの一部をチャットボットに置き換えていく取り組みや、デザイン・コーディングだけでなくプログラミングや機械学習を学ぶ別のコースを作ろうとしていますが、そうした事業拡張に対してもマムズラボのネットワークを使って解決してくれるところが、私たちとしては非常に頼もしく感じています。

 

- チャットボットの導入や、プログラミングコースの開始などの新しい取り組みについては、私たちもとても可能性を感じています。今後「アーネストキャリア」としてはどのような事業展開を考えていらっしゃいますか?

まずは私たちのカリキュラムを多くの方々に使ってもらうことです。障がい者だけでなく、その他の業界、たとえば児童養護施設などにも導入していただき、より多くの方に仕事ができる選択肢を提供していきたいですね。地方にもたくさんの障がい者の方々がいますので、カリキュラム修了後に在宅で仕事ができるような環境を整えていくことなども考えています。

また、チャットボット等を通してカリキュラムを提供していくことで障がい者の方々の習熟度をデータ化し、障がい特性とスキルの相性をきちんと体系化しカリキュラムに反映させていくこともやっていきたいと思っています。

 

- 私たちとしてもアーネストさんの事業拡大をこれからも精一杯サポートしていきたいですね。今日はありがとうございました。チャットボットの取り組みなどがスタートしたら、また第二弾のインタビューやりましょう(笑)。

 


 

Web制作スキルに特化した就労移行支援施設を開設したアーネスト様。開設半年で事業としての手応えを感じ、さらに充実したカリキュラムの開発や講座運営の仕組み化を進めています。マムズラボと共同での事業開発・サービス開発に興味を持った事業者様はぜひこちらからお問い合わせください。