ノウハウ

【2023年最新版】デザイン作成に利用したい生成AIツール5選

Time 2023年11月30日

【2023年最新版】デザイン作成に利用したい生成AIツール5選

 

AI技術の発展はめざましく、総務省が発表している「令和5年版 情報通信白書」によると、AIの世界市場規模は実に​​18兆7,148億円まで成長すると見込まれており、その後も成長の一途を辿ると予測されています。
参考:総務省「令和5年版 情報通信白書

 

そんなAI技術は、デザイン分野でもさまざまなツールに対して活用されているので、デザイナーの働き方も変わりつつあります。

 

本記事では、デザインに携わる人が知っておきたい生成AIのメリット・注意点と具体的な生成AIツール5つをご紹介いたします。

 

 

デザインに生成AIを活用するメリット

デザインに生成AIを活用することで、さまざまなメリットが得られます。ここでは、主なメリット4つについて解説していきます。

 

デザインに生成AIを活用するメリット

 

コスト削減ができる

これまでのデザイン制作には、多くの費用を必要とするのが一般的でした。

 

専属のデザイナーを雇用するか、自社でデザイン制作ができない場合は外注しなければなりません。

 

しかし、現代ではさまざまなAIツールが登場したことで、新たに雇用や外注をせずともデザインを作成することが可能です。

 

そのため、今までデザインにかけていたコストを他のプロジェクトに回せるといったメリットがあります。

 

生産性が向上する

AIツールを活用することで、生産性が向上します。

 

これまで人間が時間をかけて行っていたデザイン作業も、生成AIの利用により効率化され、短時間で多くのデザインを提案することが可能となっています。

 

データに基づいたデザインが生成できる

生成AIは、過去のデータに基づいてデザインを生成するため、活用すればするほど精度が上がり、よりクリエイティブなデザインの生成が可能になります。

 

生成AIを用いてデータに基づいたデザインを作成することが可能になった結果、より精密な商品分析が実現し、消費者の関心を強く引きつけることができるようになりました。

 

 

「人間にしかできない」デザイン業務に専念できる

AIの登場で、仕事を奪われるかもしれないと危惧している方も多いですが、裏を返せば人間にしかできない技術を磨くことのできる最大のチャンスです。

 

たとえば、AIの得意分野であるHTMLやCSSといったコーディング作業を一任してしまうことで、デザイナーは人間にしかできないクリエイティブな作業に集中できます。

 

生成AIは、人間らしい個性を磨けるだけでなく、作業の効率化もサポートしてくれるビジネスパートナーだといえるでしょう。

 

 

デザインに生成AIを活用する際のデメリットと注意点

生成AIの活用には、メリットがある一方で、下記のようなデメリットと注意点もあります。

 

  • ゼロからイチの創作はできない
  • 無機質で機械的なデザインになる傾向がある
  • 継続的に学習させる必要がある
  • 権利を侵害しないようにする
  • 入力した情報が流出する恐れがある

 

ここでは、デザインに生成AIを活用する際のデメリットと注意点について解説していきましょう。

 

ゼロからイチの創作はできない

生成AIは、画像やテキストデータなどの具体的な指示や入力がなければ、創作活動を行うことができません。

 

つまり、ゼロからアイディアを生み出して創作するといった機能はAIには備わっていないのです。

 

具体的には、造語や新商品の開発など、これまでに存在しなかったものや概念については対応できない傾向にあります。

 

無機質で機械的なデザインになる傾向がある

生成AIが提案するデザインは、無機質で機械的なものになる傾向があります。

 

生成AIは、過去のデータベースに基づいてデザインを生成することは得意ですが、感性や感覚、感情をデザインで表現することは苦手です。

 

そのため、AIが生成したデザインは量産可能でありながらも、人間の感性や感覚、感情が要求される場面ではその価値が問われることがあります。

 

継続的に学習させる必要がある

生成AIは、ツール開発側が適宜、機能やデータをアップデートしていく必要があります。これは、生成AIに対して継続的にあらゆるデータや傾向を学習させるためです。

 

こうした継続的な学習を怠ると、生成デザインやデータに偏りが出たり、思い通りのデザインが出力できなくなったりします。

 

こうしたデメリットを解消するため、利用者側は、適宜ソフトやデータをアップデートする必要があるでしょう。

 

権利を侵害しないようにする

AIを利用したデザイン生成においては、著作権を侵害してしまうケースもあるので注意が必要です。

 

たとえば、AIツールやサービスの利用規約に反した用途で制作物を使用した場合は、著作権侵害が発生する可能性があります。

 

また、生成されたイラストやデザインが既存の著作物と類似している場合には、意図せず著作権侵害になってしまうことも考えられます。

 

これらの状況を避けるために、AIツールやサービスの利用規約をよく確認してから活用するようにしましょう。

 

入力した情報が流出する恐れがある

生成AIには、入力されたテキストやデータをモデルに学習するという性質があります。

 

そのため、秘匿性の高い情報を入力してしまうと、情報が流失してしまう可能性があります。

 

生成AIのガイドラインでは、個人を特定できる情報や企業の機密情報を入力しないように呼びかけています。

 

漏洩した情報は、サイバー犯罪に利用される恐れもあるため十分に気をつけましょう。

 

 

デザインに利用したい生成AIツールとは?

そもそも、デザインに利用できる生成AIツールには、どのような仕組みが備わっているのでしょうか?

 

まず、デザイン分野において活用される生成AIの基本的な仕組みを、4つの重要なキーワードを通じて解説します。

 

画像認識機能

生成AI機能の一つである画像認識機能とは、特定の対象を認識したり、背景を自動で識別する機能のことです。

 

たとえば、人物や動物などを自動的に認識して、背景と区別します。

 

生成AIの画像認識機能は、デザインにおいて背景透過のトリミングや着色する際の境界線の識別などの作業に利用されているほか、アクセス数の多いWebサイトに掲載されている画像の解析などにも活用されています。

 

また、静止画像だけでなく立体の3Dや動画のデザインなどにも応用されているのが特徴です。

 

自然言語処理機能(NLP)

自然言語処理機能とは、AIが過去に学習した膨大な自然言語から、言葉を理解し処理できる機能のことをいいます。

 

生成AIは、人間が発する言葉(自然言語)を理解し、解析できるようになっています。

 

例えば、「ネコをモチーフにしたデザイン」という指示を生成AIに入力すると、AIは「ネコ」、「猫」、「cat」などの同音異義語や類似した表現を含めて、Web上の記述や音声データなど、過去の広範なデータを分析してデザイン案を生成します。

 

予測・推論

画像生成AIは、人間が求めているデザインを予測・推論できる機能が備わっています。

 

この機能は、ディープラーニング(深層学習)と呼ばれる機械学習の手法のひとつです。

 

デザイン分野では、AIが入力されたテキストに基づいて関連する特徴を独自に解析し、大量のデータから関連情報を探し出して具体的なデザイン案に反映させるという技術が応用されています。

 

さらに、過去の優れたデザインを基に、AIが最適な要素の組み合わせを見つけ出すサービスも登場しています。

 

評価

画像生成AIにおける評価とは、出力した画像がどれほどの品質なのかをAIが自動的に評価するシステムです。

 

評価となる基準にはFIDやCLIP Scoreなどの機械的な定量評価指標があります。

 

この定量評価指標は、実際に人間が考える評価とは異なる場合があるため注意が必要です。

 

 

デザインに利用できる生成AIツール5選

それでは、それぞれのツールの特徴や機能をみていきましょう。

 

デザインに利用できる生成AIツール5選

 

ChatGPT

ChatGPTは、アメリカのOpenAIが開発したチャットボット型AIです。

 

テキストを入力するだけで、オリジナルの文章やプログラミングコードの作成ができます。

 

自然言語処理(NLP)を使用しており、過去の学習データからまるで人間と会話しているかのように自然なコミュニケーションが可能です。

 

デザインの分野でアイディアの提案や、文書作成などに役立つでしょう。

 

ChatGPTは無料版であれば誰でもアカウントを作成して利用することができます。ただし、無料版では​​2021年9月までのデータで学習された旧モデル、GPT-3.5 の使用に限定されています。

 

GPT-3.5モデルは古いデータであるため、誤った情報を出力する場合があり、必ず真偽の裏付けを行うようにしましょう。

 

最新の学習データを利用するには、有料版のChatGPT Plus への加入が必要です。

 

ChatGPT Plus へ加入することで、最新の学習データを搭載したGPT-4 にアクセスできるだけでなく、ChatGPT の機能を拡張するプラグインの導入も可能です。

 

たとえば「Link Reader」は、YouTube・画像ファイル・PDFなどWeb上のさまざまなリンク先から情報を抽出してくれます。

 

ChatGPTの活用方法について、さらに深く知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

 

参考記事:ChatGPTを日本語で活用!使い方や注意点を徹底解説

 

Midjourney

Midjourneyは、デビッド・ホルツ氏が開発したテキストから画像を生成するAIサービスです。

 

「Discord」というチャットサービスからテキスト指示を出して画像を生成します。

 

Discordは、アメリカを中心に世界で1億5000万人のアクティブユーザーがいるコミュニケーションツールです。

 

日本でいうところの「LINE」と似たような性質を持っていると考えればわかりやすいでしょう。

 

Midjourneyは、非常に高度なAI技術が利用されており、高精度な画像の生成が可能です。

 

写真のようなイラストから漫画、Webコンテンツの画像まで、さまざまな用途に使えます。

 

また、他の画像生成ツールにはない幻想的なイラストを抽出してくれることから「神絵を1分で描くAI」としても話題です。

 

出典:Midjourney公式サイト

 

Stable Diffusion

Stable Diffusionは、2022年にイギリスのスタートアップ企業「Stability AI 」が開発したサービスです。

 

先ほど紹介したMidjourneyと並んで有名な画像生成Aツールです。

 

テキストや画像プロンプトから指示することで、ユーザーが望むイラストを生成してくれます。

 

Stable Diffusionには、ブラウザ上で利用するWeb版とパソコンにインストールして利用するローカル版の2種類があります。

 

Web版はすでに、構築されているシステムのためインターネット環境さえあれば誰でも手軽に利用できるのが魅力です。

 

一方で、ローカル版はある程度のパソコンのスペックが求められるものの、カスタマイズ性に優れている点や画像生成の枚数に制限がない点がメリットだといえるでしょう。

 

また、Stable Diffusionはオープンソースなので、誰でも無料で利用でき使用料はかかりません。

 

出典:Stable Diffusion公式サイト

 

AIR Design

日本企業の株式会社ガラパゴスが提供する「AIR Design」は、ランディングページ(LP)、バナー、動画を制作するツールです。

 

化粧品大手のオルビス株式会社がAIR Designを利用して、ランディングページ(LP)を制作したことでも話題となりました。

 

AIR Designでは、デザインツールの専門的な知識は必要なくWebマーケティングに必要な制作物を簡単にデザインできます。

 

全世界のWeb上にあるテキストや画像情報、配置などの要素がデータベースとして蓄積されており、最適なデザインをAIが学習しているのが特徴です。

 

イメージするLPやロゴの情報をテキスト入力し、提案されたおすすめのフォント、色、配置などを選択すると、ラフデザインが複数作成されます。

 

出典:AIR Design公式サイト

 

パッケージデザインAI

株式会社プラグが提供する「パッケージデザインAI」は、1,000万人以上の評価データからAIがデザインを評価・生成してくれるサービスです。

 

制作されたデザインを登録することで、AIが学習した評価基準に基づき1枚あたり15,000円、最短10秒で評価してくれます。

 

また、パッケージのどの部分が注目されているかが可視化できるヒートマップや、好感度を5段階で分けた好感度スコアを予測できるなど、さまざまな機能があります。

 

さらに、パッケージデザインAIは評価だけでなく、消費者が好むようなデザインを自動で生成することも可能です。

 

すでに、多くの大手企業が利用しているAIツールということもあり、その精度や実績は高く評価されています。

 

出典:パッケージデザインAI公式サイト

 

 

まとめ

今回は、デザイン作成に役立つ生成AIツール5選とメリットや注意点などをお伝えしてきました。

 

生成AIは、デザイン業界に革命をもたらしている注目の技術です。

 

デザインを作成する際には、ぜひ本記事で紹介した生成AIツールを活用してみてはいかがでしょうか?

 

 

マムズラボについて

マムズラボは、実務経験3年以上を有するプロフェッショナルが集まるクリエイティブ・マーケティングチームです。生活者目線と確かな経験・スキル、そして1,000名以上の圧倒的なリソースで貴社の課題解決を実現します。

プロジェクト実績

お問い合わせ先

仕事のご依頼・ご相談はこちらから