ノウハウ
ママをターゲットにしたWebデザインのポイント!事例とともに紹介
2023年6月6日
子育て中のママをイメージしたWebサイトを制作したくても、どのようにすればターゲットに好まれるデザインにできるか悩む方は多いでしょう。女性的でかつママらしいデザインといっても、ターゲットにするママの属性や年齢、PRする商材次第でデザインは変化するものです。
この記事では、ママに向けたWebデザインに関して、制作する際のポイントとあわせて成功事例を紹介していきます。より効果的なWebサイトや広告を制作できるようになるためにも、ぜひ参考にしてください。
目次
ママに響くWebデザインとは?
「ママに響くデザイン」とは、いったいどのようなものでしょうか。
そもそもビジネスにおいて、30代~40代のママをターゲットにしたWebサイト・広告を制作する企業は多くあります。これはママが家庭で握っている消費の決定権が影響しており、さまざまなジャンルにおけるターゲットになりやすいからだと思われます。たとえば、日常で必要な衣食住にまつわる商品や家族で出かけるレジャー施設、子どもの教育に関連したもの、ママ友とのランチ会に利用するお店などは、ママに響くデザインが用いられるケースがほとんどです。
一般的に子育て中のママは子ども目線で物事を捉えやすくなるため、自然に子ども向けのデザインを好む傾向にあります。用いられるカラーは色鮮やかなものが多く、元気な印象を与えるカラフルな背景色が使用されるケースもよくあります。また、デザインには可愛らしいイラストや、パッと見ただけで内容がわかる大きな画像・文字が入っているのもポイントのようです。ママに響くデザインは特徴的なため、ポイントを押さえた制作が成功の鍵といえるでしょう。
ママ向けのWebデザインを制作する6つのポイント
ここからは、ママに向けたWebデザインを制作するポイントを6つ挙げて解説します。自社のデザインに活かすためにも、チェックしておきましょう。
1.商品をイメージできるイラスト・写真を活用する
ママ向けのWebデザインを制作する1つ目のポイントは、商品の使用感をイメージできるイラストや写真を活用することです。
女性はデザインを感覚的に捉える特徴があり、パッと目に映ったときの印象で商品・サービスが自分に必要なものか判断する傾向にあります。したがって、Webサイトや広告に用いるイラストや画像も実際の利用シーンをイメージできるかどうかが重要で、企業が提供するモノ・サービスの内容が伝わるようなものを取り入れると効果的なデザインになります。
たとえば、子ども用食器やカトラリーを販促する場合、ただ商品を並べた写真を起用するよりも、子どもが商品を使用して食事する様子の方がイメージしやすいでしょう。たとえデザイン内に商品のくわしい説明文がなくても、ママは感覚的に良し悪しを判断しているものと思われます。
また、ママは育児だけでなく家事や仕事にも追われているため、すきま時間にパッと見られるWebサイトや広告を好む傾向にあります。文字がぎっしり並ぶデザインよりは、適宜イラストや写真を含んでいるものの方が各段に読まれやすくなります。
2.ママが好むフォントや配色を取り入れる
ママに向けたWebデザインを制作する2つ目のポイントは、ママ好みのフォントや配色を取り入れることです。
これらはWebデザインにおいて非常に重要で、ターゲットが好む色・フォントを全体的に用いることで「このページはあなたに関係している」と感覚的に伝えられるようになります。
ではママが好むフォント・色はどのようなものかについて、くわしく解説していきます。
ママ好みのフォント
ママが好むフォントには、優しいタッチのものが多くあります。たとえば、手書き風のものや丸みのあるもの、少し崩した書体のものなど、全体的に柔らかなイメージを表現できるフォントが適しています。また雑誌のような世界観に憧れを抱く傾向にあるため、カリグラフィーのような筆記体の英字をデザインに用いるとさらに効果的かもしれません。
ただし英字体は乱用すると非常に読みにくくなるため、日本語をあわせて配置するなどの工夫も必要です。ママ好みのフォントを踏まえてデザインを制作する際は、以下の点も考慮できるとよりママに響くWebサイト・広告を作れます。
文字の大きさや太さを適宜変えてデザインにメリハリをつける
とにかく見やすさを重視する
ママ向けのデザインを制作する際は、柔らかいタッチやオシャレなフォントをセレクトしつつも、見やすい配置や文字の大きさなどの装飾を施す点を重視するとよいでしょう。
ママ好みの配色
カラーリングにはそれぞれ視覚的効果があり、彩度が高いと派手な印象に、低い色は地味な印象になります。また色を見た人に与えるイメージを考えるのも大切で、Webデザインを制作する際は下記3つの分類を押さえておくと配色を選びやすくなる傾向にあります。
- 暖色・・・赤、橙、黄など、元気で楽しそうなイメージを表現したい場合
- 寒色・・・青緑、青、青紫など、落ち着いて静かなイメージを表現したい場合
- 中間色・・・黄緑、緑、紫、無彩色など、暖色と寒色の両面を併せ持つイメージを表現したい場合
上記を踏まえると、たとえばオレンジ(橙)色は「明るい・元気・親しみやすさ」をイメージさせ、赤は「情熱・活動的」、緑は「癒し・安らぎ」などを表します。なおママに好まれるのは、明るく落ち着いた色だといわれているため、ライトな色なら、上記に挙げた暖色・寒色・中間色のいずれを使用しても構いません。ただし、ビビットカラーのようなコントラストの強い色は避け、企業がPRするモノ・サービスのイメージに合った色を選ぶようにしましょう。
3.パッと見て理解できる構成にする
ママに向けたWebデザインを考案する際は、パッと見ただけで伝わる構成を心がけましょう。というのも、女性はデザインの隅々まで目を通すよりも、全体を大まかに見て興味のある部分だけを読み込む傾向にあるからです。
そのため、ただ文章がつらつらと記載されているようなデザインだと、ママの興味をもつどころか閲覧する意欲さえ損ねてしまいかねません。ママの目に留まらない限りは流し読みされてしまうものと思い、見出しを用いたり伝えたい部分に着色したりするなどの工夫ができると効果的です。
4.ママが共感するキャッチコピーを入れる
Webデザインを制作する際は、ターゲットに響くキャッチコピーを取り入れるのも大切です。ママが抱える悩み・要望を考え、商品を利用するとそれらの問題を解決できるとアピールしましょう。たとえば、ベビーカーをPRしたい企業がキャッチコピーを考えるとき、以下のように作成するとママの共感を得らえるかもしれません。
- ママの悩み・・・軽いものがよい
- 商品の強み・・・業界最軽量の××㎏
- キャッチコピー・・・軽量××㎏で赤ちゃんを抱っこしたまま片手で運べる
以上のようにママの悩み・要望と商品の強みを挙げたのち、それらを組み合わせたキャッチコピーを考えてみましょう。ここからさらにフレーズを変化させ、キャッチコピーを完成に近付けていきます。さらに前述の「わかりやすさ」を押さえるために専門用語の使用を避け、直感的に伝わりやすいフレーズを用いることも意識しましょう。
5.口コミを掲載する
Webデザインの制作物が広告の場合、口コミを掲載できるとママからの注目を高められます。なぜなら、口コミやレビューがママに与える影響は非常に大きく、何よりも信頼されているものだからです。
そもそも女性は、モノ・サービスを購入する際それらを使用している姿をイメージするため、体験者からのリアルな声は商品を購入するかどうかの判断に欠かせないものと考えられています。Webデザインに口コミを掲載するだけで商品の信頼度が高まるといっても過言ではないため、可能な限り取り入れるとよいでしょう。
6.商品を使用する姿をイメージさせる
ママの購買意欲を高めるには、商品を使用する姿をイメージできるWebデザインにするのがおすすめです。前述の口コミ効果と同様、女性はモノ・サービスの購入時に以下をイメージできるか重視する傾向にあります。
- 理想を叶えられるか
- どのような使用感か
- どのようなメリットを得られるのか
仮に子ども用スプーンをPRする際、ママ向けのWebデザインに用いるべきフレーズは以下のようになります。
- NG・・・新開発形状のスプーンだから赤ちゃんでも使いやすい
- OK・・・握りやすい取っ手形状だから初めてでも上手に使える
以上で挙げた6つの内容を踏まえ、ママに効果的なWebデザインを仕上げられるよう意識してみましょう。もしファミリー層をターゲットにした商品でも、上記の要素を取り入れるとママに注目してもらいやすいデザインになります。
ママ向けを意識したWebデザイン事例
ここからはママ目線を意識したWebデザインに関して、当社の制作事例をいくつか挙げて紹介します。ママに訴求するWebデザインの制作に悩む方は、参考にするとポイントを掴めるかもしれません。
妊婦さんのための保険「母子保険はぐ」
スマートプラス少額短期保険株式会社が取り扱うマタニティーママ向けの保険商品「母子保険はぐ」のWebデザインを企画から担当。全体的にママ好みの落ち着いた配色を用い、出産前後の悩みに寄り添った動画や写真を取り入れてママの興味をそそる構成になっています。
制作するにあたり、出産を控えた数名のマタニティーママに対して商品の魅力や好みのデザイン・トンマナなどを調査し、得た意見を企画に反映。その結果、よりユーザー目線を意識したWebデザインとなりました。
【参考サイト】
母子保険はぐ|スマートプラス少額短期保険株式会社
キャリママ
「ママの力を、社会に。」をキャッチコピーに掲げた、株式会社キャリママのコーポレートサイトを制作。「女性の力を社会に活かし、顧客満足の高いサービスを」という理念を掲載し、ママのもつ高いコミュニケーションスキルや丁寧さを活かした事業展開をアピールしています。
またサイトのデザインカラーはピンクを基調とし、ママのいきいきと働く姿が感じられる写真なども掲載。女性らしさや温かさの感じられるコーポレートサイトとなりました。
【参考サイト】
キャリママ|株式会社キャリママ
アイフルホーム
こども目線・こども基準の家づくりを得意とする「アイフルホーム」のランディングページを企画から制作。ファミリー層をターゲットにしながらも、キャラクターを用いてママへの訴求を意識したデザインテイストに仕上げてあります。またデザイン内では、アイフルホームの商品やキャンペーンの魅力を伝え、ユーザーニーズの高いページとなりました。
【参考サイト】
アイフルホーム|株式会社LIXIL住宅研究所
まとめ
以上、ママに向けたWebデザインの制作時のポイントや成功事例についてご紹介しました。
Webデザインを制作する際は、大前提としてターゲットに好まれるものを用いるのが大切です。誰に訴求するページなのかを考え、色・書体・画像・フレーズなどを取り入れていきましょう。
今回はママに好まれるWebデザインを事例に挙げて紹介しましたが、ひとこと「ママ」といっても年齢や家族構成まで洗い出すとさまざまな属性が見えてきます。そのような分析を十分におこなった上でポイントを押さえた制作を心がければ、よりターゲットにアピールできるWebデザインを仕上げられるでしょう。ここで解説した内容を、ぜひ企業のWebデザインに取り入れてみてください。
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