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【2023年2月調査】YouTubeを利用しているユーザーは91.4%!未就学児ママのYouTube利用状況アンケート

Time 2023年3月13日

 

YouTubeは、年代を問わず幅広く利用されている動画プラットフォームです。ブランドイメージの向上や商品のプロモーション、顧客の獲得などを目的として多くの企業が参入しています。

 

子育て世代の主婦層をターゲットとして、YouTubeを自社のマーケティングに活用できるか検討している方や、すでに活用はしているもののここからどうやってチャンネル登録者数や視聴数・再生回数を拡大するか悩んでいるマーケティング担当者の方も多いのではないでしょうか。

 

そこで本記事では、「未就学児ママを対象としたYouTubeの利用調査の結果」を記事にまとめました。未就学児ママのYouTubeの利用実態を把握し、自社のマーケティング戦略立案の参考にしてください。

 

日本におけるYouTubeの利用状況

令和3年度に総務省が実施した「各種SNSの利用調査」によると、日本では「全年代で87.9%の方がYouTubeを利用している」ことがわかっています。

 

引用元:総務省の情報通信政策研究所「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」より抜粋

画像引用:総務省の情報通信政策研究所「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書

 

年代別のYouTube利用率を確認すると、「10代から40代までの利用率が90%以上」と高い傾向にあります。前年(令和2年度)と比較して、全年代の利用率が2.7%増加し、女性の利用率も5.4%増加しました。

 

以上の結果から、今後もYouTubeの利用ユーザーは増えると予測できます。企業のYouTubeアカウントを運用することで、多くのユーザーにリーチできるでしょう。

 

25歳~44歳の未就学児ママを対象に、YouTubeの利用状況に関するアンケートを実施

マムズラボでは、25歳〜44歳の未就学児ママ244人を対象に、YouTubeの利用状況に関するアンケート調査を実施しました(調査期間:2023年2月21日~2月28日、調査方法:Webアンケート)。調査した項目は以下の通りです。

 

  • YouTubeの利用状況
  • YouTubeの利用頻度
  • 1回あたりのYouTubeの利用時間
  • YouTube視聴時に使用するデバイス
  • YouTubeの利用目的
  • YouTubeで視聴する動画のジャンル
  • 子どもがYouTubeを視聴することに賛成か反対か、またその理由
  • 子どもとYouTubeを見る際に心がけていること

 

アンケート結果を参考に、YouTubeで投稿するコンテンツの内容や投稿する時間帯などを見直してみてください。

 

未就学児ママのYouTube利用率は91.4%

調査の結果、25歳~44歳の未就学児ママの91.4%が「YouTubeを利用している」と回答しました。YouTubeに次ぐ動画配信サービスは、「Amazonプライム(48.0%)」となっていますが、2位以下とは大きく差をつけていることがわかります。

 

利用している動画配信サービスについて01

 

一方で、「動画配信サービスを利用していない」と回答した方は、4.5%となりました。

 

約9割がYouTubeを利用しているため、「YouTubeは子育て世代や主婦層にリーチできる動画プラットフォームである」ことがわかります。

 

年齢別に、各動画配信サービスの利用率を確認しましょう。

 

利用している動画配信サービスの内訳02

 

年齢を問わず、未就学児ママの多くが、YouTubeを視聴していることが読み取れます。

 

ただし、ターゲットに刺さるコンテンツを作成するためには、未就学児ママのYouTubeの利用状況をくわしく把握することが重要です。以下のアンケート結果を元に、YouTubeマーケティングの参考にしてください。

 

YouTubeを1日1回以上視聴するユーザーは約7割

YouTubeの利用頻度を調査した結果、69.7%の方が「YouTubeを1日1回以上視聴する」ことがわかりました。

 

YouTube利用頻度01

 

毎日利用している方のうち、約半数(49.4%)が1日に何度もYouTubeを視聴しています。一方で、2〜3週間に1回以下の頻度でYouTubeを利用する方は、全体の8.6%です。

 

次に、年代別の利用頻度を確認しましょう。

 

YouTube利用頻度02

 

YouTubeを「1日に数回利用する」と回答した人数が、最も多かったのが25歳〜29歳です。この年代では、YouTubeを視聴することが日常的な習慣になっていると読み取れます。

 

 

YouTubeの1回あたりの視聴時間は30分が最多

YouTubeの1回あたりの視聴時間に関する調査で、最も多かった回答が「〜30分(42.9%)」、続いて多かった回答が「〜15分(21.0%)」です。家事や育児のスキマ時間にYouTubeを視聴していると推測できます。

 

一回当たりのYouTubeの利用時間01

 

YouTubeを長時間利用する割合も高く、全体の12.9%が「90分〜」と回答しました。お昼休みや子どもを寝かしつけた後などのタイミングで、動画を長時間視聴しているのではないでしょうか。

 

次に、年齢別の利用時間を紹介いたします。

 

一回あたりのYouTubeの視聴時間02

 

25歳〜29歳で「〜5分」と回答した方は0人で、「90分〜」と回答した方は全年代で最も多い人数となっています。

 

この年代は、YouTubeの利用頻度が高く、加えて利用時間も長いのが特徴です。そのため、「25歳〜29歳の未就学児ママに向けたYouTubeマーケティングは有効性が高い」といえるでしょう。企業の方は、積極的なYouTubeの活用をおすすめします。

 

YouTubeを視聴するデバイスの1位は「スマホ」2位は「テレビ」

YouTubeを視聴するデバイスを調査したところ、最も多かった回答が「スマホ(63.9%)」、次に多かった回答が「テレビ・プロジェクター(20.2%)という結果になりました。

 

YouTubeの視聴端末01

 

約3人に2人がスマホで視聴するため、「字幕をつける」「適切なフォントサイズに設定する」「シンプルなデザインにする」など、スマホで視聴しやすい動画制作が必要不可欠です。

 

また、約5人に1人がテレビやプロジェクターで視聴しています。YouTubeをテレビ感覚で利用しており、子どもと親が一緒にYouTubeを視聴していると考えられます。

 

一方で、YouTubeを「タブレット」や「PC」で視聴する方は、それぞれ10%以下という結果となりました。

 

YouTubeの視聴端末02

 

どの年代でも、スマホでYouTubeを視聴する傾向にあります。

 

YouTubeからWebサイトへ誘導した場合でも、スムーズに顧客の獲得やサービスの申し込みにつながるように、スマホでの視聴を前提とした導線設計が必要です。

 

YouTubeを視聴する主な目的は「趣味に関する情報収集」と「子どものため」

YouTubeの視聴目的を調査すると、「趣味に関する情報収集(52.8%)」、「子どもに好きなチャンネルを視聴させるため(48.1%)」の順に回答が多い結果となりました。

 

YouTubeの視聴目的01

 

未就学児ママがYouTubeを利用する目的は、主に2つあります。

 

1つ目の目的は「情報収集」です。趣味に加えて、「美容(30.9%)」や「家事・育児(32.6%)」に関する情報を入手するためにYouTubeを活用しています。

 

2つ目の目的は「子どもに動画を視聴させること」です。家事や育児で忙しく、子どもの相手ができない時や、子どもに好きなチャンネルを視聴させる時にYouTubeを利用していると考えられます。

 

YouTubeの視聴目的02

 

年齢別の結果から、35歳〜39歳の方はYouTubeを活用して「趣味」や「美容」に関する情報収集を行う傾向にあります。また、40歳〜44歳の方は、「旅行や観光」「商品や店舗」に関する情報収集を行っているとわかりました。

 

視聴されるジャンルはさまざま、最多ジャンルは?

次に、YouTubeで視聴するジャンルについて調査を行いました。未就学児ママが視聴しているジャンルは「音楽(36.1%)」、「家事・育児(34.8%)」、「料理(30.9%)」の順に割合が高くなっています。

YouTubeの視聴ジャンル01

 

また、YouTubeで「コスメ・メイクアップ(25.8%)」や「ファッション(21.5%)」の情報収集を行う方も、約4〜5人に1人の割合で存在します。

 

以下のグラフで、年代別の視聴ジャンルを確認しましょう。

 

 

25歳〜29歳では、「コスメ・メイクアップ」や「ファッション」のジャンルの動画を視聴する方が多い傾向にあります。

 

全年代で「家事・育児」や「料理」と回答した方が多く、未就学児ママにとって需要の高いコンテンツであることが読み取れます。

 

家事や育児などの生活に役立つ情報をYouTubeで発信するのもよいかもしれません。

 

子どもがYouTubeを視聴することについて賛成が77.3%

未就学児ママの77.3%が、子どものYouTube視聴に対して、「賛成」もしくは「どちらかといえば賛成」と回答しました。

 

YouTubeの子供の視聴について

 

一方で、「どちらかといえば反対」もしくは「反対」と回答した方は、全体の22.7%です。約5人に1人の割合で、子どものYouTube視聴に反対しています。

 

年代別に見ると、どのような意見の違いがあるのでしょうか。

 

YouTubeの子供の視聴について02

 

25歳〜29歳では、56人のうち51人が賛成しています。ただし、年齢の高さに比例して、反対意見を持つ方も増加する傾向があります。

 

子どものYouTube視聴に賛成する理由

子どものYouTube視聴に賛成する理由として、最も多かった回答は「すぐに好きな動画を視聴させることができるため(67.2%)」、次に多かった回答が「世界・視野が広がるため(53.3%)」となりました。

 

子供のYouTube視聴について賛成理由01

 

家事や育児に追われていて、子どもの相手をしてあげられない時、YouTubeがあれば子どもは動画に夢中になり、少しでも育児の負担を軽減できます。

 

子どものYouTube視聴が賛成される理由の1つは、子どもが知識を身につけたり、視野が広がったりするなどのメリットがあるためです。YouTubeには、知育動画や学習系動画のコンテンツも多数投稿されています。

 

子供のYouTube視聴について賛成理由02

 

全年代で、「すぐに好きな動画を視聴させることができるため」と回答した方が最も多くなりました。

 

自社が運営するYouTubeチャンネルに、子どもが楽しめる動画があれば、母親に興味を持ってもらうきっかけになります。ただし、母親のアカウントを使用して、子どもがYouTubeを視聴することもあります。誤って子どもが視聴しても問題のないような動画制作を心がけましょう。

 

子どものYouTube視聴に反対する理由

子どものYouTube視聴に反対する理由として、最も多かった回答が「視力が低下する(71.7%)」ことです。

 

子供のYouTube視聴について反対理由01

 

YouTubeでは、関連動画が次々に表示されるため、長時間視聴する可能性が高まります。そのため、反対意見を持つ方の約7割が、子どもの視力が低下することを懸念しています。

 

2番目に多かった回答が「見せたくない動画を完全にブロックできない(50.9%)」ことです。

 

YouTubeは便利である反面、不特定多数の方が動画を投稿しているため、子どもにとって不適切な動画も存在します。いくら親が注意していても、不適切な動画の視聴を完全に防げないことが反対する理由の1つです。

 

子供のYouTube視聴について反対理由02

 

年代別に見ると、35歳〜44歳の方は「生活リズムが崩れる」「家族でのコミュニケーションが減る」など、子どもへのさまざまな影響を考慮していることがわかります。

子どもにYouTubeを視聴させる際に心がけていることは?

子どもに悪影響を及ぼさないように、YouTubeを視聴させる際には「視聴時間を制限する」方が多い(60.9%)ことがわかりました。

 

長時間視聴による視力低下や、YouTubeへの依存などを防止する対策であると考えられます。

 

子供のYouTube視聴について心がけていること01

 

続いて、「親の目の届く範囲で視聴させる(48.5%)」、「子どもが見ても問題ない動画であるかを確認する(39.1%)」の順に回答が多い結果となりました。

 

子供のYouTube視聴について心がけていること02

 

35歳〜44歳の方の多くは、「視聴時間を制限する」や「親の目の届く範囲で視聴させる」ことを心がけていることが読み取れます。

 

未就学児ママのYouTube利用状況まとめ

 

YouTube利用状況まとめ

 

年代によって、未就学児ママのYouTubeの利用実態は異なります。

 

25歳〜29歳は、YouTubeの利用頻度が高く、1回あたりの視聴時間も長い年代です。主に「コスメ・メイクアップ」「ファッション」を視聴する傾向にあります。また、子どものYouTube視聴に賛成する方が多いこともこの年代の特徴です。

 

35歳〜39歳では「趣味」や「美容」、40歳〜44歳では「旅行・観光」や「商品・店舗」に関する情報収集を主な目的として、YouTubeを利用しています。

 

運営するYouTubeチャンネルでは、ターゲットの年齢に合わせて適切なコンテンツを投稿しましょう。また、未就学児ママは子ども向けのコンテンツを探すこともあります。

 

子ども向けコンテンツを投稿することで、自社チャンネルの動画を視聴される可能性が高まります。これらの情報をマーケティング戦略にご活用ください。